探せばどこかに写真あるかも知れないですが・・・
酸性・含鉄-アルミニウム-硫 酸塩-塩化物泉
(地蔵源泉)
群馬県吾妻郡草津町草津
男女別内湯
無料
2020年の今頃になって旧地蔵の湯のレポを書いています。
と言うか、もはや記憶を呼び覚ましながらの思い出語りですね。
地蔵源泉の真横にポツンと湯小屋があります。
古い建物で、ガタつく扉を開けると手狭な脱衣所があり、その奥に小さな浴室があるという、シンプルかつボロンちょな共同浴場。
でもそれが、なんとも良い風情なんですよね。
観光客のマナーの悪さが度々話題になる草津の共同浴場ですが、いつだったか、夜中に地蔵の湯に入りに行ったら、脱衣所で体育座りをした無言の観光客2名がいた事あります。まさか、あそこで一夜明かすつもりなのでしょうか!?
私が風呂から出た時もまだいたんですよね。マナー悪さを指摘するよりも、まず、君たち怖いよ、そこで何してるのよ!?
その日は雪が降っている寒い夜でした。きっと、遭難しかけて避難したらたまたま地蔵の湯だったのでしょう。そう思う事にしておきます。
浴室は入って目の前に長方形の湯舟、ザブザブと掛け流し。
お湯に浸かると湯舟からザバーっとお湯が溢れます。
溢れたお湯は、洗い場に一箇所だけある小さな穴から排水される仕組み。
この穴がまた微妙に小さくて、湯舟からお湯が溢れるたびに洗い場がお湯で溢れ、その辺りにテキトウに置いていた桶とかが好き勝手に移動してしまいます。
いつ行っても鮮度抜群で良いお湯でした。
で、何で今頃そんなレポート書いているかって?
最近ふと、昔の地蔵の湯に入りたいなぁって思うんですよね、無理なんですけど。
新しい地蔵の湯も素晴らしいです。実際何度も利用させて頂いています。
でも、私はやっぱり古い地蔵の湯が好きでした。
温泉備忘録を再開するにあたり、地蔵の湯として一括りにしてしまおうかとも思ったのですが、別物だよなぁってなった訳です。
形あるものはいつか無くなります。
廃業や建て替えなんて聞くと胸が痛いですが、もしそんな日が来てしまったとして、「あそこ良かったよな、もう無いけど、出来る事ならもう一度入りたいなぁ」なんて、思い出として忘れる事の出来ない温泉。
そんな素敵な温泉達にこの先も沢山出会える事を期待しております。
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