ナトリウム-塩化物温泉
(報徳源泉) 48.6度 / ph7.3 / H13.10.16
Na+ = 367.1 / K+ = 5.3 / Ca++ = 59.5 / Mg++ = 3.9
F- = 2.6 / Cl- = 491.7 / HCO3- = 103.2 / SO4– = 172.9
Br- = 1.1 / H2SiO3 = 56.4 / HBO2 = 2 / CO2 = 2.9
成分総計 = 1181mg
山形県米沢市中田町268-4
0238-37-2601
男女別内湯 ・ 露天風呂 ・ 岩盤浴
300円
6:00 – 23:00
米沢駅から車で10分ほどの所にあります。
当初は立ち寄る予定など無く、米沢駅近くの焼肉屋で昼食を食べて次の場所へ行くつもりだったのですが、焼肉屋の開店より30分早く着いてしまい、「どうしよっか・・・?」となった時に、赤い大きな看板で「米沢温泉」と書かれているのを見て、時間つぶしのついでに立ち寄ってみようと言う事になりました。
ちなみにこの看板、結構あちこちにあります。県をまたいで、福島の喜多方周辺でも見かけたのには、びっくりしました。
さて、その平安の湯。ちょっと年季の入ったセンター系と言う感じです。
入り口入ると、デカデカと成分表があり、源泉掛け流しで良いお湯の使い方をしている事をしきりにアピールしています。
受付を抜けて、浴場へ続く廊下の壁にも、湯使いの良さを説明する案内が張られています。
全く期待を寄せていなかった所でしたので、意外に感じると共に、どんなお湯なのか興味が沸いてきました。
そのお風呂ですが、男女別に内湯と露天があります。内湯にはサウナ、露天には最近の流行の岩盤浴なんかがありました。
まずは内湯。左手側に洗い場があり、シャンプーなどがちゃんと備え付けられています。右手側に湯船がひとつあり、無色透明のお湯がジャグジーされていました。
浴感は少しツルツルするもので、適温。湯口からは源泉が投入されているようですが、臭いも味も感じません。強いて言うなら、僅かに温泉臭。
幸いにして塩素臭はせず、さほど悪くはありませんが、それほど良くもありません。
地元にあったら喜んで出かけるのですが、全体のレベルが非常に高い山形にあっては、少し霞んで見えてしまう印象です。
続いて露天風呂。岩風呂になっており、屋根で完全に覆われているので、これを露天と呼んで良いのかどうか、悩んでしまうような造りをしています。
湯船が2つあり、手前の広い方は温泉、奥の小さな奴は水風呂になっていました。
水風呂は岩盤浴をした人が飛び込む為の物かな?
温泉の方は温め。こちらはジャグジーがされておらず、ちゃんと掛け流されているようです。
期待をして入ってみたところ・・・肌触りはツルツルで悪くありませんが、ほのかに香る塩素臭で、ガックリ。ただこの塩素臭、ただのカルキ臭では無く、なんか、温泉臭と混ざっているような気がします。
なので、最初何の臭いだかよく分からず、「やっぱこれ塩素臭だわ」と判断するまでに結構な時間を要してしまいました。
しかし、塩素臭がするから駄目だったかと言うと、さにあらず・・・なんと、湯口付近で泡が付くのです。
じっとしていると、1分程で体中に細かい気泡が無数に付着しているのが分かります。
しかも、お湯の温度が温い為、時間を掛けて泡付を楽しんでも、体力を消耗しません。
塩素臭さえ無ければ高評価なのですけどねぇ。残念でなりません・・・
余談ですが、この米沢温泉、意外と利用者が多くて驚きました。
米沢駅に近いと言う立地条件の為でしょうか。ここから10キロの所に小野川温泉があり、お湯は絶対にそっちの方が良いのですけどね。手軽さが良いのかな?
あともうひとつ余談。脱衣所やフロント脇にある自販機で、350mlの缶ジュースが、50円からと言う、今時ありえない破格の金額です。
そのジュースは見た事も無いブランドの物ですが、コカコーラの見慣れた製品も80円とかで売っており、驚きました。なんとも親切な料金設定です。
孫にお土産として買っていくのでしょうか、おばあちゃんが袋に5~6個の缶ジュースを詰めて帰っていく姿もあり、とても印象的でした。
地元の人たちに愛される素朴な一湯です。
2008-8/24
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