含硫黄-ナトリウム-塩化物・ 硫酸塩温泉
(常磐湯本温泉 湯元温泉源泉)
59度 / ph8.1 / H12.11.29
Na+ = 523 / K+ = 16.2 / Ca++ = 59.8 / Sr++ = 0.8
Cl- = 556.6 / F- = 5.3 / Br- = 2.1 / HS- = 9.5
SO4– = 390.3 / HCO3- = 106.9 / CO3– = 6
HPO4– = 1.9 / H2SiO3 = 45 / HBO2 = 15.2
H2S = 0.8 / 成分総計 = 1743mg
福島県いわき市常磐湯本町三凾158
0246-42-2141
男女別内湯
600円
営業時間 要確認
いわき湯本にある大湯的な共同浴場、さはこの湯から、歩いて1分程度の場所にあるお宿です。
客室数がさほど多く無い事から、多分中規模のお宿だろうくらいに思って行ってみたら、かなり立派で高級な佇まいをした所でした。
客室数が少ないのは、一室一室に充分なスペースを確保しているからなのでしょう。
ちなみに、今回はフラオンパクの湯めぐり企画を利用し、立ち寄りで利用しました。通常でも日帰り入浴は600円で受け付けているとの事です。
その立派なお宿。歴史を感じる重厚なエントランスをくぐると、中は意外と近代的な造りをしていました。
正面の面影を昔のまま残し、客室などが入る建物は新しく造ってあるようです。
少しだけ残念な気もしましたが、メンテナンスや、実際泊まってみてどちらが快適かを考えれば、正しい選択がされているような気もします。
ただ、館内の雰囲気は総じてとても良く、泊まったら結構な金額がしそうだなぁと言う印象です。
お風呂はエレベータで上階にあがった所にある、展望風呂になっていました。
正直、「うーん、展望風呂かぁ」と言う印象は拭えません。何だか、私は展望風呂に偏見があるのです。
と言うか、良い温泉の多くが、階下にあるので、ポンプアップで高所にお湯を持ちあげる展望風呂のお湯使いに、期待が持てないのです。
でもさすが、立派なお宿だけあり、浴室前には休憩できるスペースがあります。
清涼水が備えつけられているのは、嬉しい限りです。湯めぐりしていて少し喉が渇いていたので、入浴前に軽く一杯頂いてしまいました。
さて、その展望風呂。使い勝手良く綺麗な脱衣所を抜けると・・・
「おぉ!?」と、思わずビックリ。とても明るくて、雰囲気が良いのです。建物はコンクリートですが、浴室は木材をふんだんに使っており、見た目的には素晴らしいです。
入って正面に植物が鎮座しています。何の植物だか分かりませんが、日の光を燦々と浴びて、とても元気良く育っています。
私が一番風呂だったのか、板張りの洗い場はカラカラに乾いていました。
肝心のお湯は・・・?
温度は適温。湯船のせいで少し黒く見えますが、実際は僅かに濁った透明感のあるお湯です。
展望風呂と聞いて、少し不安に感じていたお湯使いですが、良いです。しっかりと硫黄臭を感じ、いわき湯本らしい、ズシっとくる力強さも健在です。
一番風呂だけあって、お湯がとても綺麗です。
湯口からは、素手で触るには少々熱いお湯が、湯船の大きさに合わせて、なかなかの勢いで注がれています。
お湯はどうやら掛け流しで、湯船の一角にある掛け流しスポット(切れ込み)
から静かに溢れています。湯口のお湯の臭いを嗅ぐと、浴槽内のそれよりも強い硫黄臭を感じます。
窓ガラスの向こうは、いわき湯本の街並みを見下ろす事が出来ます。
まぁ、基本的に、他所の旅館や建物の屋根が見えるだけと言う印象は否めませんが、浴室にいながらして、露天風呂にいるような開放感を味わうことが出来ます。
浴室の雰囲気も申し分ありません!
その分、維持管理は大変だろうなぁと思いましたが、こう言うお風呂も良いですねぇ!
ただ、非常に細かい事を言えば、お湯使いは良いのですが、お湯を張る際に、温度調整の為に若干の加水をしているような気がします。
よーく観察すると、少しだけ薄いかな?
まぁ、普通であれば、気にする程ではありませんけどね。
とても印象良く利用する事が出来ました。
今度は泊まりに・・・とは、なかなか言えませんが、お風呂や館内の雰囲気に限って言えば、とても素晴らしい所だと思いました。(料金やお料理の事は分かりません^^;)
2010-1/22
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