カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
(宝来湯) 70.3度 / 535L / 動力 / H7.7.11
Na+ = 235 / K+ = 5.3 / Ca++ = 243.6 / Ba++ = 19
F- = 3.3 / Cl- = 55.1 / SO4– = 995.9
HCO3- = 36.6 / H2SiO3 = 72.9 / HBO2 = 1.2
成分総計 = 1670mg
ナトリウム-硫酸塩温泉
(裏磐梯早稲沢温泉) 45.5度 / S58.1.25
Na+ = 9.0 / K+ = 4.2 / Mg++ = 1.3 / Ca++ = 566
F- = 3.3 / Cl- = 49.4 / SO4– = 1328.7
HCO3- = 28 / H2SiO3 = 39.3 / HBO2 = 1.6
成分総計 = 2032mg
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字早稲沢566
0241-34-2256
男女別内湯
300円
営業時間 要相談
早稲沢温泉にある民宿です。建物に「やませ」とだけ書かれており、一見すると民宿なのか、ただの民家なのか、良く分かりません。
とりあえず中に入ってごめん下さいと言うと、ご主人が出てこられました。入浴出来ますかとお願いすると快くOKとの事です。
ちなみにこの早稲沢温泉、みなさんとても良い人たちばかりです。実はココ以外にも、何軒かお宿に入浴交渉をしたのですが、どこもみなさん、とても感じが良いんです。
話を聞けば、この早稲沢温泉では、お宿は勿論ですが、民家にも温泉が引かれているのだそうです。
なるほど、きっと、毎日良いお湯に浸かっているから、とても親切で感じが良い人たちばかりなのかな?
さて、その中のお風呂。内湯があり、男女別に分かれています。
この時はたまたま他に利用者がいなかった為、どちらでも好きな方に入って良いですよとの事です。
とりあえず中を見せて頂いたところ、どちらも同じ造りをしています。しかし、玄関から向って左側は、お湯がザブザブ注がれており、温めの40度くらい。
右側もかけ流しですが左側ほどの湯量は無く、温度は少し高めで43度適温。おや、湯量と温度が見合わない。
話を聞くとそれぞれの湯船に注がれているお湯は、別源泉(どちらも早稲沢共有源泉)だと言うではありませんか!
なんと!じゃあ両方とも入って良い!?と、言う事で、ご厚意に甘えて左右両方のお風呂に入らせて頂きました。
で、最初に入ったのは左側です。
湯口からお湯がざぶざぶ注がれており、あふれ出たお湯は洗い場を惜しげもなく流れ去っています。湯船に身を沈めるとザバーっと盛大にお湯が溢れます。
この瞬間はどこのお風呂で何度味わっても飽きる事がありません。
温度は40度で温めです。温いのでいつまで入っていても疲れる事が無さそうです。このまま寝てしまおうかと思ってしまいます。うぅむ、素晴らしい!
お湯からはしっかり香る芒硝臭。サラサラする肌ざわりで、お湯からあがるとべたつきが一切残らず汗を掻きません。
この素晴らしいお湯は癖になってしまいます!
ずっとこのお湯に浸かっていたい気もしましたが、右側の浴室も気になるので、手短に済ませて移動しました。
異なる源泉を入り比べ出来るなんて、とても贅沢な話ですが、それでも少し心残りな気がしてしまう名湯です。
続いて右側。浴室の造りはほぼ左右対称ですが、こちらはお湯が溢れていません。
「まさか循環なんてありえないよね・・・?」と思って、良く見ると、湯船の縁の一角が掛けており、そこからお湯が流れ出ていました。ほっと一安心。
お湯は無色透明で、左側のお湯と印象が近いですが、温度は高めで43~44度くらいあります。同じく芒硝臭がぷんぷんに香る気持が良いお湯です。
身を湯に沈めると、芒硝泉特有のビリビリする感触があります。少し熱いのでずっと入り続けるのはできませんが、同時に「このまま出たくない!」と思ってしまうような、気持ちが良いお湯です。
右側も左側も甲乙つけ難いなぁ!もし宿泊したら温い方で長時間ゆっくり、立ち寄りだったら熱めで短期決戦、かな?
素晴らしいお湯に感動しました。やっぱりここ早稲沢温泉はレベルが高いです。
温泉マニアにもあまり注目されない所ですが、ここのお湯は、私が知る限り、キング・オブ・芒硝泉です。
万難を排してでも行く価値がある素晴らしい物です!
出来れば秘密にしておきたいですが、この素晴らしさを紹介しない訳にはいかないなぁ・・・
そんな事を感じてしまった一湯でした。
2008-11/9
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