八町源泉と町営源泉の混合
八町(塩化物泉) ph6.8 / 43.6度 / 5,203mg
町営(炭酸水素塩泉) ph6.5 / 45.2度 / 3,699mg
福島県大沼郡金山町大字玉梨字居平619
混浴内湯
無し
100円 (料金箱)
24時間
玉梨温泉の旅館「恵比寿屋」のすぐ隣にあるのが、この「八町温泉」の「亀の湯」です。
ちなみに、「亀の湯」という名称は、成分表の使用施設名に記載されていたので分かったのですが、一般的には八町温泉とか八町共同浴場とか呼ばれています。
昔は川を挟んで恵比寿屋側が八町温泉、川向こうが玉梨温泉と呼ばれていたみたいです。
ただ、度々川が氾濫し、そのうち湯量豊富な玉梨のお湯を恵比寿屋側にも引くようになってから、一帯は全て「玉梨温泉」、もしくは、「玉梨八町温泉」と呼ばれるようになりました。
建物はかなり鄙びた感じで、すぐ隣に巨大な恵比寿屋があるせいもあり、何だかとっても日陰な場所にあります。
アプローチも落ち葉に埋もれた急な階段を降りていく必要があり、非常に分かりづらいです。
中は、外観から想像出来る以上に鄙びています。男女混浴で、入って左側に男性用脱衣所、右側が女性用脱衣所で、浴室は混浴です。
それぞれの脱衣所には仕切るモノが無く、「だったら分ける必要あるの?」と言いたくなります。
壁面には寄付した人の名前がお札のように掲示されており、これまた面白い風情になっていました。
浴室には縦長な湯船がひとつあるだけで、とてもシンプル。シャワーもカランもありません。
僅かに濁って見えなくも無い、透明なお湯が張られており、浴槽は温泉成分で赤茶色に変色されていました。
結構熱めなお湯で、肌触りはしっとり体にまとわり付くような感じです。
金気臭のするお湯で、泉室のせいか、湯切れが非常によく、お湯から出ると、汗がさっと引きます。
とにかく湯量が豊富で、常に新鮮なお湯が掛け流されているのが嬉しいですね。
湯口からは2種類のお湯が掛け流されています。
沢山ドバドバ出ている方は、玉梨源泉。
金気臭がするお湯で、飲むと鉄味と塩分を感じます。
もうひとつの少量づつ掛け流されているのが、八町源泉です。
こちらはあまり鉄臭を感じないお湯で、ほのかに塩分な炭酸味をを感じるものでした。
掛け流されている割合は7対3ほどで、圧倒的に玉梨のお湯優勢です。
八町源泉だけのお風呂にも入ってみたいと思いましたが、現在の湯量ではなかなか難しいのかも知れませんね。
風情といい、お湯の新鮮さといい、いつまでもこのままの姿で残って欲しいと思います。
混浴で、そのうえ内湯なので、女性には非常に難易度が高いお風呂ですが、隣の恵比寿屋にでも宿泊して、真夜中に入るなど、是非とも体験して欲しい一湯です。
なお、この八町源泉を利用して焼酎を割ると、実に美味しく飲めます。
幾ら飲んでも悪酔いしないのだとか。
このお湯、二日酔いにも効くらしいですね。
2005-10/22
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