酸性・含鉄-アルミニウム-硫酸塩-塩化物泉
(地蔵源泉)
群馬県吾妻郡草津町草津
男女別内湯
無料
6:00 – 22:00 (時間外は地元民専用)
私が大好きだった地蔵の湯が2005年の6月に取り壊され、新しい地蔵の湯として2006年の4月に生まれ変わりました。
地蔵源泉のお湯を楽しめる共同浴場はココしか無かったので、再開がとても嬉しいです。
どんな具合なのだろうかと言う事で、少し遅れ馳せながら行ってまいりました。
まずは外観ですが、ビックリするほど立派です。恐らく草津の共同浴場18箇所の中で一番敷地が広くて綺麗(新しいから当たり前ですが)なのではないでしょうか。
あまりの真新しさにかえって安っぽく見えてしまうくらいで、以前の鄙びた風情は全くありません。
勿論男女別なのですが、それとは別に昔ながらの時間湯があり、トイレまで完備されていました。
さて、お風呂ですが、勿論内湯のみです。草津では少し珍しい、脱衣所と浴室が一体型のものになっていました。
セキュリティ面などを考えると、私はこれで良いと思うのですが、掛け湯の際は少し気をつけないといけませんね。
湯船は以前のものに比べると倍以上の大きさではないでしょうか。
横並びになれば5~6人入れるほどのもので、ほんのり青白く濁った地蔵の湯が張られていました。
肝心のお湯なのですが、やっぱ地蔵ですね。ほんのり硫黄の香りが漂うもので、ぬめり感のようなシットリまとわり付く心地良さと、ピリっとした力強さの両方を兼ね備えた上質なお湯です。
この地蔵源泉が無料で楽しめると思うと、嬉しくなってしまいますね。
ただ、幾つか残念な事もあります。
まず、お湯の鮮度ですが、リニューアル前の地蔵の湯と比べると話にならない程落ちています。浴槽が広くなったにも関わらず、掛け流し量は以前の3分の1程度しかありません。
また、温度も41度程度で激熱だった昔と比べるとかなり温いです。
大量掛け流しで、溢れたお湯で洗い場が常にお湯浸しだった昔を思い出すと、何だかとっても悲しくなってしまいます。
次に湯口ですが、パイプで浴槽内に直接入れるタイプに変わっており、お湯を口に含んだり目を洗ったりが気軽に出来なくなりました。
風情にも欠け、何だか面白みがありません。
そして、入浴時間ですが、22時から8時までの間は地元民専用になってしまい、観光客は入る事が出来ません。
まぁ、これは仕方がないと言えば仕方がないですが・・・
うーん・・・今更言っても仕方が無いですが、昔の方が良かったなぁ。
無料で入浴させて貰えるだけ有り難いので、あまり文句を言いたくないのですが・・・
ともあれ、復活した地蔵の湯。
昔を懐かしんでもはじまらないし、地蔵源泉を楽しめる共同浴場はここしかありませんので、これから先、何度も利用させていただく事になるでしょう。
マナーを守って大切に利用したいと思います。
2006年 4月26日 - 初訪問時のレポート
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