アルカリ性単純温泉
(下呂温泉集中管理源泉 混合泉 - 幸田ポンプ所)
55度 / ph9.18 / 2300L / 動力 / H16.11.5
Na+ = 109.5 / K+ = 1.0 / Ca++ = 1.9 / Cl- = 75.6
F- = 15.6 / HS- = 0.2 / SO4– = 10.7 / HCO3- = 31.7
CO3– = 33.9 / HAsO2 = 0.1 / H2SiO3 = 62.1
HBO2- = 5.4 / H2S = 1.3 / 成分総計 = 349mg
岐阜県下呂市幸田1167-1
0576-25-3100
男女別内湯
700円 (湯めぐり手形使用可)
13:00 – 16:00 / 18:00 – 20:00
下呂温泉の駅すぐ傍、幸田のポンプが宿から見える場所にある旅館です。
引湯距離の短さから、もしかしたら良いお湯かも知れないと期待し、行って参りました。
最初に訪れたのは、湯巡り手形でも入浴出来る時間となっている12時過ぎ。しかし、タイミング悪く、浴室清掃中との事で玉砕です。
うーん、縁が無かったのだろうな。ココにはもう来ないつもりで湯巡りを続ける事に・・・
しかし、下呂湯巡りで最後の一湯と決めて立ち寄った「みのり荘」で、湯巡り手形が使えないハプニングが発生!
残ってしまった湯巡りシールを手に、さてどうしようかと悩んだところ、玉砕したココの事を思い出しました。
2度目に訪れたのは、夕方に差し掛かろうと言う16時少し前。中から出てこられたのは先ほども対応して下さった男性で、今度こそは掃除も終わり大丈夫との事です。
快く入浴を受け入れて下さいました。感謝感謝・・・
お風呂は内湯のみで、フロントから少し奥に入った1階部分にあります。
宿の外観からすると少し小さな印象のするもので、洗い場数人分、タイル張りの湯船は10人程度ゆったり入れそうなものでした。
脱衣所の掲示によると、加水・塩素・循環とありますが、見た限りでは湯口から注がれた分と同じだけのお湯がオーバーフローしています。
浴室内に入って最初に気が付いたのが、心地の良い甘い硫黄臭。
これはちょっと期待できそうです!
下呂では湯使いに難点がある所が多く、凹み続きだったのですが、自然と胸が高鳴ってくるのが分かります。
さて、お湯に浸かってみた感想は・・・
まず肌触り。とてもツルツルして気持ちが良いです。今回色々な下呂の旅館に立ち寄ったのですが、それらの旅館とは明らかに違う素晴らしさ!
さすがポンプ所から近いだけあっての事でしょうか。
そしてお湯の臭いですが、しっかりと甘い硫黄臭が漂っていました。
うーん、これは素晴らしい!塩素消毒しているとありますが、不快な臭いは微塵も感じません。
湯口からは、素手で触るには熱すぎるお湯が、なかなか良い勢いで注がれていました。
鼻先を近づけて嗅いで見ると、ハッキリと分かる硫黄臭がします。
源泉温度が高い為に加水とありましたが、加水率はかなり低そうです。
口に含むとハッキリ分かる硫黄味がします。
浴槽内は確かに循環されている様子ですが、汚れを取る為だけにしている感じです。
時間と共に塩素濃度が高まり、もしかしたらつまらないものになってしまうかも知れませんが、私が入った時点では限りなく掛け流しに近い素晴らしい浴感がありました。
そして、特筆すべきはカランのお湯。何の気なしにお湯を出してみたら、ハッキリと分かる心地良い硫黄臭がするではありませんか!
どうやらここでも温泉が使われているようです。
頭からかぶると、体全体が硫黄臭に包まれるような感じで、至福の瞬間を味わえます。
まさしく、松園で私が楽しんだシャワーと同じものがココにあるのです。
これには感動しました!
浴後、受付けの男性にお湯でお話をしたところ、なんと、客室に引かれているお湯もこの温泉らしいですね。
沸かすよりも安上がりって事かな・・・?
もしこのお宿の客室に個室風呂(ユニットバスのようなもの)があったとしたら、そこで使用出来るお湯も温泉で、凄い事に・・・
うーん、妄想膨らみます。(笑)
今回私がした下呂の旅館めぐりの中では、一番の収穫でした。
利用したのが清掃直後でしたので、いつ行ってもこんなに素晴らしいかどうかは分かりませんが、個人的に大満足です。
まぁ、仮に清掃直前で湯船のお湯が駄目になっていたとしても、シャワーのお湯は間違いありませんので、オススメには違いありません。
下呂湯めぐりを締めくくるに相応しい良いお湯!ここに立ち寄れた幸運に感謝です!
良いお湯のまま、今後も頑張って欲しいと思った一湯でした。
2007-6/3
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