単純硫黄泉
鹿児島県出水市上大川内5002
男女別内湯
0996-68-2314
150円
6:00 – 21:00
秘湯です。誰がなんと言おうと、秘湯で間違いありません。
お湯は足元自噴で、とても気持ちよかったです。
川内市の郊外にある山間の宿です。足元自噴の単純硫黄泉で、市内では「湯川内温泉」の「かじか荘」と双璧をなす良泉として知られています。
外観はかなり鄙びた山荘という感じで、ここだけ時間が取り残されたような風情が何とも言えません。
「秘湯」という言葉だけが先行し、商売上のウリ文句として立派な観光旅館などでも使われる事が多くなってしまった昨今、ここは本当の意味での秘湯だと思いました。
特筆すべきは、入浴料金の安さです。なんと、たったの150円!
「もうちょっと取っても、お客さんは来るんじゃないの?」と言いたくなるような、シンジラレナイような安値に驚きを隠せません。
案内された浴室はまるで共同浴場といった感じのとてもシンプルなもので、簡単な脱衣所と、浴室内に湯船が一つあるだけのとても分かりやすいものです。
カランが無く、体を洗う際は浴槽内のお湯を使うみたいですね。
岩風呂になっており、足元からというより、岩盤の裂け目からお湯が溢れ出ているような感じです。
無色透明のお湯で、湧出量は湯川内と比較するとちょっと期待外れで、少しづつと言った感じです。
しかし、お湯はこちらの方が適温で暖かく、硫黄臭も強く感じました。
肌触りもとてもスベスベして、なかなか良質なお湯で気持ちが良かったです。
ちなみにここ、案内された所とは別に、もう一つお風呂があります。
駐車場から旅館受付に向かう途中にあり、入り口の引き戸に「男湯」「女湯」と書かれているのですが、目立たないので最初は気が付きませんでした。
こちらは、最初に案内された入った浴室よりも更に狭く、引き戸を開けて入ったすぐの所が下足置き場兼脱衣スペースとなっています。
半畳分程しかスペースが無い為、かなり窮屈なのが難点。
浴室は、元々は混浴だったものと思われます。一つの湯船が男女別に仕切られており、中では繋がっていました。
こちらは正真正銘の足元湧出で、ごく僅かづつですが、浴槽下から気泡と共に沸いています。
先ほど入ったお湯とほぼ同じですが、こちらの方がツルツル感、硫黄臭ともに強く、とても良い印象を持ちました。
湯川内のかじか荘と比べてしまうと、色々な面で引けを取ってしまうのは否めないですが、ここ単体で話をした場合は非常にレベルが高く、素晴らしい施設でした。
とてもお勧め出来る一湯です。
鹿児島へ行かれる際は、是非!
2005-10/7
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