ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉
(延命の湯) 72.9度 / ph7.0 / H18.3.28
Na+ = 190 / K+ = 20 / Mg++ = 19 / Ca++ = 120
Mn++ = 1.2 / Cl- = 250 / F- = 0.7 / SO4– = 450
HCO3- = 22 / H2SiO3 = 180 / HBO2 = 6.3 / CO2 = 6
H2S = 0.5 / 成分総計 = 1269mg
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏6818
0269-33-4376
男女別内湯 ・ 露天風呂
500円
営業時間 8:00-9:30 / 12:00-15:00
猿と一緒に入浴出来る温泉として有名な所です。
前々から何となく気になっていたのですが、駐車場から歩かなければならないと聞いており、なんとなく足が遠のいていました。
今回、友人と一緒に湯巡りするついでに、やっと訪れる事が出来ました。
渋温泉から車を走らせること、10分少々。細い山道を登った先にあります。
野猿公園と併設されており、車はそこに停めます。日帰りの場合、車1台あたり500円の駐車料金を支払わなければなりません。
日帰り入浴代も別に支払わなければならず、二重に取られてしまい、ちょっと納得がいかないです。別に野猿公園に来た訳ではないのに・・・
お目当ての温泉、「後楽館」は、その駐車場から歩いておよそ10分程度の場所にありました。
お宿は、いかにも秘湯と言う感じの山小屋で、雰囲気はなかなか良いです。
宿へのアプローチといい、先日訪れた宮城県の湯浜温泉あたりを彷彿とさせられます。
玄関先には、大人しくてとても賢いゴールデンレトリバーかな?がいました。
さて、肝心のお風呂。男女別で、それぞれに内湯と露天が用意されています。
まずは内湯。木造の湯屋がとても雰囲気良いもので、湯船がひとつ。まるで共同浴場のような造りをしたものです。
お湯は無色透明で、タマゴスープ状の白い湯花が無数に舞っています。
臭いを嗅いだところ、ほんのり硫黄臭。湯口からは熱い源泉が注がれており、そのままだと熱くなりすぎてしまう為、同時に加水で温度調整がされていました。
湯口の源泉を口に含んでみたところ、なんとも美味しい、タマゴ味がします。
塩分も含まれているようで、とても飲みやすい印象でした。
続いて、露天風呂。
内湯の湯小屋から外に出る事ができます。川沿いのとても野趣溢れる造りをしていました。
川沿いには遊歩道があり、山道を散策する人から丸見えです。
あまり歩いている人の姿はありませんでしたが、沢山の人が歩いていたとしたら・・・ちょっとこっぱずかしいかも知れません。
対岸には噴泉があがっていました。
しかも、湯小屋から出ると、なんと、猿がいるではありませんか!!!
残念ながら、入浴している姿は見ること出来ませんでしたが、私が入っている湯船からほんの10メートル程度離れた場所で、一匹の猿がウロウロしているのです。
まさか遭遇出来るとは思っておらず、ちょっとラッキーです。
たまたま一緒に入浴したカナダ人の宿泊者曰く、夜中風呂に入った際、沢山の猿がいて、中にはお湯に飛び込んでくる元気な子もいたのだとか。
日本に来て良い経験が出来たねぇ~!
ただ、猿と一緒に風呂に入るのって、衛生的にはどうなんでしょうね?
まぁ、ココまで来てそう言う細かい話はナシかな?
肝心なお湯はと言うと、こちらも内湯と同じ源泉が使用されており、基本的な浴感はほぼ同じですが、湯船が広いせいもあってか、こちらは加水されておらず、源泉100%のままです。
優しい硫黄臭と、少しヌルっとする柔らかい肌触りが、なんとも言えずに気持ちが良いです。
ただ、外気に晒されている時間が長い事と、お猿が入浴したせい(?)もあってか、お湯の鮮度はまずまずと言った所でしょうか。
加水されているとは言え、内湯の方が、なんとなく鮮度が良いような印象を受けました。
まるで野湯のような開放感溢れるロケーションと、猿を眺めながら入る事が出来る露天は格別です。
今回やっと訪れる事が出来た訳ですが、ここはなかなか気に入りました。
もし行く機会があれば、鮮度だとか泉質などに拘らず、露天をじっくりご堪能下さい。(毎回猿に遭遇出来るとも限りませんけどね!)
2007-7/15
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