重曹泉
塩化カリウム = 51.77 / 硫酸アルミニウム = 15.42
重炭酸カリウム = 45.16 / 重炭酸ナトリウム = 1736.67
重炭酸マグネシウム = 63.19 / メタ珪酸 = 62.67
遊離炭酸 = 42.45 / 計 = 2113.78mg
東京都大田区西蒲田1丁目16-14
03-3753-6901
男女別内湯
400円
15:30 – 24:30
JR京浜東北線の蒲田駅から歩いて15分程の場所にある黒湯銭湯です。
蒲田駅周辺は黒湯銭湯が多い所でも知られており、以前にも他の所に入った事があるのですが、中でもこの辰巳天然温泉は黒湯の濃さで定評がある所です。
一体どれだけ濃いのだろう。そんな事を確かめたくて、とりあえず行って来ました。
住所だけを頼りにトボトボあるく事15分。特に迷う事も無く、意外と簡単に見つける事が出来ました。宮造りをした立派な門構えで、いかにもと言った感じの銭湯です。
中は思いのほか新しく、使い勝手が良くまとまっています。
普段紅鮭と一緒に行動するので、待合ロビーがちゃんとあるのは有難いですね。
入浴料は銭湯価格の400円。日常使用する金額と考えた場合、決して安くはありませんが、東京にいて400円で温泉に入れると思うと決して高くはない金額です。
浴場は脱衣所と内湯があるだけのシンプルなものです。
何故か脱衣所にはコイン洗濯機が置かれていたりして、妙に生活感が漂っているのが何とも良い感じですね。
他の皆さんはお風呂セット持参で来られていました。
事前にしっかりシャワーを浴びてから来ている私は、タオル一本しか持っていません。
こんな所で温泉巡りしている人なんて少ないと思われ、東京の黒湯巡りをする度に少々気まずさを感じるのです。
さて、浴室内部はと言うと、どこにでもありそうな銭湯チックな造りをしています。
手前に洗い場があり、奥が浴槽。洗い場にはシャンプーなどの備え付はありません。
桶や椅子も入り口に積まれているものを各自持っていくタイプです。
使い終わったら後片付けをちゃんとしましょう。
奥には浴槽が2つ。向かって左側の浴槽には無色透明のお湯がジャグジーされています。こちらは白湯で、温泉ではありません。
右側の湯船にはコーヒーよりも濃い真っ黒なお湯が張られていました。
淀みを無くす為か、ジャグジーされているのが少々残念ですが・・・
さて、肝心のお湯の感触。いかにも重曹泉黒湯と言う肌触りで、結構ツルツルします。
臭いは殆ど無臭。僅かにモール臭がするような気がしましたが、殆ど気のせいレベルです。恐れていた塩素臭がしなかったのは幸いです。
(白湯の方から強烈なのが漂ってきているのはご愛嬌?)
期待していた黒湯の濃さですが、文句なしに凄いです。透明度1cmとでも言うのでしょうか。
お湯に浸けた腕を持ち上げると、垂れる雫が茶褐色なのです。
かなり濃く入れたコーヒーのような色で、期待通りの色つきに大満足。
ただ、見た目のインパクトに比べると浴感はそれほど強く無く、ちょっと残念な気もしますね。
恐らくお湯の鮮度が失われてしまっている為だとは思いますが。
お湯自体が熱い事もあり、暫く浸かっていると体の芯から温まります。
夏場はヘロヘロにくたばってしまいそうですが、冬場はこれくらい熱い方が気持ちが良いですね。
しっかりと汗を掻き、湯上りはちょっと身軽になったような心地よさがありました。
東京に残る、貴重な温泉銭湯。
最近は数が減る一方で、このような風情ある温泉銭湯が新しく出来る事はまずありません。
いつまでもこのままの風情ある姿で残っていて欲しいと思いました。
2006-2/19
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