福島県

岳の湯(岳温泉) ★3.5

単純酸性温泉
(源泉名:岳温泉 元湯)
56.7度 / pH2.5 / 自然湧出 / 毎分1290L / H21.7.3
H+ = 3.2 / Na+ = 14 / K+ = 6.4 / Mg+ = 9.5 / Ca+ = 36.2
HN+ = 0.7 / Al+ = 15.5 / Mn+ = 0.5 / Fe++ = 1.1 / Fe+++ = 0.2
F- = 0.3 / Cl- = 2.5 / Br- = 0.3 / HSO- = 38.6 / SO4- = 362.2
H2PO4- = 0.4
H2SiO3 = 137.5 / HBO2 = 2.9 / H2SO4 = 0.3 / H2S = 0.5
成分総計 = 632.8mg

福島県二本松市岳温泉1-270
男女別内湯
0243-24-2139
入浴 : 350円 (参考:2005年訪問時は150円だった)

前々から行きたいと思っていた岳温泉。期待に胸を膨らませ、お湯が素晴らしいとどこかのHPで紹介されていた「アークホテル」に向かう。
アークホテル裏の駐車場に停め、入り口を入ろうとすると、どうも営業していないっぽい雰囲気。玄関にはカーテンが閉められ、中は真っ暗です。
「GW初日だと言うのに、休業日だなんて事はあるまい・・・」と、近所のお土産屋さんに聞いてみたところ、「もう随分と前に廃業したよ」との事。残念・・・
代わりに、お土産屋さんに紹介をしてもらった、「岳の湯」へ向かう事にする。

岳の湯は、岳温泉街入り口の交差点角にある、外観はまるで何かの商店のような造りをした入浴施設です。
(ちなみに、後から知った事なのですが、素泊まり専門で宿泊も出来るそうです。)
折りしも、岳の湯に面した「桜坂」では、桜が見頃を迎えていました。
多くの人が、花見がてらに一風呂浴びに来ており、昼過ぎという中途半端な時間にも関わらず、岳の湯はなかなかの混雑振りです。
ゆっくり入る事が出来ないのは残念でしたが、活気ある温泉施設は、それはそれでなかなか良いものです。

お風呂は湯船が一つと、カランが十数人分という、至ってシンプルなものです。
あまり広い造りでは無いのですが、私が数えたときで最高18人もの人が利用しており、浴室内はごった返していました。

お湯は、白い湯花が粉雪のように舞う、僅かに白濁した酸性泉です。ph2.4との事で、傷口がピリピリとしみ、如何にも「消毒してるぞー!」という感じの、なかなか力強いお湯です。
長湯をしている訳でも無いのに、指先がすぐにシワシワになりました。
臭いは、鼻先に僅かな酸の刺激を感じるものですが、基本的には無臭。何とも表現が難しいですが、草津のお湯から硫黄臭を抜いたような感じです。
お湯を口に含んだ印象は無味無臭。期待した程の酸っぱさはありませんでした。
ただ、酸性のせいか、歯がキシキシして、口の中が少し渋くなりました。

2005-4/29

かなり久しぶりの再訪です。
なんせ、最後に訪れたのが2005年です。どんな所だったのか、ほとんど記憶にありません。

でも、館内に入って「あれぇ? こんな所だったかなぁ?」なんて思いながら彼方此方眺めていると、「あ、なんかここ、見覚えあるぞ!」って、部分的に記憶が蘇ったりするんですよね。

初めてここに来た時は、てっきり公衆浴場だとばかり思っていましたが、宿泊も出来る旅館なのだそうです。
でも相変わらず、公衆浴場のような使われ方をしています。
まるで川渡温泉の藤島旅館のよう。
この日も地元の人達でお風呂は大混雑していました。

前日にマウントインに宿泊し、良いお湯を堪能した直後なので、こちらのお湯は少し淡泊に感じます。
それでも、しっかりと酸性泉の特徴を感じるお湯です。
ほんの少しだけ白濁、ごくごく僅かに感じる硫黄臭。ピリッと肌を刺すような刺激もあります。
ざっと見渡した限り、洗い場と浴槽内で合わせて15人位いて、誰かしらがひっきりなしに出入りしているから、お湯の鮮度はあまり良くない。

でも、地元の人達で活気に溢れる温泉っていうのも悪くありませんね。

どうでも良いですが、湯舟に入る際、向かって左側から入ったのですが、湯底に湯抜きの栓かな? 出っ張っている棒のようなものがあり、それを思いっきり踏んでしまい、バランスを崩して顔面から浴槽にダイブしてしまいました。
棒を踏んだ右足土踏まずの痛みが完全に引くまで10日くらい要したんだけど、「あぁ、温泉の時の痛みかぁ」と思ったら悪い気はせず、お土産みたいに楽しめたので、まぁヨシ。

今度は人が少ない時間を見計らって立ち寄ってみよう・・・

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2022年 2月13日 - 再訪・日帰り入浴

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