ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
群馬県吾妻郡長野原町大字林字宮原570
男女別内湯
300円
9:00 – 17:00
林温泉「かたくりの湯」は「岩陰の湯」と同じく、八ツ場ダムの建設計画に伴って生まれた温泉の一つです。
私がよく行く草津や万座の途中にあるのですが、いつも素通りしていました。
アブラ臭がする個性的なお湯が沸いていると言う話を聞き、それならば是非とも入ってみたいと、行ってみる事にしました。
このかたくりの湯、実に分かりにくい所にあります。私は到着するまでに、2度も地元住人の方に場所を聞きました。
それでもなお迷い、発見した時は感動的でした。(大げさか?^^;)
建物と建物の間にあり、余程慎重に探さなければ見つからないです。
八ツ場ダムの広報センター「やんば館」で周辺地図を貰えるそうなので、行かれる方は事前に確認しておくと良いでしょう。
さて、建物内部ですが、岩陰の湯と全く同じで、簡素な造りをしています。
簡単な脱衣所があり、浴室内にはホーローの湯船が一つ。いかにも地元住人専用と言った感じの風情で、とても鄙びていてかえって落ち着きます。
お湯は、少し白濁気味ですが、ほぼ透明なもので、湯底がハッキリ透けて見えます。
湯口にはプラスチックのパイプが取り付けられており、角度をつけて湯量調整するものです。
この辺の造りも岩陰の湯と全く同じ。湯船に入らなかったお湯は、洗い場に惜しげもなく捨てられていました。
で、期待していたお湯の特徴ですが、ビックリするほどアブラ臭です。石油を混ぜたかのような強烈な臭いで、思わず新潟の新津温泉を思い出してしまいました。
浴槽内の温度はおよそ43度で適温です。ただ、湯口のお湯は55度近くとかなり高温で、素手で触ると火傷しそうです。
この湯口からのお湯、新鮮なだけあって、更にアブラ臭が強く、癖になってしまいそうな感じです。
思わず、湯口近くに陣取って、ゆっくり寛いでしまいました。
お湯を飲んでみた印象は、ハッキリと分かる塩味と、不思議な渋みがあります。
石油を飲んだことは無いので比較出来ませんが、臭いほど強烈な味ではありませんでした。
なお、同じ日の別時間帯に入浴した、アブラ臭温泉の第一人者、「アブラ童子さん」によると、この日はいつもよりアブラ臭が控えめだったとか・・・
うへー・・・!
じゃあ、いつも通りの臭いだと、どれほど凄い事になっているのだろうか・・・?
草津には結構行きますので、もっと強烈なアブラ臭を確認するべく、今後はちょくちょく立ち寄ってみたいと思いました。
うーん・・・
この施設も、八ツ場ダムが出来ると沈んでしまうそうな。
源泉は生き残るのですが、ダムの影響で泉質が変わってしまわないのか、はたまた、使い方が変わってしまって、アブラ臭がしなくなってしまわないのか・・・
不安でいっぱいですね。
とりあえず、ここでも書いておきますが、ダム建設反対!
2005-9/17
2007年7月16日-再訪
草津や万座へ行く際など、何度も目の前を通っておきながら、なかなか再訪せずに素通りしてしまっていたかたくりの湯。久しぶりに訪れる機会を得ました。
外観や造りなどは、以前訪れたときから何も変わっておらず、相変わらず分かり辛い場所にあります。
ほっと一安心したと同時に、「ダム計画はどこまで進んでしまったのだろう」と、不安もよぎる。
内部の造りも、前回訪れた時のままです。相変わらずのポリバス浴槽に、お湯がザバザバと注がれていました。
アブラ臭も健在です。ツルツルする肌触りが心地良い!
でも、このアブラ臭、前回訪れた時よりだいぶ弱い気がします。この前はもっと揮発性の灯油臭だったのですが、今回は硫黄臭の方が強くなってしまったような印象。
季節的なものかな?それとも、源泉自体が少しずつその性格を変えてしまっているのでしょうか・・・?
うーん、なぞです。
とりあえず、今後はもう少し頻繁に再訪し、源泉の状態を確認したいと思いました。
2009年3月20日-再訪
再訪しました。
やっぱココのお湯は良いなぁ~!
暫く誰も入っていなかったのか、お湯は46度程ある熱めです。
アブラ臭もしっかり感じる事が出来て、とっても気持ち良いです。
いつまでも変わらずこのままあって欲しいと思いました。
また来たい一湯です。
コメント