単純酸性硫黄温泉
(姥湯源泉) 51度 / ph2.4
Na+ = 33.8 / K+ = 17.9 / Ca+ = 47.5 / Mg++ = 7.4
Fe++ = 9.6 / Al+++ = 25.8 / Cl- = 22.2 / HSO4- = 58
SO4– = 519.5 / H2SiO3 = 64 / CO2 = 230.1 / 10.7
成分総量 = 615.5mg
山形県米沢市姥湯
0238-34-2157
男女別内湯 ・ 混浴露天 ・ 女性専用露天
500円
9:00 – 16:00
とんでもない山の中にある温泉です。
今では舗装されてしまいましたが、以前は非常に険しい山道で、車をスイッチバックさせて登坂する必要があったそうです。
その話を聞き、是非とも行ってみたいと思い、一度宿泊の申し込みをした事があるのですが、満室を理由に断られてしまいました。
それ以来、頭の片隅にわだかまりのように残り続け、常々「行きたい・・・」と思い続けてきたところです。
今回、TODI-Kさんにお誘いいただき、この機会を逃す手は無いと言う事で行って参りました。
ちなみに、宿泊ではなくて日帰りです。
ま、これは仕方が無い。気に入ったら改めて来れば良いだけさぁ~・・・
さて、期待通りの酷道を走ること10キロ近く。
これでも昔に比べるとだいぶよくなったそうですが、所々未舗装の道があったり、巨大な岩が路上に転がっていたりします。
途中、かつてスイッチバックが必要だったところにも差し掛かりましたが、ちゃんと舗装されてしまっておりチョット残念。
急な上り坂が続きで、車のシフトをローとセカンドで行ったり来たりさせながら、そろそろ上り坂の運転にも飽きてきた頃、やっとこさ駐車場に到着しました。
宿はこの駐車場からさらに400メートルほど歩いた所にあります。
途中つり橋を渡り、後はずっと上り坂。うーん、良い運動だ。帰りは下り坂だと思うと幾分気が楽です。
やっと付いた桝形屋旅館は、思ったよりも小奇麗で、ちょっとだけ拍子抜けです。
てっきりもっとボロボロかと思ったのですが・・・
最近になって建て替えたそうですね。
しかし、ロケーションは凄いです。山の谷間にあり、その一角だけ、温泉のために山が白く禿げているのです。無骨な山に挟まれるような形で宿が一軒。うーん、凄いぞ、ココは。
入浴料は500円。ちなみに、ちゃんと内湯もあるそうですが、日帰りで利用出来るのは露天風呂のみです。
女性用露天風呂が一箇所と、混浴露天風呂が2箇所ありました。
2箇所ある混浴露天風呂はどちらも岩風呂になっており、上と下に別れています。
それぞれに脱衣所があり、張られているお湯は同じとの事。
下の方が温めで、多くの人が利用していたため、上の方に入りました。
10人以上ゆったり入れそうな広さがあり、青白く濁ったお湯が張られています。
少し熱めに調整されており、掛け流し量がなかなか多いので鮮度は良いです。
お湯の感触は期待したとおりに良く、来た甲斐がありました。
肌触りはペタペタサラサラするもの。程よい硫化水素臭が漂う気持ちが良く、口に含むと硫黄味と酸味を感じます。
日陰が無く、強い日差しの中での入浴となったため、少々休まらない気がしましたが、大自然の驚異に囲まれて入る事が出来る露天風呂はまた格別です。
出たり入ったりしながら長い時間を過ごしてしまいました。
意外なことに、しっかりと管理されているようで、定期的に宿の人が湯加減を見に来ていました。
オジサン、「熱くないですか~?」と聞いてくるので、「もっと熱くてもいいで~す!」と答える、私と愉快な仲間たち。
和気藹々としていて良いのですが、もっと野趣溢れるものかと思っていたので、少し意外です。
それにしても人が多い。人が多すぎて、秘湯と言うよりも有名観光地に来ている感じの方が強いです。
まぁ、私もその観光客の一人ですので、文句を言える立場にないのですが・・・
正直、無理矢理あら捜ししているようで嫌ですが、私がずっと抱いていたイメージとだいぶ違い、かなりの違和感を感じました。
ともあれ、前々から来たいと思っていた所にやっと入れ、とても満足できました。
ただ、ここに宿泊で来るかといわれると・・・
うーん、積極的に否定する気は無いけど、「来た」と言う達成感もあって、その情熱は少し冷めてしまいました。
数年後、姥湯が恋しくなった頃に、今度こそは宿泊で訪れたいと思います。
2006-6/10
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