酸性-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
(大涌谷温泉) 64.7度 / ph2.9 / H11.9.17
Na+ = 43.1 / Mg++ = 39 / Ca++ = 104 / Fe+ = 7.01
Al+++ = 5.66 / Cl- = 124 / SO4– = 447 / SHO4- = 18.6
HCO3- = 213 / H2S = 0.04 / 成分総計 = 1013mg
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817
0460-84-5855
男女別内湯
700円
9:00 – 20:00
仙石原の一角にある食堂、かま家さん。釜飯などをメインに扱っている所だそうですが、ここにも温泉があり、立ち寄り入浴出来ると聞いて、行って見ました。
折りしも昼過ぎ、遅めの昼食を取られているお客さんの姿がチラホラとあります。
そんな中、私たちは桶を片手に暖簾をくぐり、「お風呂入れですか?」と、ご主人に尋ねる。ご主人、「あぁ、どうぞどうぞ」と、中へ案内してくれました。
恐らく、食事をしていたお客さんからすると、「何アレ?」だったのでしょう。
脱衣所に入って服を脱いでいると、後ろで、ご主人が、「ウチはお風呂もあるから、この辺の別荘の人とか、地元の人が入りに来るんだよ!良いお湯なんだよ!」と、食事客に説明している声が聞こえました。
さて、その地元の人も入りに来ると言うお風呂。ちゃんと男女に分かれており、それぞれに内湯があるシンプルな造りをしていました。
もしかしたら昔は民宿でもされていたのかも知れませんね。思いのほか、ちゃんとしているお風呂に、ビックリしました。
浴室は入って右手側に舞台湯状になっている湯船があり、左手側に洗い場。
シンプルかつ素っ気の無い造りで、個人的にはこう言う造りは大好きなのですが、「箱根で温泉に入ってくる」と言われて、一般人が想像するのとは、まるで異なる、銭湯のような造りをしています。
舞台湯なのでザバーっと溢れるお湯を楽しめるかと思いきや、お湯は湯船の縁よりも低い所にある排水パイプから捨てられる仕組みになっており、2人や3人が同時に入った程度では湯船から溢れさせる事が出来そうにありません。
お湯は真っ白に濁る、大涌谷からの引き湯です。この時の入浴客は私一人だけでしたが、すれ違いで一人出て行きました。
意外と利用者は多いのかも知れません。殊更劣化しているようには見受けられませんでしたが、鮮度が良いとも思えません。
僅かに硫黄臭が香るもので、粉を溶かしたような肌触りを感じます。見た目程のパンチを感じないのは、大涌谷源泉の特徴とでも言いましょうか。
これはこれで、入り慣れたお湯なので、ちょっと懐かしく感じます。
同じ大涌谷の源泉でも、この直前に入った五彩館と比べると、まるで違います。
尤も、この2軒はかなり離れており、引き湯の距離にも違いがあると思われ、仮にどちらも鮮度良くお湯を張ったところで、同じになるとも思えませんけどね。
箱根にある、貴重な食堂系温泉。今回は釜飯を食べずに出て来てしまいましたが、美味しそうなにおいにそそられました。
次回は食事とセットで利用してみようかな・・・
金額的には手ごろと言いがたいですが、立ち寄れてよかった一湯です。
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