ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
群馬県吾妻郡嬬恋村今井97-1
男女別内湯 ・ 混浴露天風呂
0279-97-3373
400円
8:00 – 20:00
国道144号線沿いにある温泉です。車で走っていると、「半出来温泉」という看板があるので、比較的見つけやすいです。
車で簡単に行けてしまうので、秘湯と言われるとちょっと違うような気もしますが、吾妻川沿いにあるロケーションはなかなか雰囲気が良いですね。
ちなみに、はじめて半出来温泉の名前を聞いた時は、なんて素敵なネーミングセンスなんだと驚きましたが、実はこれ、ちゃんとした地名らしいです。
別に、作りかけの施設を「えーい、面倒だから、このまま一般開放しちゃえ!」と言って、ヤケクソな理由でついた名前ではありません。
面白い名前の由来あるに違いないと期待していただけに、ちょっと残念です・・・(笑)
さて、その半出来温泉にある一軒宿、「登喜和荘」に行って来たワケですが、ちょっと鄙びて古い建物ながら、なかなかアジがあります。
何となくですが、「あまり利用者は多く無いだろうな・・・」と思っていたのですが、意外な事に、登山客やツーリングの若者など、結構沢山の人が訪れていました。
私たちと入れ違いでしたが、外国人の姿まであり、これにはさすがにビックリ!
さて、浴場ですが、男女別内湯と混浴の露天があります。
まず内湯ですが、木造で、洗い場数人分と浴槽がある、とてもシンプルなものです。
湯船には無色透明の適温のお湯が気持ちよく掛け流されており、所々茶色い湯花が見受けられます。
なかなか新鮮なお湯で、暫く入っていると泡付きを確認出来ました。
肌触りはツルツルするもので、心地のよい浴感があります。
臭いはほぼ無臭で、飲んでみた印象は、ほんのり塩味と鉄味を感じる、昆布ダシのような飲みやすいものでした。
次に混浴の露天風呂ですが、内湯から一旦外に出て、少し歩いた先にあります。
目の前が吾妻川で、吊橋なんかも見える、絶景のお風呂なのですが、開放的過ぎる造りもあって、女性が利用するには難易度がとても高いです。
こちらの浴槽も木造で、普通の深さをしたものと、寝湯が繋がっています。
お湯は人肌程度のかなり温めですが、それがかえって心地よく、ゆっくり寛ぐ事が出来ます。
木造の浴槽脇には樽風呂が2つあり、こちらには40度あるか無いかという、少しだけ暖かめのお湯が張られていました。
味噌を造っていた樽をそのまま利用したらしく、なかなか良い感じです。
ただし、かなり狭いのが難点で、体の大きい私は、入ったら抜けられなくなってしまうのでは無いかと思う程でした。
どちらにも内湯と同じ、茶色湯花が舞う透明のお湯で、ぬるめながらも結構新鮮でだったのが二重丸。
半出来温泉なんて変わった名前ですが、お湯は「上出来」で大満足でした。
ただし、ちょこっと苦言を呈するならば、混浴とは名ばかりで、実質男性専用となっている露天風呂が勿体無かったです。
折角のロケーションなんだから、女性にもこの素晴らしさを知って欲しいなぁ、と。
ま、男の私が心配しても仕方が無い話かも知れませんけどね。
2005-9/25
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