新潟県

土樽共同浴場 岩の湯 (佐工不動産温泉) ★2.5

アルカリ性単純温泉
(佐工源泉) 33度 / 150L / H17.10.20
Na+ = 37 / K+ = 0.5 / Ca++ = 19 / Cl- = 17
F- = 1.1 / SO4– = 57 / HCO3- = 18
H2SiO3 = 34 / 成分総計 = 185mg

新潟県南魚沼郡湯沢町大字土樽6191-87
025-787-2787
男女別内湯
400円
7:00 – 21:00

湯沢町で発行している、共同浴場の湯めぐり手形。1500円で、5箇所の施設に入る事が出来ます。
この岩の湯の前に、すでに4箇所入っているので、ここが最後の1箇所です。
4箇所の感想を一言で言うと、1勝3敗。つまり、山の湯のお湯は素晴らしくて満足度が非常に高いものでしたが、残りの3箇所は、塩素循環で、悲しい結果だったのです。
最後に残された岩の湯。果たして、結果は?

期待よりも不安の気持ちが一杯で辿り着いた所は、木々に囲まれたとても静かな所です。
広々とした駐車場がありますが、岩の湯そのものは、まるで山小屋のような、素朴な物で、見た目の印象は悪くありません。
内部も小ぢんまりとしたもので、残念な結果だった他の3箇所みたく、立派な造りではありません。もしかしたら期待出来るかなと、少しだけ気分が上向きました。

で、浴室。
内湯のみです。シンプルなのは良いことです。後はお湯。
岩風呂風タイルとでも言うのでしょうか?悪くないデザインで、舞台湯になっています。
ビジュアル的にはなかなか良さげ。
手前側には洗い場もあり、シャンプーなどの備え付けがあるのは、湯沢町の共同浴場ならではでしょうか?

肝心のお湯は、無色透明です。
さて、浴感はと言うと・・・?

うーん、なんか、どこかで嗅いだことのある臭いがします。
あぁ、あれです。あれ。清潔に消毒されている臭いです。
そう。塩素臭ですよ。
つまり、この時点で、湯巡り手形でまわった5箇所、1勝4敗が確定した訳でして・・・
負けと分かった以上、長居しても仕方が無いので、早々に引き上げることにしました。
お湯についての印象を一言で簡潔にまとめると、「浴感無し塩素臭」です。以上。

でも、少しだけ擁護してあげると・・・
街道、宿場、駒子、そしてこの岩、塩素ブラザーズ4箇所のうち、ここが一番塩素臭が弱かったような気がします。
私の鼻が慣らされてしまっただけかも知れませんが・・・

それにしても、湯沢町は一体何を考えているのでしょうね?
100歩譲って、塩素循環が絶対必要だとしたとします。でも、そんなお風呂の湯巡り手形を作って、何がしたいのでしょう?
5箇所まわって、1勝4敗。唯一山の湯は本当に素晴らしかったですが、次々に襲ってくる塩素循環のお湯達に、こんなに悲しい湯めぐり手形は、私の湯めぐりの経験の中で、他にありませんでした。
湯の町、湯沢。自らその名前を穢しているような気がするのは、私の気のせい?
仮に特徴の無い単純泉だったとしても、鮮度良くお湯を使えば、気持ちが良いのですけどねぇ・・・

浴後、施設を出ると、ぽつぽつと小雨が降っていました。
なんだか、私の気持ちを空が代弁してくれているような気がしました。

2008-7/12

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