群馬県

根古屋城温泉センター (根古屋城温泉) ★4.0

ナトリウム・塩化物温泉
(姫子の湯) 34.2度 / pH8.1 / H6.1.18
Na+ = 497 / K+ = 15.5 / Mg++ = 2 / Ca++ = 41.5
Cl- = 729 / F- = 0.55 / SO4– = 32.2 / HCO3– = 85.5
CO3- = 6 / H2SiO3 = 121.8 / HBO2 = 11.2
成分総計 = 1540mg

群馬県吾妻郡東吾妻町大字岡崎309-1
0279-59-3361
男女別内湯 ・ 露天風呂
400円
11:00 – 23:00

お湯は良いらしい、と言う事で、前から何となく気になっていた温泉です。
場所は、川原湯から伊香保へ行く途中の、県道をちょっと入った所にあります。
今まで何度も県道沿いの看板前を通っていたのですが、実際に行ってみると、改めてこんな所にあったのかと言う気になります。
日帰り施設ですが、結構年季が入っているのが伺えます。センター系施設を道の駅に喩えるならば、この根古屋城温泉センターはドライブインのイメージです。
何だか、どこか懐かしいような、不思議な雰囲気があります。

さて、中に入り、受付を済ませ、早速お風呂。当然ながら男女別。それぞれに内湯と、露天があります。
まずは内湯。結構広々としており、湯船が手前に四角形の物、奥に円形の物があります。
入って右手側に洗い場が並んでいました。
施設の外観同様、ちょっと年季が入っている事が分かります。この感じ、私は好きですが、新しいもの好きで潔癖な方には、あまり好まれないかも知れません。
洗い場のコンクリート床が、少し毛羽立っており、ペタンと座り込むと、お尻が少し痛いです。

お湯は無色透明の物です。勿論しっかりと掛け流し。
まずは手前側の四角湯船に入りました。同時に5~6人程度入っても、気兼ねなく足を伸ばす事が出来そうな、ゆったりサイズです。

適温で、あまり癖が無くて入りやすいお湯です。じっくり観察すると、ごく僅かに黄色がかって見えます。
お湯の臭いは、僅かに潮臭と、痕跡程度に感じる硫黄臭。その他にも金気系の臭いが幾分か混じっている気がします。
面倒くさいときに表現する「温泉臭」と言う言葉がピッタリと当てはまる印象です。
肌触りはシットリ系で、結構温まり系です。湯口から源泉がザブザブと注がれる様は、見ていても気持ちが良いです。

続いて丸湯船。こちらは、見知らぬ人とは一緒に入りたくない程度に、小さな湯船です。
こちらも勿論掛け流し。お湯に浸かると、盛大に湯船から溢れます。溢れたお湯は、露天へと続く階段にまで滴り落ちるので、とても良い音を立てます。
ザバーっと音を立てて溢れる瞬間は、いつ聞いても爽快です。
こちらのお湯は少し温め。湯口から注がれる湯量も、温度に見合って、少ないです。そのため、四角湯船に比べると、鮮度はあまり良くありません。
ただ、温いので、ゆっくりと寛ぐことが出来ます。
私にとっては、ザバーっと言う音を聞くためにある湯船です。お湯の溜まりが遅いので、何度もとは行きませんが、滞在中に2度溢れさせることが出来ました。
温いお湯が好きな人には嬉しい湯船ですね。

最後に露天。結構広々とした岩風呂があります。
パラソルのような三角屋根で日陰を作っています。
お湯は内湯と同じで、ほんのり温泉臭が香る、透明な物でした。

2010年元旦のこの日、天気がとても良く、太陽の光がお湯で揺れて乱反射し、キラキラと輝いています。
外気はそれなりに冷たく、時折吹く風が、湯面に漂う湯気を吹き流します。太陽の光に照らされたその湯気は、まるで山の山頂で撮影した映像を早回しで見ているようです。
その神秘的で幻想的な光景を眺めながら入っていたら、気づいたら結構な時間を過ごしていました。
私は基本的に内湯好きなのですけどね。たまには露天風呂も良いものだと思いました。

こちらは残念ながら循環との事。でも、塩素臭などせず、温泉の特徴もしっかりと残っており、湯使いは悪くない印象です。
事実、お風呂から上がって分析表を見るまで、ずっと掛け流しだと勘違いしてしまった程です。(;´∀`)

ちなみに、この日は特に急ぐ理由が無かったので、私にしては珍しく、浴後休憩所でゆっくりと休憩をしてみました。
広々としていて、結構寛げます。みなさんゴロ寝。私も思わずゴロ寝。湯上りで体がポカポカに暖かく、気持ちが良いです。
ついでに、ラーメンも食べてみました。昔ながらの中華そばで、何の変化球もありません。
でも、ここのお湯と同じく、奇を衒った感じがない味で、ツルツルと食べれます。
浴後でお腹がすいていたせいもあったとは思いますが、とても美味しく頂く事が出来ました。
もしまた来る機会があったら、もう一度食べても良いかな、です。

この周辺には色々と立ち寄り湯の選択肢があります。その為、積極的にココを選ぶ必要は、必ずしも無いかも知れません。
しかし、他の施設と比べても、とてもハイレベルで、見劣る事の無い、素晴らしいお湯を堪能する事が出来ました。
もう少し早く訪問していても良かったと反省しました。
湯めぐりしている方であれば、とりあえず入ってみて欲しいと思った、素朴ながらとても気持ちが良い一湯でした。

2010-1/1

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