アルカリ性単純温泉
(下呂温泉集中管理源泉 混合泉 - 幸田ポンプ所)
55度 / ph9.18 / 2300L / 動力 / H16.11.5
Na+ = 109.5 / K+ = 1.0 / Ca++ = 1.9 / Cl- = 75.6
F- = 15.6 / HS- = 0.2 / SO4– = 10.7 / HCO3- = 31.7
CO3– = 33.9 / HAsO2 = 0.1 / H2SiO3 = 62.1
HBO2- = 5.4 / H2S = 1.3 / 成分総計 = 349mg
岐阜県下呂市幸田1550
0120-00-3038
男女別内湯
500円 (湯めぐり手形使用可)
12:00 – 20:00 (手形の場合は15時まで)
下呂温泉で湯破されている方は少ないのか、個人のHPで旅館系の湯巡りレポートしている所はあまり見かけません。
しかし、このみのり荘だけは別格で、比較的色んな方が訪れ、誰もが下呂で最も湯使いが良い所のひとつと、高い評価をされています。
そんなで、私もとても期待を込めて行って参りました。
駅から川を渡らず、少し小高い丘の上にある、見晴らしが良い場所に建つお宿です。
さて、湯巡り手形を握り締め、日帰り入浴をお願いすると・・・なんと、手形で入浴出来るのは15時までとの事です。(この時15時30分頃)
ショック!あぁ・・・こんな形で玉砕するとは・・・
しかし、話を聞くと、現金入浴であればまだ対応して貰えるとの事で、辛うじて利用する事が出来ました。
ちなみに現金入浴だと500円。手形だと実質400円な訳で、少しだけ高くついてしまった訳ですが、これくらいなら誤差の範囲かな?あまり口惜しくもありません。
さて、お風呂。内湯のみです。
円形の浴室が男女別に仕切られたような形をしており、曲線を描いた丸っこい湯船がひとつあるだけの比較的シンプルなものでした。
湯船は結構広くて、20人以上でもゆったりと入浴出来る造りをしています。
湯口は浴槽の端にあり、浴槽の大きさからすると随分少なめで、チョロチョロと注がれていました。
入った印象はと言うと・・・まず肌触り。申し分無く良いです。
しっかりツルツルしてなかなか気持ち良く、他と比べると微妙にではありますが強い気がします。
結構深い浴槽で、この造りは私好みです。
しかし、臭いが・・・これで心地良い臭いがすれば申し分無しなのですが、浴室入った瞬間からしていた塩素臭は、お湯からもしっかり漂っていました。
え、これちょっとヒドイ。
評判が良いお湯と聞いて来たんですけれども・・・
脱衣所に掲示されている情報によれば、塩素投入のうえ常時循環だそうです。
浴槽内を確認してもしっかり循環されている事が分かります。
ちなみに循環されたお湯の噴出し口は湯口の反対側にあります。ココが一番塩素臭強いのですが、同時に、噴出し口付近で入ると、僅かに泡つきがありました。
泡風呂?何かの演出なのかな?循環口から出てくるお湯で泡がついても、全然嬉しくないのですが・・・
正直なところ、期待が大きかった分、ショックでした。
温泉利用証の新湯投入率も、5段階評価で最低の1です。
うーん、この浴場の他に実はもう一箇所あり、そこが評判なのかと疑ってもみましたが、どうやらココだけの様子です。
うーーーん、こんな筈ではなかったのだが・・・
唯一の救いは、湯口から注がれているお湯です。
これは素晴らしいです。混ざり物無しの源泉100%でのようで、湯口脇には飲泉用のコップが置かれていました。
口に含むと美味しい硫黄味がします。
ただ、硫黄臭は松園や噴泉池で嗅いだものよりかなり弱く、僅かに香る程度です。幸田ポンプから引湯しているようですが、距離距離が長いので、その間に特徴が失われているのかも知れません。
しかし、下呂の旅館で硫黄臭がする所はごく稀ですし、飲泉コップを置いてあるのも素晴らしい事なので、その点は高く評価したいです。
しかし・・・やっぱり残念なのは、浴槽のお湯だなぁ~・・・
幾ら湯口のお湯が素晴らしくても、この投入量では湯船が満たされるまでに18時間もかかるそうです湯口から100%の源泉注いだところで、これでは焼け石に水です。
評判が良かったのでかなり期待して来ましたが、私にとっては非常に残念な一湯です。
比べる対象ではないかも知れませんが、松園と比較すると、まるで別の温泉地のお湯と言える程の違いがあります。
他所での評価を聞きつけ、ここ一箇所だけで下呂の源泉を評価されてしまうとしたら、私個人としてはとても不本意です。
まぁ、私が訪れたこの時だけ、たまたま最悪なタイミングだったと言う可能性も否定出来ませんけれどもね・・・
湯口にコップを置いていたり、ツルツルのお湯を誇らしげに宣伝するあたり、お湯に対する意識は高そうなお宿です。
もっと頑張って欲しいと思いました。
2007-6/3
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