単純硫黄温泉
鹿児島県霧島市牧園町高千穂3812-6
0995-78-2311
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円
12:00 – 21:00
紅鮭こと、私の嫁さんは、実家が鹿児島です。その為、鹿児島には定期的に帰省しており、その都度利用するのが、ホテルつきパッケージツアーでの格安航空券です。
普段は市内のどうでも良いビジネスホテルを選び、実家に泊まるのでホテルキャンセルして飛行機だけの利用でしたが、ちょっと調べてみると、プラス1000円くらいで温泉のあるホテルなんかにも泊まる事が出来るようです。
プランで利用出来る温泉ホテルの殆どが、霧島や指宿あたりの大規模系なので、小さな鄙び旅館が好きな私の嗜好からは少し外れるのですが、逆にこう言う機会でも無いと立ち寄りすらしないだろうと思い、思い切って行ってみる事にしました。
さて、そんな事でたどり着いた、霧島第一ホテル「スパヒルズ」。レンタカーのナビがお馬鹿なせいで、迷いに迷い、結局ホテルに道順を聞く羽目になってしまいましたが、いつも利用するファミリーマートからすぐ近くにありました。
建ってからしばらく経つであろう、少し年季を感じるホテルですが、高台から一望出来るなかなか見晴らしが良い所に経っています。
ホテルロビーや客室からは桜島を一望する事が出来ます。
私はチェックイン時間が少し遅くなってしまった為に、夕日の桜島を見ることが出来ませんでした。うーん、残念。
さて、そのお目当てのお風呂。当然ながら男女別で、内湯と露天がありました。
まずは内湯。温度の違う湯船やサウナ、水風呂など、ホテルに欲しい一通りの湯船が揃っています。
お湯は無色透明で、玉子スープ状の白湯花が舞う、ほんのり硫黄臭がするものです。
霧島丸尾温泉と言うと、白濁の明礬臭漂うイメージですが、こちらは優しい単純硫黄泉と言う感じで、抵抗無く入れます。
浴槽によって温度に若干の違いがありますが、基本的に加水で温度調整がされている模様。
悪くは無いけど、少し薄い印象は否めません。それでも、しっかり掛け流しになっており、循環や塩素と無縁なのが、さすが鹿児島と言う感じがしますね。
続いて露天風呂。こちらは岩風呂がひとつあるだけです。湯船に張られているお湯は内湯と同じで、当然ながらこちらも掛け流しです。
浴槽が広い分、湯口から注がれるお湯の量も多いです。また、加水率が低いようで、湯口付近は激熱です。浴槽全体でも44度程度あり、少し熱いので長湯には向きません。
内湯と比べると、鮮度は明らかにこちらが上で、硫黄臭も強く感じます。後から入ってきたお客さんは、皆さん熱い熱いと言って、長居をしようとしませんでしたが、私はこのお湯がとても気に入ってしまい、出たり入ったりしながら結構な時間を過ごしてしまいました。
ちなみにこの露天、チェックアウト前に入ったら、少し温くなっており、お湯の印象も薄くなっていました。
もしかしたら熱いと騒いでいたお客さんがホテルに文句でも言ったかな・・・?
ちょっと残念。
でも、夜中だと暗くて分からなかった、湯口に付着する巨大な湯花を確認出来ました。
手で掬って見ると、プルンプルンで、弾力があり、湯葉とか寒天とか、何かの食べ物みたいです。思わずお湯の中でフワフワと浮かせて遊んでしまいました。
なお、ここのお湯は独自源泉なのだそうで、他にもホテルやペンションなんかにお湯を配っていると聞きました。さすが霧島、どこからでもお湯が沸いているのだなぁと、感心です。
パッケージツアーでしたので、朝夕の食事がちゃんとつきました。
食事の内容は、まずまずです。ダイエット中だったので量的には程良いかな。食べ盛りには少々少なく感じる事でしょう。
売店のオバチャン店員の対応がとても良く、アットホームな感じです。夕食後、売店で何かオツマミが無いか探していたら、色々と提案をして下さいました。
すっごく感じが良く、チェックアウト時も外までお見送りしてくれました。
お湯も良かったけど、このオバチャンの笑顔を見るため、また来ても良いかな・・・
そんな事を思ってしまった、素敵な一湯でした。
2008-12/21
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