ホテル塩原ガーデン （塩原塩釜温泉） ★4.0

炭酸水素塩泉、ほか

成分表未確認

栃木県那須塩原市塩原１３３０
0287-32-2621
男女別内湯・露天風呂
1000円
14:30 ～ 21:00

温泉仲間と一緒にホテル塩原ガーデンに立ち寄りました。
実はここ、再訪なのですが、私にとっては非常に懐かしくて思い出深いお宿だったりします。

と言うのは、前回訪れたのは2004年の2月29日。
今でこそ温泉好きだと自認していますが、その頃の私は免許を取得したばかりで、ドライブをするのが週末の楽しみでした。温泉はドライブ先のオマケ程度だったのです。
当然ですが、その頃の私は温泉の事なんか何も知りません。コンビニ等で売っている旅行雑誌で濁り湯は無いかと思って探したら出てきたのが、ここホテル塩原ガーデンでした。
それこそ、「塩原温泉？あ、たしか有名な温泉地だよね？なんか聞いた事あるし、ここに行ってみようか？」って感じでした。
温泉備忘録の入浴記録的には、14箇所目の入浴施設です。

ちょうどその前の週に万座プリンスホテルに立ち寄り入浴をしていたので、濁っているお湯は硫黄の臭いがするものだと思い込んでいました。
でも、初めて入ったここのお湯は、濁っているけど硫黄の臭いがしなくて、思っていたのとなんか違うなぁ～って、少し落胆したのを覚えています。

その後本格的に温泉めぐりをするようになり、塩原にも度々訪れていましたが、もう一度入ってみたいと思いつつも新規入浴ばかりに気が行ってしまい、いつも素通りしていたんですよね。
今回やっと再訪する事が出来ました。

さて、そんな訳で久しぶりに訪れたホテル塩原ガーデン。
訪問時間が夜だった事もあり、前回訪れた時の印象があまり思い出せません。

お風呂は男女別の内湯と露天風呂があります。
まずは内湯。広々とした湯舟があり、手前の広い湯舟が少し熱め、奥の狭い湯舟がかなり熱めに調整されていました。

お湯からは僅かに温泉臭。癖が無いけどしっかりと特徴を感じる良いお湯です。
残念なのは循環がされてしまっている事です。
それでも塩素臭はしないので、そんなに悪いお湯ではありません。

ちなみにですが、前回来た時もこの内湯には入っている筈なんですけど、全く記憶が無いんですよね。

内湯からそのまま露天風呂に出る事が出来ます。
最初に目に飛び込んできた露天風呂は、恐らく内湯と同じ源泉なのかな？無色透明のお湯が張られたものです。
眼下に箒川の支流である鹿股川を眺める事が出来るようですが、夜なので何も見えません。

こちらのお湯は掛け流しのようで、内湯のものよりも少しだけ温泉臭が強く、浴感があります。
温度も適温で入りやすく、これはこれで結構気持ちが良いのですが・・・

ここにも入った記憶が無いんだよなぁ～
１０年前に来たのは本当にここだったのかと少し不安になってきます。
もしかしたら同じ塩原でもどこか別のお宿と記憶違いしているんじゃないかと・・・

でも、そんな不安はすぐに解消しました。
更に下段に、露天風呂がもう一箇所あるのです。
そちらに張られたお湯は黄白濁しているものなのですが、ここの記憶だけは何故かしっかりと残っていました！

少し温めで40度位でしょうか。強めの金気臭と炭酸臭が混じる濃いお湯です。
温い事に加えて、濁っているから視覚的にそう感じるのかも知れませんが、あまり鮮度が良いとは感じません。でも、ゆっくり浸かる事が出来て気持ちが良いお湯です。

このお湯に浸かっていると、少しずつ１０年前の事を思い出しました。
わざわざ濁り湯で検索して来たので、無色透明のお湯には全く興味が無かったのでしょうね。透明のお湯の記憶は全くありませんでしたが、この濁り湯にはずっと浸かっていた事を覚えています。
「なんだ硫黄の臭いしないじゃん」と思いながらも、当時の私からしたら珍しい金気臭のお湯に浸かりながら、「こんなお湯もあるんだなぁ～」と不思議に思いながら、何だかんだで1時間くらいゆっくりしていたんですよね。

今回は湯めぐり仲間も一緒だった事もあり、流石にそんなに長湯をする事は出来ませんでしたが、昔懐かしい記憶を蘇らせながらの気持ちが良い入浴になりました。
たまにはこうして、記憶が薄れ掛かっている温泉に再訪するのも楽しいですね。

20代で始めた温泉めぐりの趣味ですが、こうして再訪なんかもしていたら一生掛かっても飽きる事が無さそうです。
我ながら良い趣味を持ったものだと感慨にふけりながらその場を後にしました。

2015年 12月19日ー初訪問・日帰り入浴