アルカリ性単純温泉 (浅間温泉混合泉)
(山田温泉、2号源泉、4号源泉、大下源泉の混合泉)
49.7度 / ph8.9 / 815L(混合槽における分析)
Na+ = 88.5 / Ca++ = 34.1 / Cl- = 33.7 / HS- = 0.33
SO4– = 197.5 / HCO3- = 22.6 / H2SiO3 = 38.5
H2S = 痕跡 / 成分総計 = 422mg
長野県松本市浅間温泉3-28-15
0263-46-1402
男女別内湯
200円
7:00 – 20:00
ジモ専が多くある浅間温泉にある、外来入浴が出来る貴重な共同浴場のひとつです。
あまり目立たない坂道の途中にありました。
とても目立たない造りで、ボーっとしていたら通り過ぎてしまったでしょう。
予め場所の確認をして、地図を頼りに目の前まで来たのですが、それでも暫くの間どこにあるのか分かりませんでした。
元々は旅館をしていたらしく、つい最近までは宿泊も出来たそうですが、今では完全に日帰りのみの公衆浴場になってしまっています。
そんな訳で、館内は少し複雑。玄関で靴を脱ぎ、受付でお金を払い、建物の廊下を歩いて奥に入った所にお風呂場がありました。
ちなみに、受付のご主人、とても愛想がいい方です。
お金を払った際、「お風呂の場所分かるよね?」と聞かれたので、「いえ・・・、でも、この奥ですよね?」と返したら、満面の笑みで、「じゃあ、はじめてなのかい!?」と、懇切丁寧にお風呂への行き方を教えてくれました。
お風呂は男女別に別れており、それぞれに内湯がひとつあるのみです。
元々旅館だったとはいえ、お風呂のサイズはそのまんま共同浴場サイズです。
浴室内には洗い場がひとつと、湯船がひとつありました。
ほんの僅かにダシ濁りして見える、透明なお湯が張られており、お湯が掛け流されています。
石膏臭が香る、温泉の特徴をしっかりと感じるものですが、少し温めで鮮度もちょっと劣化気味と言う感じ。
時間帯のせいかも知れませんが、狭い浴場にはお風呂セットを持参した地元の方々がひっきりなしに訪れていました。
洗い場がひとつしか無いので、自然と順番待ちになり、洗い場の人は手際良くさっさと体や頭を洗い、次の人に譲っています。
浴槽脇に座っていたら、洗い場を使い終わったオジサン、私に「どうぞ」と言ってくれました。
とっさに「あ、大丈夫ですよ」と答えたところ、「じゃ」と、もう一人が使い始めました。
私に場所を譲ろうとしたオジサン、ちょっと怪訝そうな表情で私を見る。
きっと、湯巡りしている人って、このあたりでは珍しいのかも知れませんね。
地元の方々の生活の一端を垣間見る事が出来る、とても素朴な共同浴場です。
このままずっと共同浴場としてやっていくのかな?
いずれはまた、旅館業をはじめるのでしょうか?
大切に使っていきたい、人情味溢れる一湯です。
2006-9/24
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