カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉
(県有泉) 54.9度 / ph8.5 / 125L / 動力 / H10.3.24
Na+ = 158 / K+ = 5.59 / Ca++ = 188 / Cl- = 200
SO4– = 484 / HCO3– = 3.1 / CO3– = 6.9 / HS- = 0.6
H2SiO3 = 63.2 / HBO2 = 9.1 / 成分総計 = 1120mg
群馬県吾妻郡中之条町大字上沢渡2254
0279-66-2065
内湯 × 1
400円
営業時間 要相談
沢渡温泉の一角、共同浴場の坂上に位置する、とてもこじんまりとした感じの旅館です。
一見すると、営業しているのかしていないのか、分からないくらいにひっそりとしてます。
恐る恐る中に入り、女将さんに日帰り入浴が出来るかどうか聞いてみたところ、快くOKとの事。
やった、ラッキー!なんだか、ココは関東なのですが、まるで東北の温泉地で湯巡りをしているような、不思議な感じです。
お風呂は内湯で、ひとつだけ。普段は混浴なのか、貸切で利用されているのかも知れません。
お宿自体のキャパシティが小さいので、男女別に分ける程では無いという事でしょう。
それを日帰りで利用させて頂けるなんて、とても贅沢な話です。
浴室に入って、ビックリしました。なんと、素晴らしい風情なのです!
タイル張りの浴室に、湯船がふたつ。手前の2~3人入れる湯船が適温で、奥のひとりサイズの湯船が激熱に調整されていました。
とっても鄙びていて、素敵な風情です。こう言う雰囲気の浴室に弱い私はお湯に浸かる前からノックアウトされてしまいました。
お湯は、沢渡温泉の共有源泉を使用しており、共同浴場やまるほん旅館に引かれているものと同じです。
無色透明で、白い湯花が無数に舞う、ほんのり硫黄臭が漂うツルツル肌触りの気持ちが良いものです。
でも、鮮度が非常に良い印象。しばらく誰も利用していなかったと思われる湯船には、綺麗なままのお湯が張られており、浴感が非常に良いのです。
体の芯から温まり、ふーっと、ため息が出てしまいます。
奥の小浴槽、手を入れてみたところ、49度くらいあったでしょうか。
女将さんに案内された時、「無理無理」と言われたので、ハナから諦めていました。
すると、一緒に入っていたT氏、なんと、気合一発、その熱湯の湯船に飛び込んでしまったではありませんか!
ザバーっとお湯が溢れる様はとても豪快で気持ち良さそうですが、顔を真っ赤にしながら「うーん、熱いー!」と、もがき苦しんでおられます。
このヒト、一体・・・(笑)
でも、お陰で次に私が入る時には、46~7度程度に温度が下がっており、私でもあまり苦にならず入浴する事が出来ました。
それにしても気持ちが良いお湯です!やっぱ、利用者が少ないとお湯の鮮度が違って良いですね!
浴後、女将さんにお礼を言ってから失礼しよう、ふと玄関先のソファに目をやると、サイドテーブルにはジュースが一杯。
その隣には先ほどまで無かった扇風機が回っているではありませんか。
なんと、女将さん手作りのシソジュースで、どうぞ一休みして行って下さいと、薦められてしまいました。
うーむ、美味しい!甘酸っぱい素朴な味で、湯疲れしていた体がシャキッとします。
扇風機にあたって涼みながら、女将さんにシソジュースの造り方を聞いたり、沢渡温泉の効能について教えて貰ったりで、かれこれ20分近くの時間を費やしてしまいました。
内心、「この20分間の時間があればもう一箇所入浴できたかな?」なんて思いつつ、こう言う穏やかな時間を過ごすのは久しぶりだと、今までお湯ばかりに血眼だった事を少し反省。一度宿泊で利用したいなと思いました。
・・・余談ですが、ここの女将さん、温泉のお陰でしょうか、お歳の割りに、非常に若く見えます。
何というか、肌が綺麗!「毎日このお湯に浸かっているからよ」との事ですが、温泉って本当に効果あるんだなぁと、しみじみ実感してしまった次第です。
2007-7/16
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