神奈川県

有馬療養温泉旅館 (有馬不動霊光泉) ☆3.5

単純鉄冷鉱泉
(源泉名:霊光泉(川崎温泉 安岡1・2・3号))
13度 / pH6.8 / 動力揚湯 / 毎分0.6L / H29.3.24
Na+ = 17.3 / K+ = 1.0 / Ca+ = 23.2 / NH4+ = 1.6
Mg+ = 11.4 / Fe+ = 29 / Al+ = 0.1 / Mn+ = 0.5
F- = 0.4 / Cl- = 18.1 / HCO3- = 223.9 / I- = 0.2 / Br- = 0.4
H2SiO3 = 49.8 / HBO2 = 2.0 / CO2 = 117.9
成分総計 = 497mg

神奈川県川崎市宮前区東有馬3丁目5−31
044-877-5643
男女別内湯
大人 1200円、小学生 600円、乳幼児 300円
大人 700円、小学生 350円、乳幼児 300円 (20時以降受付)
11:00 ~ 22:00 (受付は21時終了) / 定休日:水曜

私が湯めぐりを始めた当初にその存在を知り、いつかは行こうと思いながら、キレイサッパリと忘れていた温泉です。
ふとしたきっかけで思い出し、「ほっといたらまた忘れるかも?」と思ったので、勢いに任せて行ってみる事にしました。

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どうでも良い事ですけど、通勤仕様のリトルカブで行きました。
車で行った方が楽なんですけどね、なんと言うか、最近リトルカブで走るのが楽しかったりするので・・・
私の家からだと、リトルカブで1時間弱の場所、神奈川県の川崎市にあります。

余談ですけど、有馬って名前がついているから、長い事ずっと「兵庫県にある有名な有馬温泉にあやかってつけた名前に違いない!」と思い込んでいました。
有馬と言うのはここの地名だったのですね?(厳密に言うと、ここは東有馬。有馬と言う町名もちゃんとある)

ずっと兵庫の有馬温泉の真似っ子だと思っていました、ゴメンナサイ。 (*- -)(*_ _)ペコリ

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辿り着いた有馬療養温泉は、国道246号線から少し入った、バス通り沿いにあります。
お店や住宅などが立ち並ぶ、ありふれた道路沿いに、旅館がポツンと一軒。
事前に場所を把握していなければ、温泉だと気付かずに通り過ぎてしまいますね。

フロントで立ち寄り入浴をお願いしたところ、とても感じ良く応対をして頂けました。
立ち寄り入浴で1200円は、正直高い!
でも、手ぬぐいと小タオルとバスタオルがついているので、その点は有難い。

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お風呂は男女別で、内湯のみです。
あまり大きなお宿ではないので、広さは規模相応って感じです。
脱衣所も浴室もコンパクトサイズです

最初来た時にちょっと高いと感じた入浴代ですが、これがもしも銭湯と同じ金額だったら、狭い浴室が日常使いの人たちでごった返してしまうでしょうね。
そう思うと、高い入浴代で利用者の快適さが保たれているとも言え、ちょっとだけ納得出来ます。

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浴室には正面い湯舟がひとつ、右手側に洗い場があります。
湯舟の中に貼られているお湯は黄土色で、しっかりと濁っていました。
噂に聞いていた通り、見た目のインパクトはなかなかのお湯です。
東京だと城南地域や、川崎周辺の温泉は黒湯である事が多いので、ちょっと珍しいですね。

お湯の温度は約40度、少し温いくらいの適温です。冷鉱泉なので加温されています。
見た目だけで言うと強塩泉っぽくて、ガツンと浴感があるお湯を想像しますが、意外な程にアッサリしています。
いかにも金気臭や潮臭がプンプン漂って来そうですが、僅かに温泉臭がある程度で、ほとんど臭いが無いのも驚きます。
良く言うところの土類臭、と言うか、そのまま土の臭いみたいな感じがします。塩素臭では無いけど、最初ちょっと塩素臭を疑いました。

これほどまでに見た目とのギャップが大きい温泉は、ある意味珍しいかも知れませんね。
肌触りはサラリとしているので、何度出入りを繰り返しても疲れません。
予定では30分程度で切り上げるつもりでしたが、気が付いたら1時間近くゆっくりと過ごしてしまいました。

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最期に湯口について。

浴槽の端にはライオン湯口があります。その湯口のすぐ傍には飲泉用と思われるコップが置かれているものの、湯口からはお湯が出ていません。
じゃあ何でコップなんか置かれているんだろう?
不思議に思いつつ、湧出量も少ないようなので、新湯は注がずに大切に使っているんだろうなぁと、勝手に思い込んでいたのですが、帰り際にオバチャンが私を見て、「お湯が止まっているよ!」と一言。

どうやらオバチャン、私の事を宿の人と勘違いしたみたいです。
普段はライオン湯口から冷たい源泉が注がれていて、源泉も飲むことが出来るみたいですね。
しかもその源泉、結構美味しいそうで、オバチャンは飲めなかった事をしきりに残念がっていました。

オバチャンの指摘を受けて、宿の人が機械室?みたいな所に消えていきましたが、その後直ったのかどうかは不明。
もう一度風呂に戻ってみる事も頭によぎりましたが、1時間もゆっくりした後なのでもう一度戻る気にもならず、そのまま帰ってしまいましたが・・・

うぅむ・・・ 今となっては、とっても気になります。
ようやく訪問出来たと思ったのも束の間、もう一度行かなければならなくなってしまいました。

なるべく早いうちに再訪しようと、固く心に誓った一湯です。

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2022年 7月7日 - 初訪問・日帰り入浴

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