単純温泉
福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字中ノ湯甲2975
0242-64-3341
男女別内湯 ・ 混浴露天?
300円
8:00 – 18:00
今まで何度か目の前を通っており、気になっていたのがここ、横向温泉です。
幾つかお宿がありますが、廃業しているところなんかもあり、現在でも営業を続けているのは3軒だけと聞きます。
その中で立ち寄り入浴が出来るのは2軒のみ。まずはそのうちの1軒、中ノ湯旅館に行ってみることにしました。
場所は通りから少し奥に入った場所です。数百メートルの砂利道を走った先にお宿がありました。
この程度のダート道、インプレッサだったら余裕だったのですが、新しいコペンだと、結構辛いものがあります。
最低地上高が低いので、無理をするとすぐに底を摺ってしまいそうで、慎重に進む必要があります。
お宿は、山小屋のような、とても素朴な物でした。こう言うお宿こそ、秘湯と呼ぶに相応しい気がします。
外観を見た瞬間、その造りに、思わずため息が出てしまいました。良くぞ、私が来るのを、今まで待っていてくれた!そんな感じがするのです。
お風呂は男女別に内湯があります。
こちらの造りも外観から期待が出来る通りに渋いです。
年季が入った脱衣所を抜けると、タイル張りの浴室があります。
湯船は2つに分かれており、それぞれで温度が違うのかと思いきや、どちらも同じ、少し温めです。40度あるかないかといった具合。
2つの湯船にはそれぞれ湯口がついており、そのどちらからも、源泉が注がれていて、掛け流しになっています。
お湯からは鉱物系モール臭とでも言うのでしょうか、金気臭に微弱なアブラ臭(ガス臭に近い)のような物を感じます。
とても柔らかいお湯で、肌触りがツルツルします。
重曹系成分も入っているのが分かります。成分表上では単純温泉なのですが、単純温泉と言う響きから想像するお湯とは少し違います。
2箇所ある湯口から注がれるお湯は、どちらも同じ印象です。うーん、違うって聞いていたんだけど、鈍感なだけかなぁ。
ともあれ、たふたふに注がれたお湯に身をゆだねていると、実に心地が良いです。
ちなみにココ、露天風呂もあります。内湯の窓から出て、少しだけ歩くと、川沿いに岩風呂が出来上がっていました。
女湯の目の前を通過しなければならない、チャレンジングな場所にあります。(ちなみにこの時女湯には紅鮭しかいませんでしたので、良かったですが・・・)
こちら、とても野趣溢れる造りをしています。開放的で自然と一体感を味わえます。
しかし、湯底はヌルヌルで、落ち葉なんかも浮いており、あまり快適とは言えません。少し快適な野湯くらいに考えた方が良いかも?
ちなみにお湯の印象は内湯とあまり変わりません。ただ、こちらの方が少し成分臭が強めに感じます。
湯口のお湯を嗅ぐと、鼻腔をくすぐるアブラ臭が何とも良い感じです。
ただ、あまり長居したくなる所ではありませんので、早々に内湯に引き返してしまいました。
ちょっとモッタイナイ事をしたかな・・・?
浴後、お宿にお礼を言って立ち去ると、「あら、もう帰っちゃうの!?」「みんな2~3時間お湯に浸かっていくんだよ!」と言われてしまいました。
3時間は長すぎるにしても、もうちょっとゆっくりしていたかったなぁ。
湯めぐり中で他にも色々行きたかったので、仕方が無いと言えば仕方が無かったですが、今度はもう少し時間的余裕を持って再訪してみたいと思いました。
ちなみに、ココは、私にとって、記念すべき生涯入浴施設数1500箇所目なんですね!
1500箇所と言う節目を飾るに相応しい、とても素晴らしい一湯でした!
2008-11/8
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