万座温泉群馬県

万座ホテル聚楽(万座温泉) ★5.0

単純硫黄温泉 (硫化水素型)
源泉名:法性の湯
40度 / ph2.5 / H24.7.31
H+ = 0.86 / Na+ = 29.2 / K+ = 5.23 / Mg+ = 16.1 / Ca++ = 90.1 / Fe++ = 1.42 / Mn++ = 0.79 / Al+++ = 7.47
F- = 1.4 / Cl- = 55.4 / HSO4- = 9.2 / SO4– = 344
H2SiO3 = 75.7 / HBO2 = 0.9 / CO2 = 440 / H2S = 286
成分総計 = 1,360mg

群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401
男女別内湯・露天風呂
0279-97-3535
日帰り : 1000円
12:30 – 16:00

万座ホテル聚楽は、万座温泉ホテルやプリンスホテルがある所から少し離れた所にあり、「裏万座」とも呼ばれています。
成分表上のお湯は、万座でココが一番濃いと言う話で、果たしてどのような物かと楽しみにしておりました。

ホテル聚楽と言えば、万座以外にも幾つか店舗を構える、リゾートホテルとして有名です。
中に入った第一印象は、秘湯とも呼べる万座温泉のロケーションには似つかわしくない、とても広々としていて立派なものでした。

大浴場は勿論男女別に別れており、それぞれに内湯と露天風呂があります。
内湯にはおよそ10人分の洗い場と、同じく10人入ってもスペースが余るであろう大きさの湯船があります。
湯船には薄く白濁しているものの、ほぼ透明なお湯が張られています。湯船の底もハッキリと見る事が出来、万座のお湯は真っ白というイメージが強かった為、ちょっと拍子抜け。
ただ、白濁していないので薄まっているかと言うと、むしろその逆です。
鼻から苦味を感じて取れる程に強烈な硫黄臭がする、とても濃いお湯でした。
白濁の度合いが薄かったのは、単にお湯が新鮮で濁る前だったからみたいですね。
私が今まで入った万座の中では、一番濃い印象がありました。

露天風呂にも同じ硫黄泉が掛け流されています。こちらは内湯の1/3程の大きさで、湯船が一つあるのみです。
とても開放的で、100メートル程離れた所にある「空吹き」を見ながら入浴が出来ます。
こちらのお湯は、真っ白に濁っており、肌触りとか臭いに関しては内湯とあまり変わりません。
私が入った時は、途中から雷を伴う豪雨になってしまい、少々落ち着きませんでしたが、なかなか気持ちよく入浴する事が出来ました。

一般受けする為にジャグジーやら寝湯やら沢山湯船を造り、結果足りなくなった湯量を補うために加水したり加温するリゾートホテルが沢山あります。
それはそれで間違いだと言い切る事は出来ませんが、純粋に温泉だけが好きな人にとっては、全く有り難味の無いどころか、お湯を台無しにしてしま実に興醒めです。

ただ、この万座ホテル聚楽に関しては、お湯の使い方が非常に良く、泉質に拘る人でも十分楽しむ事が出来るのでは無いかと思います。
(他の方のレポートだと、あまりお湯が濃くなかったという話も聞きますので、その日によってお湯の使い方を変えている可能性もありますが・・・)
「万座温泉っていう所に泊まってみたいんだけど、どこに行けば良いのかな?」という、普段あまり温泉と縁が無いような人にも、十分お勧め出来る施設だと思います。

2005-8/7

2020年 3月21日 - 何度目かの再訪

聚楽のお湯は濃くて気持ちが良いので何度も立ち寄りしていますが、しばらくの間全く来ていませんでした。かなり久しぶりの再訪です。
内部は以前と変わらず、オシャレな感じです。
これは私の気のせいかも知れませんが、スキー場 = オシャレの図式ってありませんか? ロッジとかヒュッテとか、そんな感じの名前がついていて、ログハウスっぽい造りしてて、喫茶店ですかココは的な?
聚楽も実にオシャレな感じです。私はプルプル震えながら「あんだってぇ~!?」と聞き返してくるひとみ婆さんみたいな女将が出てくる宿の方が好きなんですけどね。

で、そんなオシャレな聚楽ですが、お湯は強烈です。
この日のお湯も濃かった!

・・・え? 温泉のレポートってそれだけ?
はい、それだけです。

ちなみに、脱衣所前にこんな案内発見。


まぁ、ご時世ですから、撮影禁止は分かるんですけど、禁止しながら撮影可能時間を設定している所は初めて見ました。
インスタとかで宣伝して貰いたいって意図もありそうですね、ハッシュタグつけてねってあります。
時間外なので浴室の写真は撮りませんでしたが、

#万座じゅらく

私もハッシュタグつけてみました、これで良いでしょうか・・・?

.

あ、話をムリヤリ温泉に戻しますけど、脱衣所で成分表を発見。ボーっと眺めていると、遊離硫化水素(H2S)の箇所が蛍光ペンでハイライトされています。
なになに、286mgかぁ、、、、
ふ~ん、286mgかぁ、、、、

え!? 286mg!?

参考までに、私は硫化水素が0.3mg以上あれば確実に嗅ぎ分ける自信あります。1mgもあれば、普通の人でも「あれ?このお湯、硫黄の臭いするね」ってわかる筈です。
10mgもあればもう立派な硫黄泉、お湯も白濁し始める頃ですね。
ちなみに私が大好きな那須湯本・雲海閣、鹿の湯源泉の平成15年の成分表で28.8mgです。

286mgって、雲海閣の10倍デスヨ!?

聚楽の源泉は宿から800メートル離れています。
長い距離を利用し、空気にさらすことで硫化水素ガスを飛ばし、源泉100%で掛け流しているそうですね。
なので、数値通りの浴感では無いのですが、と言うか、数値通りのお湯がだったら硫化水素で中毒事故頻発して大変な事になっているわけですが・・・
それでもすごいお湯である事に違いはありません。

今まで何度も聚楽利用していたんですけどね、そういえばしっかり成分表見ていなかったのかもしれません。
濃いとは思っていましたけど、数値を見て改めて実感しました。

今度泊まってお湯をじっくり堪能&撮影OK時間に一眼持ち込んで堂々と撮影してみたいものです。

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