アルカリ性単純温泉
鹿児島県霧島市牧園町三体堂1824-41
0995-76-9336
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ サウナ
500円
9:00 – 21:00
霧島丸尾温泉から車で15分くらいの場所にあります。
ナビで行ったので迷う事はありませんでしたが、途中に「大自然のワンダーランド」と書かれたヘンな案内板がありました。なんだかカワユス。
思わず車を止めて写真を取ってしまいました。
で、施設についてみたのですが、途中の看板から想像した通りの、かなりB級チックな佇まいをしています。
結構辺鄙なところで、秘湯と呼んでも良さそうな山の中の一軒宿です。
大自然のワンダーランドだからでしょうか。凄く広々した敷地で、荒涼としています。
なんと言うか、湯治棟があったり、ペンション村があったり、離れの建物があったり、ウォータースライダーつきの大露天風呂(冬季閉鎖)があったりと、手広く色々とやったような形跡が見られるのですが、どれもこれも、手入れが行き届いておらず、痛みまくっています。
ドラクエ的に言うと、ココは町の中では無く、歩いているとモンスターに遭遇するフィールドです。
途中の道路はボコボコに痛みまくっており、レンタカーのパッソ君が今にも底を擦るのではないかと悲鳴上げています。
個人的にはウケたのですが、付き合って間もないカップルがココに宿泊しようものなら、一気に破局するか、踏み絵的にお互いを理解し合って突然ゴールインか、どっちかになりそうな予感です。
こう言うのも風情と呼んで良いのかな?
まさしく大自然のワンダーランドで、看板に偽りは一切ありません。
お風呂は母屋と離れにあります。
母屋で受付をしたところ、「離れにもお風呂あるから入って行って」と言われました。
まずは母屋のお風呂から・・・
なんというか、凄く野趣溢れる造りです。手作り感溢れる・・・かと言って別に安普請では無さそうな、ロッジ風の脱衣所を抜けると、内湯があります。
岩風呂と言うか、なんだか洞窟風呂のような面白い風情があるところで、昼間なのに薄暗いです。
お湯は無色透明で、所々に白い湯花が舞っています。適温で、肌触りがツルツルする心地の良い物。
浴槽内のお湯からは僅かに温泉臭が漂う程度ですが、幾つかあるうちの湯口に鼻先を突きつけて臭いを嗅いでみたところ、群馬の川原湯温泉系のアスファルトアブラ系硫黄臭がしました。なかなか良いお湯です。
芒硝成分が多いのか、浴後はサッと汗が引く感じがします。
ただ、湯船が大きすぎるせいか、鮮度はあまり良くないのが残念。
こちらには露天もあります。ヒノキの舞台湯になっており、1人分の大きさ。
試しに体を沈めてみると・・・激しく温い。36度くらいでしょうか。この時期としては寒いです。
それに、お湯の鮮度が極めて悪く・・・それもそのはず、湯口からは1分間でコップ1杯程度のチョロチョロしか出ておらず、湯花なんだか汚れなんだか分からないようなモノが気持ち悪く浮いています。
まるで野湯。さすが大自然のワンダーランドです。
母屋の次は、離れのお風呂も利用しました。
こちらは新館なのかな?建物の造りがちょっと新しいです。
男女別で、男湯は内湯のみ。女湯は内湯と小さいながらも露天があるようです。
男湯の内湯には湯船が2つ。ひとつは2人程度入れる小さな舞台湯で、もうひとつは5~6人でも余裕で入る事が出来そうな物です。
どちらの湯船も豊富な湯量でしっかりと掛け流されているので、気持ちが良いです。
舞台湯のお湯をザバーっと溢れさせるのは快感の一言!
利用者が少なく、始終貸切状態なので、鮮度も抜群です。
お湯は無色透明で、見る限り湯花無し。魚型の面白い湯口で臭いを嗅いでみても、これと言って特徴を感じません。母屋とは源泉が違うのかな?
内湯からはウォータースライダーのある露天風呂(プール?)に出ることも出来るみたいですが、冬季間は利用出来ないらしく、鍵が掛かっていて出れなくなっていました。
私の訪れた時期が悪かったのか、野々湯温泉自体がとても閑散としており、この大露天風呂を利用する人がいるのか疑問ですが、夏場は大盛況になるのかな・・・?
B級チックで、荒涼とした不思議な所でしたが、お湯は結構良かったですし、満足でした。
良くも悪くも、印象に残る所ですので、是非訪れてほしいと思った一湯です。
2008-1/14
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