四万温泉群馬県

積善館 (四万温泉) ★4.5

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
(源泉名:明治の湯 = ph6.6 / 73.2度 / 2,110mg )

群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
男女別内湯 ・ 露天 など
0279-64-2101
日帰り 1000円 / 本館宿泊 7500円 (2食付き)
営業時間 10:00 – 17:00

四万温泉は群馬でも古くから伝わるいで湯として有名です。その歴史ある四万温泉の中でも、特に歴史のある老舗宿がこちら、積善館です。
創業は元禄4年(西暦1691年)と言うから、実に300年以上もこの地で温泉旅館を営んでいる事になりますね。
古いながらしっかり手入れされている建物で、所謂ボロボロなだけとは一味違う、どこか気品すら漂う、風情ある鄙び方をしていました。

積善館には本館のほかに、山荘と佳松亭という別館があります。本館が一番安く、山荘、佳松亭という順番で金額が高くなるのですが、お風呂はどこに宿泊していても全ての箇所に入る事が出来ます。
今回私が宿泊したのは、勿論、一番安い本館です。^^;
しかし、安いからと言って侮る無かれ。本館の一部は江戸時代から建物がそのままに残っており、タイムスリップしたような気分になれます。
浴衣を着て歩いているだけでもワクワクしてしまい、こんな感覚、随分と久しぶりです。


本館宿泊者は大広間で食事を取ります。これが随分と質素な、京風懐石弁当なのですが、1泊7500円という宿泊料金の事を考えれば仕方が無いかな?
足りない人は、事前にオプションを頼んでおけば、鍋とか追加する事が出来るみたいです。

さて、肝心のお風呂ですが、最初に入ったのは本館にある「元禄の湯」です。
積善館と言えば、何を差し置いてもこの元禄の湯が有名です。
昭和5年に完成したとの事で、築およそ75年。当時の洋風モダン建築を思わせる造りをしており、重箱のように並べられた5つの浴槽が何とも風情あります。
お湯はどの浴槽も同じで、源泉「明治の湯」の掛け流し。てっきり浴槽ごとに温度が違うのかと思いきや、どこに入っても同じ、43~44度と思われる、
結構熱めなお湯でした。
湯口は浴槽内にあり、まるで足元自噴しているかのようにこんこんと湧き出しています。
一応、浴槽のふちにも湯口があります。ここからはお湯が出ていませんでしたが、蛇口をひねるとかなり熱めの源泉が出てきました。

お湯は、無色透明で、所々黒い湯花が舞っています。
臭いは殆どありませんが、ほのかに潮のような、硫黄のような臭いがします。
何とも心安らぐふんわりした臭いで、強烈な硫黄臭が好きな私ですが、かなり気に入りました。
肌触りは結構ツルツルします。塩分を含む泉質とお湯そのものの熱さのせいか、かなり汗をかくお湯でしたが、それはそれで浴感があってとても気持ちよかったです。
浴場の前には飲泉所があり、飲んでみた印象はほのかな塩味がするものでした。

次に入ったのは、山荘の湯です。こちらには浴室が2つあり、どちらも内側から鍵を掛けて貸切風呂として使う事が出来ます。
2つの浴室は天井が繋がっており、もしかしたら昔は男湯と女湯に分かれていたのかも知れませんね。
多くの人が前述の元禄の湯か佳松亭にある杜の湯に行ってしまうらしく、利用者が少なく穴場的な浴場です。
貸切にしては結構広々とした浴室はで、浴槽も2つあります。手前が42度、奥が43度程に調整されていました。
こちらのお湯も明治の湯源泉です。
清掃直後はお湯の温度を下げる為に加水するそうですが、その後は源泉だけを掛け流しているそうです。
そのせいか、元禄の湯に張られたお湯と殆ど変わらない、とても新鮮で気持ちが良いお湯を堪能する事が出来ました。

次に、佳松亭にある杜の湯に入りました。
こちらは内湯と露天風呂があり、そのどちらもとても広々としています。
内湯、露天とも、明治の湯源泉が引かれています。浴槽も広々としており、その規模から塩素循環を想像していたのですが、塩素も循環もしていない、掛け流しなのだそうです。
実際、元禄の湯と比べると明らかに鮮度は落ちていますが、しっかり温泉を感じる浴感があるもので、お湯そのものの臭いもしっかり残っていました。
ちなみに、佳松亭に泊まると、一泊19000円~30000円もします。宿泊代金に見合っただけの立派なお風呂でした。
本館宿泊者でも入浴出来るのは嬉しい限りですね。

さて、最後に岩風呂。こちらは本館の大広間そばにあり、混浴ですが、20:30-21:30は女性専用時間になっています。
こちらにも明治の湯が引かれており、塩素消毒なしの源泉掛け流しで、清掃直後のみ加水しているそうです。
ただ、なぜだろう、食事の前に覗いてきたのですが、浴室内には塩素臭が充満していました。
もしかしたら、浴室を清掃した際の薬品の臭いかも知れませんけどね。
嗅ぎたくない臭いを嗅いでしまったので、ここはパス。
なお、女性専用時間に入ってきたYoko曰く、その時は塩素の臭いはしていなかったとの事でした。

と、まあ、沢山お風呂があって、どれも同じお湯なのですが、館内にいながら湯巡りを楽しめるとても面白いところです。
ちなみに、各浴室と飲泉所の2箇所にはスタンプが置かれており、受付の際に貰える台帳でスタンプラリーをすると、帰り際に粗品(絵葉書)をもらえます。
聞けば、積善館の良さを知って貰うべく、館内をあちこち歩いて欲しいから始めた企画なのだとか。

ちなみに、日帰り入浴も受け付けていますが、1000円もかかってしまいます。
時間的な余裕が無い場合は仕方が無いですが、是非とも宿泊して、お湯だけでなく、宿の歴史も感じ取って欲しい一湯です。

2005-10/29

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