山梨県

長生館 (湯澤温泉) ★4.0

温泉法第二条別表に規定する総硫黄の項により温泉に適合する。
ただし療養泉には該当しないので泉質名はない。
(源泉名:湯澤温泉 長生館)
18.4度 / pH7.8 / 動力揚湯 / 毎分17L / H27.6.1
Na+ = 81.5 / K+ = 0.3 / Ca++ = 20.8 / Mg+ = 0.9
Cl- = 125.2 / F- = 0.4 / SO4- = 21.7 / Br- 0.4
HCO3- = 50.4 / HS- = 0.6 / S2O3- = 1.7
H2SiO3 = 23.0 / HBO2 = 3.5 / CO3 = 3.1 / H2S = 0.1
成分総計 = 330.4mg

山梨県南巨摩郡身延町上之平1526
0556-36-0245
混浴内湯
500円
8:00 ~ 20:00

下部温泉で一泊して翌朝。
折角下部まで来たんだし、どこか他にも立ち寄り出来るところ無いかぁなと探していたら、まず最初に見つけたのが不二ホテルです。朝の9時から立ち寄り可能との事。
で、その不二ホテルを地図で確認していたら、その不二ホテルのすぐ隣に長生館というお宿がある事に気付きました。
なんでも、日帰り入浴を受け付けており、朝も結構早くから入る事が出来るみたいです。
下部温泉からも近くて車で10分程度の場所にあります。
嫁や子供達を宿に残したまま、単独で行ってみる事にしました。

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ナビの案内に従って走らせると、まず最初に辿り着いたのは不二ホテルです。
その不二ホテルの目の前に「長生館駐車場」と書かれた看板がありました。
とりあえずそこに車を停めたのですが、まさに不二ホテルの正面玄関目の前です。
一瞬「ここで合っているのかな?」と、不安がよぎりましたが、ふと見ると不二ホテルの脇に車が通れない程の小さな道があって、「長生館」と書かれた看板があります。
「この先、勝手に入って良いのかな?」と思うような細い小路で、看板が無ければ永遠にたどり着く事が出来なそうです。

その小路を歩いて行くと、不二ホテルの裏側に辿り着きます。
まるで民家のような建物が見えてきました。
「あ、これかな?」と思いながら歩いていると、角を曲がった先に突然お婆さんが!
庭先の落ち葉を掃いていました。

お互い少しビックリしながら、「あのぉ、立ち寄りでお風呂入れますか?」と聞いたら、どうぞとの事です。入浴料500円也。
玄関先で支払いを済ませると、お風呂まで案内してくれました。

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さて、そのお風呂!
男女別には分かれておらず、混浴で、内湯がひとつあるだけです。

ネットでは普通に写真を載せている人も多く、撮れるところだろうと思っていましたが、脱衣所のハッキリと分かりやすいところに撮影禁止を告げる張り紙がありました。
浴室内にも目立つようにい撮影禁止の張り紙が!
混浴だからかな?

なので、前回レポートした湯元ホテルに引き続き、今回も手書きの絵で魅力をお伝えしたいと思います。

どうですか!?
伝わりましたよね??????

タイル張りで年季が入った渋い浴室ですが、風情は素晴らしいです。
湯舟が3つありますが、脱衣所から入って左側にある湯舟は空っぽでお湯が張られていません。
入って正面にある湯舟の手前が加温循環されたあつ湯、奥に小さくある湯舟は非加熱の源泉風呂です。

まずはあつ湯。循環されており、循環湯口からお湯が勢いよく注がれていて浴槽内のお湯がぐるぐると流れており、湯使いとしてはちょっと微妙に感じますが、入ってみると凄く気持ちが良いお湯です。
僅かに笹濁りで、お湯の中には赤茶色をした湯花が無数に舞っています。
そして、何よりも特徴的なのが、お湯の臭いです。
循環ですが不快な塩素臭は一切ありません。
ハッキリと分かるのは硫黄臭ですが、その硫黄臭に金気臭+その他成分臭が混じり、何とも複雑な臭いになっています。

成分表にはHS-が0.6mg、H2Sが0.1mgとあり、この数字だけを見るとそんなに濃くは無いのですが、その割にはかなりハッキリと硫黄臭があって濃いお湯です。
あつ湯と書きましたが、温度は40度を少し上回る程度で、普通に入る分には少し温め設定。
心地いいお湯の臭いに包まれながら、いつまででもゆっくりと入っている事が出来ます。

奥にある水風呂は非加熱の源泉が張られています。
温度はかなり低く、冷水と言っても差支えが無い温度。
蛇口は全閉でしたが、好みで開けると源泉を注ぎ足す事が出来ます。
お湯(水?)からは、加温浴槽のものよりも遥かに濃い硫黄臭+金気臭があります。
この源泉、かなり良いですね!
加温浴槽は当然必要ですが、それとは別に、ちゃんと非加熱の源泉そのままの湯舟があるのはとても有難いです。

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すぐ隣にある不二ホテルにも立ち寄りたかったので、あまり長い事は留まりませんでしたが、もしも他に行くところが無ければずっと浸かっていたくなる、素晴らしいお湯でした!

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2021年 10月18日 ー 初訪問・日帰り入浴

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