福島県

山形屋旅館 (湯岐温泉) ★4.0

単純温泉
(湯岐温泉 山形屋旅館) 38.7度 / ph9.6 / H17.7.21
Na+ = 41.3 / K+ = 0.7 / Ca++ = 1.3 / Cl- = 5.0
SO4– = 12 / HCO3- = 24.5 / CO3– = 33.1 / H2SiO3 = 54.9
成分総計 = 175.1mg

福島県東白川郡塙町大字湯岐字湯岐31
0247-43-1370
貸切内湯
500円
営業時間 要確認

福島県の南端、行こうと思わなければずっと縁が無いままと思われるような場所にあります。
今までずっとノーマークだったのですが、足元自噴のお湯があると聞き、いてもたっても居られず、行ってきました。
湯岐温泉は「秘湯」と言う言葉がまさしく相応しい、山間の静かな所にあります。
お宿が数軒と民家がちらほらあるだけの、まるで人目を避けているかのような、不思議な風情で、何故か心癒されます。

さて、最初に入ってみたのが、ここ、山形屋さんです。
お宿の玄関先に若々しい女将さんがいらっしゃったので、「内湯に入れますか?」と聞いてみたところ、お宿の目の前にある共同浴場「岩風呂」を指差し、「そちらへどうぞ」との事。
「いえいえ、そこにも後で入りますが、是非、山形屋さんの内風呂に・・・」と、交渉したところ、若旦那さんも出てこられ、「狭いですよ?」「それでも宜しければ・・・」と、とても感じよくOKをして下さいました。
立ち寄り入浴される方はあまりいないみたいですが、一応OKのようです。

お風呂は内湯で、貸切で利用する家族風呂が1箇所あるだけです。
家庭用のお風呂が少し大きくなった程度のもので、必要最小限のものがコンパクトにまとめられています。
無色透明のお湯が張られており、掛け流しで溢れています。
源泉温度が低いため、必要であればお湯を沸かす事が出来るみたいです。
脱衣所には沸かし用のタイマーがあり、これのスイッチを入れると、加温されたお湯が湯口から出てくる仕組みのようです。
湯口はホースで、直接浴槽内にお湯が注がれていました。

お湯の印象は、温めで、40度くらい。ずっと入っていても疲れ知らずな感じです。
僅かに温泉臭がするもので、肌触りがツルツルして気持ちが良いです。
ホースのお湯を手にとって臭いを嗅いでみたところ、僅かに硫黄臭を感じる事が出来ます。
口に含んでみると、甘い硫黄味がして、飲みやすい印象。これでお酒を割って飲むと美味しく飲めそうです。
柔らかくて入り心地がとてもよく、かつ、温いのも手伝って、マッタリと入浴してしまいました。
日帰りで貸切出来ると言うのもうれしいですね!

ちなみに、この後に岩風呂へ入ったのですが、この岩風呂は山形屋さんの外湯と言う形で管理されているようで、若旦那様のご厚意によりタダで入れて頂けました。
しかも、女将さんから、「男の人がいたら巻いて入ると良いよ」と言って、紅鮭にバスタオルを貸し出して下さいました。ちょっと立ち寄っただけなのに、とても対応が良くて、驚いてしまいました。(ちなみに他にお客さんはおらず、バスタオルは使うことなくお返ししました)

湯岐温泉、お湯は勿論よかったですが、そこにいる人も素晴らしい!
ココって東京からそんなに遠くないんですよね。今度、是非泊まりで来てみたいと思いました。
素晴らしいお湯とお宿にめぐり合えた事に大感謝!これだから湯めぐりはやめられません!

2007-10/21

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