ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
41度 / ph7.42 / 285L / 動力 / S60.8.22
Na+ = 2192.1 / K+ = 12.8 / Mg++ = 22.5 / Ca++ = 277
Cl- = 2999.5 / Br- = 7.3 / SO4– = 1110 / HCO3- = 98.2
H2SiO3 = 54.2 / 成分総計 = 432.1mg
福島県大沼郡金山町大字川口
男女別内湯
200円以上
16:00 – 20:00 (入れない日が多いので注意!)
JR只見線の会津川口駅から少し行ったところにある共同浴場です。
普段は人目に触れないような所にあるので、場所を分かっている人でないと見つけるのは無理だと思われます。
入浴できる時間と曜日が限られており、以前一度来た事があるのですが、その時は入ることが出来ずに悔しい思いをしました。
今回はダメモトで再訪。なんと、建物前に明かりが灯っているではありませんか!
感無量。終に入ることが叶いました。
なお、一緒に行った友人は、2度玉砕し、今回3度目で入ることが出来たそうです。
なんでそんなに玉砕ばかりしているかと言うと、ココ、入浴できるのは午後4時から8時までで、そのうえ、平日のうち何日かは利用不可となっています。
何故そんなに敷居が高いかと言うと、源泉が枯渇する恐れがあり、保護の為だそうですね。
貴重なお湯、入れると言うだけでもその有り難味が身に沁みる思いです。
内部ですが、入ってまずは玄関があり、その先で男女別の脱衣所に別れて、浴室へと続きます。
シンプルですが共同浴場としては一人前な造りをしています。
管理人不在のため、料金は玄関先の料金箱に入れます。
お値段はお一人200円以上。
ささやかですが、私と紅鮭2人分と言うことで、500円玉を一枚入れました。
浴室は脱衣所から数段下がったところにありました。
結構大きなコンクリート湯船があり、温泉成分によるものか、洗い場は茶色く変色しています。
ほんのり白く濁るお湯が張られており、変色した浴槽のせいか、少し土色を帯びて見えました。
さて、肝心な浴感はと言うと・・・
ちょっと温めです。40度あるかないかと言ったところでしょうか。
この季節に入るお湯としては、もう少し暖かければと言う気もします。
ただ、鮮度の良さは、そんな事を忘れさせてくれるほど素晴らしいものです。
湯口からは気泡を含んだ源泉がドボドボと注がれており、お湯に浸かって暫く動かないでいると、体中が泡で包まれます。
あまりにも気持ちが良く、思わず口元が緩んでしまいます。
臭いは少し強めの金気臭で、少し土類臭のような生臭さも含んでいる感じがします。
口に含んでみたところ、鉄味と僅かな塩味を感じる、薄い昆布茶のような結構美味しいものでした。
う~ん、このお湯は実に気持ちが良いです。
温いうえに、泉質的にあまり温まらないものなので、時間をかけてゆっくりと入る事が出来ました。
やっと入ることが出来た玉縄の湯、期待を裏切らない素晴らしいものでした。
源泉枯渇が非常に心配ですが、いつ来ても、この素晴らしいお湯が待っていてくれればと切に願います。
温泉の有難さと大切さを改めて教えられた貴重な一湯でした。
2006-11/4
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