福島県高湯温泉

花月ハイランドホテル (高湯温泉) ★3.5

酸性-含硫黄-カルシウム・ア ルミニウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
(湯花沢3番) 50度 / ph2.8 / H16.6.2
Na+ = 69 / K+ = 22.9 / Mg++ = 24.9 / Ca++ = 88.9
Al+++ = 28 / Mn++ = 1.3 / Fe++ = 0.4 / H+ = 1.6
Cl- = 57.4 / F- = 2.3 / SO4– = 620.4 / HSO4- = 33.1
H2SiO3 = 175 / HBO2 = 8.3 / CO2 = 429.3 / H2S = 79.7
成分総計 = 1643mg

福島県福島市町庭坂字神ノ森1-20
024-591-1115
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円
営業時間 11:00 – 21:00
(繁忙時は予告なく14時で終了する場合あり、要電話確認)

高湯温泉の一番高台にあるのが、ここ、花月ハイランドホテルです。
高湯にはこじんまりしたお宿や、風情ある和風の宿が並んでいますが、唯一ここだけは、大規模で洋風の、立派なホテルです。駐車場も広々としていました。
なんか、高湯の印象とはちょっと離れている気がしないでもありません。
建物の中に入ると、立派なライオンの銅像がお出迎えです。そこから階段であがった所がホテルのフロント。
そこへ行く途中に、外人の一団とすれ違いました。ここ、本当に高湯だよな・・・?

お風呂は勿論男女別です。大浴場はそれぞれに2箇所あり、折角だから両方とも入ってみる事にしました。

まずは、露天がある大浴場。
脱衣所から入ってすぐに内湯がありますが、こちらは水道水の沸かしです。
無色透明で、ジェットバスなんかがされています。何となく塩素臭を感じますし、水道水と最初から分かっているので、眺めるだけで浸からずにスルー。

その内湯から外に出ると、ベランダのような一角があります。
折しも雪が積もっており、そのベランダ部分は使用不能。露天はどこにあるかと言うと、そのベランダの下、階段を降りた所にあり、ベランダがちょうど屋根になるような造りになっています。
湯船はひとつ、岩が組まれており、そこにうっすら青味を帯びた白濁のお湯が注がれています。
お湯の温度は少し温めです。ただ、温めとは言っても、十分な温度があり、体が冷えるような事はありません。
ずっと入っていても疲れにくい、良い温度設定です。

お湯からは強い硫黄臭がします。湯口からは源泉がザブザブと注がれており、なかなかの湯量。大規模なホテルだけに、お湯の使い方を心配しましたが、杞憂だったようです。全く悪くありません。
と言うか、これだけ濃いお湯ですので、多少ぞんざいな湯使いをしても、そうそう負ける事は無いのかも知れませんね。
お湯にボーっと浸かって雪景色を眺めていると、たまにはこんなお風呂も良いなぁと思えてきます。
細かい難点を言えば、洗い場の岩がキンキンに冷えていて、冷たいです。
お湯から上がって歩こうものならば、折角温まった足先が瞬間冷却されてしまいます。
雪見露天風呂って、テレビや雑誌で見ると風情があって良いけれど、実際は結構面倒ですよぉ~

続いて、内湯しか無い大浴場。2箇所の大浴場は、館内離れた所にあるので、一旦服を着て移動する必要があります。
こちらは、シンプルに内湯だけと言う、とても割り切った造りをしています。
浴室入って右側に洗い場がずらりと並び、正面に大きな湯船がドーン!
館内にはそこそこお客さんがいたように見受けましたが、先客の姿がありません。
平日だからでしょうか。
ここに限らず、この日はどこへ行ってもガラガラです。
平日昼間パワー恐るべしです。

お湯は先に入った露天の源泉と同じ物です。ほんのり青味を帯びた白濁湯。
こちらの方が濁りが薄い気がします。外気に晒されていない為なのかな?
ただ、見た目だけでなく、お湯自体も少し薄く感じます。
うーん、どうしてだろう。加水かな?

広い湯船ですが、湯口は一箇所だけ。これで全体を賄うには無理がある訳で、くまなく探せば、浴槽のどこかに別の湯口があるのかもしれません。

正直、お湯だけで話しをしたら、露天の方が良かったかも知れません。
私が高湯で期待する濃さには及んでいない印象です。
でも、このお湯はこのお湯で、ほんのり優しい硫黄臭を堪能出来るので、そんなに悪くはありませんでした。

何となくずっと気になっていた花月ハイランドホテル、来ることが出来て良かったです。
意外と立ち寄りの選択肢の多い高湯温泉。泉質マニアな方には、大きすぎる湯船が仇となりますが、遅い時間でも日帰り入浴出来ますので、利便性重視な方にはお勧めな一湯です。

2009-12/28

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