単純硫黄温泉
(稲川1~4号・苦土稲川1・5号・県電気局B-3・八幡崎1号混合泉)
54.4度 / 545L / ph6.0 / H17.4.25
Na+ = 41.5 / K+ = 11.5 / Ca++ = 120.3 / Mg++ = 21.3
Cl- = 16.7 / HS- = 10.1 / SO4– = 320.3 / HCO3- = 145.2
H2SiO3 = 157.4 / CO2 = 243.6 / H2S = 114.6
成分総計 = 1205mg
栃木県那須郡那須町大字湯本213
0287-76-2523
男女別内湯
500円
営業時間 要問合せ
那須湯本と言えば雲海閣。
これまでに何度と無く訪れ、おばあちゃんや若旦那にも名前と顔を覚えて貰っている私は、那須へ行くことは度々あれど、雲海閣以外にはあまり興味が無く、積極的な湯巡りはしないでいました。
ところが、ふと、「グリーンパール那須」なる施設をネットで発見。
ナニナニ、白濁の硫黄泉で、雲海閣などに引かれている「鹿の湯」とは違う、私が聞いた事の無い源泉名が使用されているではありませんか。
無性に興味を覚えた私は、雲海閣ではなくこの「グリーンパール那須」を第一目標に定め、那須湯本へ行ってまいりました。
(ちなみに、ここに入った後に雲海閣にもちゃんと顔を出して来ていたりして・・・w)
さて、たどり着いたグリーンパール那須。
湯本の温泉街からちょっとだけ外れた、妙に分かり辛い場所にあります。位置的に鹿の湯を引湯しようと思えば出来そうな場所ですが、源泉はホテルや別荘にお湯を引く「新那須温泉供給株式会社」から供給されているものなのだとか。
結構大きな施設でビックリしました。
一見すると、立ち寄りを拒否されそうな印象を受けるエントランスですが、お願いすると意外にも快くOKをして下さいました。
お風呂は勿論男女別。男性浴室は2階部分で、女性用は1階にあります。
その他にも家族風呂などがあり、施設の規模相応に一通り揃っている印象です。
浴室は広々としており、入ってすぐの左手側にはひょうたん型の大きな湯船。白濁のお湯が張られており、心地いい硫黄臭を放っています。
右手側には充実した洗い場があり、その奥に、無色透明のお湯が張られた、非温泉の沸かし湯と思われる浴槽がありました。
なかなか立派な造りをしていますが、なかなか使い込まれている様子で、ところどころボロがかっています。
さて、肝心のお湯。42度の適温に調整されています。透明度は15cmくらいでしょうか、身を沈めると隠れて見えなくなる見事な濁り湯で、肌触りがシットリとする、柔らかい印象を受けるものです。
ドラム缶形の湯口から素手でギリギリ触れる程度に熱いお湯がドボドボと注がれていました。
浴槽がとても広いので、ある程度の湯量はあって然るべきですが、なかなか良い勢いで注がれており、嬉しくなってしまいます。
試しに、湯口に鼻先を突きつけて臭いを嗅いでみたところ、むせ返るような強烈硫黄臭がします。いやぁ、素晴らしい!
源泉を口に含んでみたところ、鹿の湯源泉と同じく苦い硫黄味がしますが、
不思議と酸味は感じません。後で成分表を確認してみたら、ここのお湯はph6.0で、弱酸性(ほとんど中性)なのですね。
余談ですがこの湯口、どこかで見たことがあるような気がすると思ったら、かつて遠刈田温泉にあった「ンター湯」のものにとてもよく似ているではありませんか!
いや、冷静に見ると、全然違うのですけどね。でも、愛すべきンター湯の事をひょんな事で思い出す事が出来て、妙に幸せな気分になってしまいました。
ンター湯の時と同じく、湯口の真横に陣取り、新鮮なお湯を堪能する。この上無い幸せなひと時です。
この日は数泉していなかったので、じっくりと時間を費やし、良いお湯を心ゆくまで楽しむ事が出来ました。
雲海閣ばかりでなく、たまには他の施設にも立ちよろうと思った今日この頃・・・
まぁ、それでも最終的には愛着ある雲海閣に通うと思いますけどね~・・・
今までノーマークだった素晴らしいお湯に感激できた一湯です。
2007-8/5
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