酸性硫黄泉
群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
男女別内湯 ・ 混浴露天風呂
0279-97-3152
700円
8:00 – 18:00
サルノコシカケ風呂で知られる、万座温泉「湯の花旅館」へ行ってまいりました。
湯の花旅館は万座温泉の中でもとりわけ古く、山小屋のような感じの施設です。
ちなみに、冬場は旅館までの道のりが雪に埋もれてしまうため、万座温泉のバスターミナルから宿泊客をスノーモービルで送迎しているらしいです。
旅館の内部も山小屋そのものでした。5月最後の週末だと言うのに、玄関先には大きなストーブやスノーボードの板がそのままに残されており、冬場の厳しさをうかがい知る事が出来ます。
何故か大きな蜂の巣と、祠のようなものもあります。
靴を脱ぎ、矢鱈沢山転がっているスリッパを適当に履いて、受付をしました。
なお、今回の日帰り入浴は「自遊人」の温泉パスポートを利用した無料入浴です。
宿の女将さんはとても気さくな感じの方で、嫌な顔一つせずにパスポートに判子を押してくれ、浴場までの簡単な案内をしてくれました。
さて、浴場ですが、男女別の内湯と混浴の露天風呂があります。
有名なサルノコシカケ風呂は内湯のみ。
早速内湯に入りました。
内湯は、いかにも湯治場という風情が何とも心地よい、古びた木造の建物をしています。湯船は一つだけで、4-5人入ったら窮屈になってしまう程度の大きさ。
長い間使われ続けてきたであろう木々は黒く変色しており、これが薄く青味がかった白濁の硫黄泉とマッチしていて、実に趣があります。
この内湯最大のウリ、サルノコシカケは、湯口のお湯が汲み置きされている所にとぐろを巻いて入れられていました。
見た目は木の弦みたいになっており、もしかしたらこの木にサルノコシカケが生えているのかな?
そもそも、私はサルノコシカケがどんな形をしているか知らないため、あまりじっくり観察をしなかったのですが・・・
とにかく有難い物らしいです。
湯は43度で、少し熱めの適温です。
ぬるすぎるとお湯が劣化し力不足になってしまう事が多いため、熱めな事は良い事なのですが、長湯にはあまり向きません。
濃いめの硫黄臭がとても心地よい、肌触りサラサラの酸性泉です。
湯口の隣には飲泉用の湯のみが置かれており、一口飲んでみたところ、苦酸っぱい硫黄泉独特の味がしました。
効果の程は分かりませんが、サルノコシカケ成分で健康になれる・・・かも知れません。
なお、混浴露天ですが、一度服を着替えなおさなければならないのと、大勢いるらしいオバチャン達の談笑が聞こえていたので、入り辛さを感じて今回は利用しませんでした。
摩訶不思議なサルノコシカケ風呂。
この効能を求め、自炊湯治で長期滞在するお客さんも多いと聞きます。
効果を信じる信じないは別として、珍しい試みですし、お湯そのものはお墨付きの万座温泉ですので、是非ともお試し頂きたいお勧めの一湯です。
2005年5月29日 - 初訪問時のレポート
2008年4月27日 - 再訪
3年ぶりに再訪してみました。
相変わらずの鄙びた外観に感動!万座にはこう言う山小屋のようなお宿が一番似合います。
ただ、日帰り入浴料金は、以前500円だったのですが、700円に値上がりしていました。
うーん、残念。万座はお湯は良いのですが、どこも金額が高いのがネックです。
前回訪問時、玄関先にスリッパが散乱していたのですが、今回は整然と綺麗に並べられていました。
お風呂は相変わらずです。内湯のサルノコシカケはそのまま健在。相変わらず不気味にとぐろを巻いています。
お湯はとても濃くて気持ちが良いです。つい先日宿泊した万座温泉ホテルのお湯より余程濃いです。温めでじっくりと入っている事が出来ます。
今回は前回入ることが無かった露天も利用しました。
青空の下、お湯が青白く輝いて見えて、とても美しいです!ちょっと熱めのお湯は、46度!源泉が高温なので、これでも加水されているのですが、長湯は出来そうにありません。
利用者が少ないせいでしょうか、内湯より鮮度が良く感じます。あまり長時間入っているとぐったりと疲れてしまいそうですが、とても良い湯で満足でした。
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