単純放射能温泉
(中屋) 60度
鳥取県東伯郡三朝町大字三朝855
0858-43-0859
内湯 × 2
500円
11:00 – 15:00
三朝温泉の温泉街一角にあるお宿です。事前の情報で足元自噴と聞いており、どうしても来たいと思っていました。ちなみに、三朝温泉は足元自噴のお宿が沢山あります。
私が知っている限りでは、ここと大橋、それ以外にもあと3軒。ただ、残りの3軒は立ち寄りが出来ない所だったり、足元自噴のお風呂が家族風呂だったりで、宿泊しないと入浴が出来ないのです。
うぅーん、悔しいなぁ。
ともあれ、中屋さん。中に入ると、女将さんがいらっしゃいました。入浴をお願いすると、快くOKとの事です。ハードルが高いのではと思っていたので、ホッと一息。お風呂は2箇所あります。
そのうちの1箇所が足元自噴と聞いており、どちらへ案内されるかとハラハラしていたのですが、「どちらでもお好きな方へ、お二人で貸しきって入って下さい」と言われました。ラッキー!
勿論足元自噴の浴室を選んだのは言うまでもありません・・・
で、そのお風呂。写真では見ていたので知ってましたが、実際目の当たりにすると、やっぱり嬉しいです。
四角形の湯船が2つ、風情良く並んでいます。ある程度使い込まれているようで、それがまた良い雰囲気を醸し出しています。
入って左側の小さめの湯船には、50度を超える、とても熱くて入れないお湯が張られています。
なんでもコレは温度を冷ます為の物だそうで。入浴するのは、右手側の、少し大きめの湯船です。
早速ざぶんと飛び込んでみました。お湯の温度は44度くらいで、少し熱めです。鮮度はすこぶる良い感じ。
しっとりする肌触りで、塩化物系の特徴を感じます。直前に同じく三朝温泉で株湯共同浴場に入ってきたのですが、そこのお湯とは印象が違います。
ほぼ無臭と観察しましたが、僅かに潮臭も混じっているような印象です。
肝心の足元自噴ですが、あまり感じません。湯底にはスノコが敷かれており、それっぽさはありますが、暫くじっとしていても、気泡が上がってくる訳でもなく、湯底だけ異様に熱いとか言う感じもしません。
ほんとうに足元自噴かなぁ?
それより、源泉冷ましの隣の湯船からお湯が流れ込んで来ているのが分かります。
2つの湯船は互いがパイプで繋がっており、入浴用の大きい湯船の水位が下がると、自動的に熱いお湯が流れ込む仕組みです。
源泉冷まし用の湯船は底がコンクリートで固められており、底から沸いているようには見えません。
ん~・・・もしかしたら、足元からも沸いているけど、湯量が足りないので、別にも引いて補っていると言う事かな?
そういえば、脱衣所に床暖房がされていたので、もしかしたら熱い源泉を熱交換とかして冷ましているのかも知れません。
源泉自体は邸内から沸いているそうですので、湯船の真下で沸いているか、数メートル引いているかでは、殆ど鮮度に違いは出ないと思いますけどね。ただ、ちょっとだけガッカリしたかなぁ。
ともあれ、良いお湯であった事には間違い無く、何度か出たり入ったりして、ヘロヘロになりながらじっくりと堪能させて頂きました。
何より、この浴室の造りは大好きです。こう言う渋いのは気分が高揚しますね!
足元自噴と言う事だけに拘ると、少し拍子抜けですが、お湯自体のレベルはとても良いです。
三朝で湯巡りをする際には是非とも立ち寄ってみて欲しい一湯だと思いました。
2008-10/10
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