ナトリウム-塩化物強塩泉
(ひみ松田江温泉) 32.2度 / H14.12.25
Na+ = 9989 / K+ = 116.9 / Li+ = 4.76 / NH4+ = 77.9
Mg++ = 90.98 / Ca++ = 281.6 / Sr++ = 10.59
Ba++ = 10.45 / Fe++ = 10.3 / Cl- = 16000 / Br- = 80.64
I- = 22.15 / HCO3- = 799.3 / NO3- = 13.95
H2SiO3 = 85.6 / HBO2 = 306 / CO2 = 138
成分総計 = 28039mg
富山県氷見市窪3203-1
0766-91-5157
混浴内湯
300円
営業時間 要確認
氷見港の近く、海岸沿いにある温泉民宿です。
温泉とはまったく無縁そうなビーチ脇にあり、気が付かずに通り過ぎてしまいそうです。
特徴的なお湯と聞いていたので、必ず行きたいと狙いを定めて行って来ました。
お宿の造りは、そのまんま浜辺の民宿って感じです。
中の人に入浴をお願いすると、OKとの事。裏にまわってと言われたので建物裏手へ行くと、手作り感溢れる、仮設共同浴場のような素朴な湯小屋がありました。
気さくな女将さんが出てこられ、「タイミング良かったわぁ!今ちょうど空いたのよ!」「これからお湯抜いちゃおうと思っていたのよねぇ~!」だそうです。
ギリギリセーフ?
お風呂は内湯のみで、混浴です。ただ、混浴とは言っても、女性にとっては便利なシステムで、嫌ならば貸切でもOKだそうです。
男性だけの場合は貸切る事が出来ないそうな。
内部が外観からも想像出来る通りの、質素なプレハブ造りです。
思ったよりもしっかりしている洗い場が数名分と、並べば10人程度足を伸ばして入れそうな、比較的大きな湯船がひとつありました。
張られているお湯は、黄土色で、桶にすくうと底が完全に見えなくなる強く濁ったものです。
臭いは・・・ナント、期待した通りの鼻先にツーンとくるアブラ臭。灯油系とでも言うのでしょうか、揮発性アブラのようなとても強い臭いがします。
ただ、灯油系のアブラ臭とは言っても、高友やでめ金とは少し違う臭いで、こちらには土類臭やアンモニア臭も混ざっているような印象。
言葉で表現するのは難しい複雑な臭いがします。
友人の話によると、線路の枕木臭なのだとか。うーん、線路の枕木、臭いを嗅いだことないので、全然想像つかないのですが、こんな感じの臭いがするのかな?
源泉温度は30度程度と低いもので、浴槽内のお湯は加熱されています。
40度ちょっとの適温で、熱からず温からずといった印象。湯口は湯船一番奥の端にあり、浴槽内にあるので、注がれた直後の一番新鮮な状態でお湯を確認する事が出来ません。
湯船のお湯を少し舐めてみたところ、強烈な塩分と苦味を感じました。
そんなに熱くないのですが、塩分が非常に濃い為、入ってすぐにヘロヘロになってしまい、お湯から上がってもなかなか汗が引きません。
浴槽脇でトドになりながら掛け湯をすると、アブラ臭に包まれ、とても幸せな気分になれます。
他にも色々と周りたかったので、あまり長居は出来ませんでしたが、素晴らしい浴感を楽しむ事が出来ました。
ちなみにですが、このお湯、張った直後はお湯の表面に油膜が浮くのだそうです。
私の友人が訪れた際は、過熱されておらず、油膜が浮いて素晴らしい状態だったのだとか。
うーん、私が入った適温に加熱された清掃前のお湯でもこれだけ個性的なのですが、お湯を張った直後で手付かずの状態だと、どれだけ凄いことになっているのでしょう・・・!?
是非とも一番コンディションが良い状態で入ってみたいなぁ・・・
一度宿泊で訪れてみたいですね。
ともあれ、個性的で素晴らしい一湯でした!
2007-6/17
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