徳島県

ホテル祖谷温泉 (祖谷温泉) ★4.5

◆ 内湯に掲示
アルカリ性単純硫黄温泉
(源泉名:祖谷温泉) 39度 / H19.11.22
Na+ = 92.6 / K+ = 1.8 / Ca++ = 2.8 / Sr2+ = 0.3
Cl- = 50.9 / F- = 2.6 / SO4- = 1.6 / HCO3- = 100.1
CO3- = 28 / HS- = 3.1 / H2SiO3 = 50 / HBO2 = 13.8
H2S = 0.9
成分総計 = 350mg

◆ 露天に掲示
含硫黄・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉
(源泉名:祖谷温泉) 38度 / H19.11.22
Na+ = 75.8 / K+ = 1.5 / Ca++ = 2.6 / Sr2+ = 0.3
Cl- = 33 / F- = 2.2 / SO4- = 1.3 / HCO3- = 80.1
CO3- = 28 / HS- = 3.2 / H2SiO3 = 47.6 / HBO2 = 11
H2S = 0.9
成分総計 = 290mg

徳島県三好市池田町松尾松本
0883-75-2311
男女別内湯・露天風呂
大人 1700円 小人 900円
7時半~18時(最終受付は17時)

いきなりこんな事を書くと怒られてしまいそうですが、四国は温泉不毛地帯だと思っています。(四国在住の方がご覧でしたらゴメンナサイ)
もちろん四国にも温泉があり、例えば道後温泉なんかは四国に留まらず全国的にも有名な所なんですけどね。
それでも、じゃあ道後を絡めて温泉巡りをするか!って気は、正直に言うと全くしない・・・

そんな折、紅鮭が何を思ったか、お遍路さんしよう!と提案してきました。
まぁ、たまには温泉ばかりがメインでない旅行も良いだろうと、その提案を快諾。
当然途中の温泉にも立ち寄る計画を立てたのですが、四国へ行くならば何が何でも絶対に入りたい!と思っていたのがここ、祖谷温泉です。

とは言え、祖谷温泉って結構な山の中にあるんですよね。
折角だから宿泊をしたい気もありましたが、祖谷温泉に泊まってゆっくり滞在するとどうしても全行程が1~2日延びてしまう。
しかも泊まると結構高い!← ここ重要

色々と計画を練りましたが宿泊は断念し、立ち寄り入浴をすることにしました。

ちなみにこの日はお遍路(逆打ち)の2日目。
前日宿泊した七十五番目の霊場である善通寺から一気に10箇所お遍路巡りをし、六十五番目の三角寺を出たのが14時30分頃。
祖谷温泉までの道のりは45km程ですが、高速と信号のあまりない田舎道ですので、飛ばし気味に走れば1時間ちょっとで到着出来ます。
祖谷温泉の受付終了は17時なので、時間はまだまだたっぷりある。
余裕で走っていたら、三角寺を出発して30分程した頃に紅鮭が衝撃発言。

「三角寺のトイレにあひる隊長忘れた!!!」

三角寺から出発する際に駐車場脇にあったトイレを利用したのですが、事もあろうに、そのトイレにあひる隊長やスマホなんかが入っているポーチを置き忘れていたのです。

「え~!? ホントに!? 何で忘れたのさ!?」

なんて言っても始まりません。とにかく戻るしかありません。
「今から戻って、祖谷温泉間に合うのか!? それ以前に、ポーチまだあるかな?誰かに盗られて無いかな!?」そんな心配をしながら、必死に戻る。

幸いにしてポーチは親切な方によって社務所に届けられており、無事回収。
そのまま慌てて祖谷温泉に向かい、こちらも何とかギリギリセーフの17時ほんの少し前に到着。

結局何事もなく、行程が狂う事もありませんでしたが、実に慌ただしかったです。
「きっと大師様がこの先の道中も気をつけなさいよって仰っていたんだよ!」と、妙に前向きな紅鮭を前に、まぁ良いかと思うしかないわけで。

.

そんなこんなで到着した祖谷温泉。
日帰り入浴代は1500円、宿泊も高いけど日帰り入浴も負けじと高い!
(執筆時点では更に値上がりして1700円也)

有名なのはケーブルカーで降りていく露天風呂ですが、お楽しみは後程に・・・ と言う事で、まずは大浴場に向かう。

なかなか広くて立派な大浴場ですが、ガランとしていて誰もいません。
洗い場の表面も乾いており、しばらくの間誰も入浴していない事が伺えます。

祖谷温泉と言えば露天風呂が有名ですからね、みんなそっちに行ってしまうのでしょう。

お湯は無色透明、肌触りツルツルの気持ちが良いお湯です。
ただ、加温・循環・塩素消毒ありで、あまり褒められたお湯の使い方とは言えません。
塩素消毒臭は気になりませんでしたが、それと同時に、成分表通りであればしっかり香るはずの硫黄臭もあまり感じません。

浴槽の中央部にザバザバと注がれているお湯は、恐らく循環されたもののようです。
その奥にたぬきが一匹、オチ〇チンからチョロチョロとお湯が注がれています。どうやらこれは源泉のようで、ほんの少し硫黄臭を感じるわけですが・・・

オチ〇チンから出てくるお湯が臭うって、なんか、ねぇ、どうなんでしょう・・・!?

少しモヤモヤする大浴場は早々に切り上げ、本命の露天風呂へ向かう!

露天風呂へはケーブルカーを使って降りていきます。
噂には聞いていましたが、いざ実際に見てみると、結構な谷底にあります。

ケーブルカーと言っても、箱根にあるようなものとは違い、運転手はいません。
単線で一台のケーブルカーが行ったり来たりするわけですが、自分でボタンを押して呼んで、乗り込んだら自分で行先ボタンを押して、到着したら勝手に降りるわけです。
分かりやすい言い方をすると、斜面を走るエレベーターみたいなもんです。

かなりの急斜面をゆっくりと降りていくケーブルカー。
窓からの景色も絶景で、温泉への期待も膨らみます。

到着した露天風呂ですが・・・

良い!!!

素晴らしい!!!

直前で入った大浴場が肩透かしだったのですが、露天風呂の方は噂に聞いていた通り、とても気持ちが良い温泉です。

源泉温度38度との事ですが、体感では40度弱のお湯がざぶざぶと注がれています。
加温無し、循環無し、塩素消毒も加水も無しの、完全掛け流し!
お湯からはほんのりと甘い硫黄臭が香り、肌触りもツルスベ。
湯口からのお湯を口に含むと、ほんのり甘い玉子味がします。

温めのお湯に加えて眼前に広がる絶景もあって、いつまでも浸かっていたくなってしまいます。
日帰り入浴は18時までなので、あまりゆっくり出来ないのが惜しまれます。
大浴場にも寄っていたので、露天風呂の滞在時間は30分程度。

四国は温泉不毛地帯なんて言われてしまいますが、この祖谷温泉はそのまま東北辺りに持って行ってもトップレベルに素晴らしい温泉です。
忘れ物が無ければもう少しゆっくり入れたかも・・・ なんて思いつつ、無事にたどり着けた事に改めて感謝。


ちなみに、露天風呂に掲示されている成分表には「含硫黄・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉」と書かれていますが、成分総計が290mgなんですよね~
pHが分からないのですが、泉質は単純硫黄泉って表記すべきなんじゃないですかね・・・?

内湯にも同じ源泉名、同じ分析日の成分表が掲示されていましたが、そちらで見るとアルカリ性単純温泉となっています。
成分量もそれぞれが異なっているんですけど・・・

源泉名が一緒なんだけど、大浴場と露天風呂は別源泉なのかな?

ちょっと謎ですが、ま、いっか。

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死ぬまでにもう一度来ることが出来れば良いなぁ~
ってくらいに、遠い所にある温泉です。

なにはともあれ・・・ 入れてよかった!

2012年 4月29日 - 初訪問 & 立ち寄り入浴

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