石川県

総湯 (和倉温泉) ★3.5

ナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉
(和倉温泉 5号、8号、10号、13号源泉)
84.8度 / ph7.4 / 動力 / 1600L / H16.10.1
Na+ = 4103 / L+ = 8.5 / K+ = 129.1 / Mg++ = 10.4
Ca++ = 3193 / Sr++ = 48.6 / Al+++ = 0.6
Cl- = 12250 / Br- = 50 / SO4– = 16.2 / HCO3- = 15.9
H2SiO3 = 92.3 / HBO2 = 35.4 / CO2 = 14
成分総計 = 19970mg

石川県七尾市和倉町ワ5-1
0767-62-2221
男女別内湯 ・ 露天風呂
480円
7:00 – 22:00

能登半島の中央部分に位置する和倉温泉、その大湯的な共同浴場「総湯」です。
ちなみに、石川県には総湯と名のつく温泉施設が何件かあります。
長野をはじめ、全国的に「大湯」は沢山あるのですが、総湯って言うのは、石川以外では聞いたことありません。
この地方独特の呼び方なのかな?
この和倉温泉総湯、地元の住人の共同浴場として使われているわけですが、合資会社なのだそうです。


なかなか立派なもので、建物の玄関先には足湯と、噴水のような飲泉所がありました。
共同浴場と呼ぶには何だかとてもゴージャス。

余談ですが、この和倉温泉自体は、かなり規模が大きなもので、有名な「加賀屋」をはじめとして、沢山の旅館が立ち並んでいます。
そんな中でも、共同浴場はここ一軒だけ。こちらでは立ち寄り湯をする習慣が無いのかな・・・?


現在の総湯が建っている裏手には、昔利用されていたと思われる旧・総湯がありました。
こちらは現在物置になっており、入浴は出来ないみたいです。
なかなか鄙びた雰囲気で、是非こちらにも入ってみたかった・・・

さて、内部。センター系的な佇まいとでも言うのでしょうか、とても充実しており、休憩所、お土産コーナー、豊富な自販機類、大広間、食堂などがあります。
お風呂はその奥で、当然ながら男女別。それぞれに内湯と露天があり、ゆったりと入れる広々としたものでした。

まずは内湯。タイル張りで、使い勝手がとても良いものです。
洗い場にはシャンプーなど必要なものが揃っており、タオル一本あれば事足ります。
お風呂は、大浴槽、丸湯船、寝湯、ジャグジー湯、サウナ、水風呂など、一通りのものが揃っていました。
なかなか面白い造りをしており、竜宮城のような祠湯口があります。
この祠からお湯が大浴槽に注がれていました。
子供だったらよじ登って遊んでしまいそうなものですが、勿論、立ち入り禁止。

大浴槽にある、竜宮城とは別の湯口脇には、飲泉用のひしゃくが置かれており、ここからは源泉がそのまま注がれています。
湯口のお湯を口にしたところ、顔をしかめたくなるほどに強い塩分を感じました。

お湯の臭いはあまりせず、じっくり観察すると僅かに潮のような塩分臭がする程度です。
どの浴槽も循環されていますが、幸いにして不快な塩素臭はしません。
肌触りはツルツルし、お湯からあがるとベタベタします。
それぞれの湯船に張られたお湯自体はそんなに熱くありませんが、塩分を多量に含む泉質のせいで、体がポカポカに暖まり、一度汗を引くとなかなか止まらなくなってしまいます。
とても力強いお湯で、あまり長湯はしませんでしたが、一気にヘロヘロになってしまいました。

露天もありましたが、これはとってつけたようなもの。屋根があるので眺望は望めません。
こちらも残念ながら掛け流しではなく、循環されています。ただ、私が利用した時は露天を利用する人が他におらず、ゆっくりする事が出来ました。

和倉温泉、塩化物泉だと知ってはいましたが、正直ここまで濃くて力強いお湯とは思っていませんでした。
この日は天気が良く暖かかったので、浴後ずっと汗が引かずに困ってしまいましたが、思いのほか良いお湯で満足感は高いです。
時期的に辛いものがありましたが、冬場はとても気持ちよさそうですね。
冬の能登半島に相応しい一湯?こちらに来る際は是非再訪したいと思いました。

2007-6/16

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