新潟県

湯元 奥の湯 (上野鉱泉) ★3.5

単純硫黄冷鉱泉?
(上野鉱泉新泉1号、石打鉱泉上野の湯(奥の湯) 混湯)
ph8.2 / S56.6.28
Na+ = 82.6 / K+ = 0.3 / Ca++ = 6.6 / Mg++ = 0.9
Cl- = 80 / F- = 4.4 / SO4– = 8.4 / HCO3- = 79.4
CO3– = 0.9 / H2SiO3 = 24.1 / HBO2 = 5.3 / CO2 = 0.9
HS2 = 0.4 / CO2 = 6 / 成分総計 = 293.9mg

新潟県南魚沼市上野750
025-783-2113
男女別内湯
500円
8:00 – 20:00

関越道石打湯沢ICから車で10分程度、上野鉱泉は国道353号線沿いにあります。
この国道353号線は、清津峡温泉や松之山温泉の方に抜ける際、度々通っており、その都度この上野鉱泉の前を通過していたので、ずっと気になっていました。

さて、この上野鉱泉。小さなお宿がポツポツ点在し、そのどれもが気になるところですが、今回立ち寄ったのは「湯元奥の湯」さんです。
やっぱり湯元の名前には弱いです。あと、ココは外観も実に雰囲気良くて、いかにも湯治場って感じがするのですね。期待に胸が膨らみます。
早速中に入り、入浴をお願いしたところ、快くOKとの事です。良かった!

さて、そのお風呂。男女別で、それぞれ内湯のみです。木造の湯屋作りをした内湯はとても渋いです。
思わず「おおぉ!?」と、歓声を上げてしまいました。外観も良いですが、内部も、素敵じゃありませんか!
湯船はひとつ。鉱泉なので、沸かしてあり、循環もされています。鉱泉で掛け流しをすると燃料代がとんでもない事になるわけで、仕方が無いかな。

浸かってみてのお湯の印象は、ほんの少し硫黄臭がある、とても柔らかい肌触りの物です。微量ながら白い湯花を確認する事が出来ます。
少し温めで、ずっとお湯に浸かっている事が出来ます。
ごく微量に塩素臭を感じてしまったのですが、これは、循環しているって事で、セットのような物。仕方が無いと諦めるかな。

特筆すべきは、湯船の奥。岩で組まれた湯口があり、ここから非加熱の源泉を浴槽内に注がれています。
凍えるような冷たさで、このお湯に浸かることは出来ませんが、実に良い硫黄臭がするのです。はっきりと分かる硫黄臭で、鼻先をツンとくすぐります。
飲泉用に柄杓があり、それで飲むと、甘い硫黄味がします。なんとも美味!冷たいのでゴクゴクと飲めてしまいます。
ただ、硫黄泉をあまり飲みすぎると、お腹壊してしまいそうなので、控えめに留めましたが・・・
まぁ、そのままでは冷たすぎて入ることが出来ない訳で、沸かしているのは仕方が無い事なのですけどね。もしこれが適温で沸いていたら・・・どんなに素晴らしい温泉だった事でしょう!
何だか少しだけ勿体無いなーと思ってしまいました。

ともあれ、実力底知れぬ素晴らしい源泉に触れる事が出来て満足です。
湯元と言う事なので、他のお宿はここからお湯を引いているのかな?ちょっと気になりますね。
機会があれば、上野鉱泉の他の旅館にも立ち寄ってみたいと思った、素敵な一湯でした。

2008-11/24

コメント