含硫黄-ナトリウム・カルシウ ム-塩化物温泉
(協組第4号源泉高見屋源泉) 80.3度 / ph6.9
Na+ = 1412 / K+ = 123.2 / Mg++ = 4.3 / Ca++ = 547.2
Cl- = 3199 / Br- = 8.7 / HS- = 1.7 / SO4- = 78.3
H2SiO3 = 241.7 / HBO2 = 28.7 / CO2 = 24.4 / H2S = 2.5
蒸発残留物 = 5831mg
山形県米沢市小野川町2495
0238-32-2900
男女別内湯
500円
8:00 – 21:00
小野川温泉の温泉街一角、うめやの隣にある旅館です。
実に美しい湯屋建築をしている佇まいで、前回小野川温泉を訪れた時から気になっていた旅館で、今回立ち寄りで利用する機会を得ました。
受付で日帰り入浴をお願いすると、快く受け入れてくださり、とても好印象です。
お風呂は宿の奥まった所にあり、男女別で内湯のみです。
施設内部は建物外観から期待出来る通りに風情ある造りで、どんな浴室が待っているのかと期待で胸が高鳴ります。
さて、遂にたどり着いたお風呂・・・!ですが、アレ?柱のせいでグニョリと変わった形に曲がったタイル張りのもので、外観から期待する風情とは違うもので、ちょっと残念。
うーん、木造の激シブ浴場を想像したのですが・・・
ちなみに、この二階堂旅館に限らず、小野川温泉の宿は外観がどこも結構風情あるもので実に良いのですが、お風呂はタイル張りでそっけないのが多い気がします。
別にそれ自体は問題ないのですが、折角だから外観だけでなく中身も拘って欲しかったなぁ。
まぁ、メンテナンスの難しさとか、木造にした場合の問題も色々とあるのでしょうが。
さて、肝心のお湯ですが、無色透明でほんのり硫黄臭が香る気持ちが良いものです。
ちなみに、小野川温泉の源泉は組合で共同管理されている為、どこに行っても基本的には同じお湯です。
ただし、源泉温度が高いため、浴槽内のお湯を適温にする方法が各旅館で異なります。
熱交換を利用してドバドバ掛け流すうめやを除き、「加水して普通に掛け流し」か、「源泉チョロチョロ」のいずれか。
どちらも一長一短ですので、好みの問題ですが、この二階堂旅館は前者です。
湯口からは源泉と冷水がそれぞれ別々に湯船に注がれていました。
お湯の印象は、加水されている事もあり、薄めです。
硫黄臭も少し控えめで、直前に入った「100%源泉チョロチョロ」の扇屋に比べると少し物足りなさを覚えます。
その代わりと言っては何ですが、お湯の入れ替わる速度が速い為、鮮度は悪くありません。
あまり加水を肯定する気にもなりませんが、これはこれでなかなか気持ちが良かったです。
拘り無く入る分には全く問題無いでしょう。
お湯自体は特筆するものではありませんでしたが、瀟洒な湯屋風情が素晴らしい旅館です。
いつまでも素敵な佇まいのまま営業を続けて欲しいと思いました。
2006-6/10
2017年 12月17日 ー 再訪・日帰り入浴
小野川温泉には一時期よく通っていたんですけどね。
小野川である程度の数の旅館に入ってからは他の温泉地に目移りなんかして、その後生活環境が変わって温泉自体来れなくなり、月日が流れてしまいました。
ここ、二階堂旅館はおよそ11年ぶりの再訪です。
流石に11年も経つと、立ち寄った事のある旅館だと言うのは覚えていても、どんなお風呂だったの記憶はあやふやなんですよね。
今回利用したのは、通常の大浴場とは異なる貸切風呂です。
大浴場の奥にあり、延壽湯と不二の湯の2箇所がありました。
私好みなのは湯舟が小さい延壽湯ですが、私と紅鮭+4歳と1歳の娘×2の4人で入る事にしたので、少し広めの不二の湯をお借りしました。
少し広めとは言っても、こちらの湯舟も十分に小さいです。
大人4人だとかなり狭いですが、大人2人と小さな子供2人ですので、十分な広さです。
お湯は鼻先をくすぐる硫黄臭が心地よい小野川の共同源泉。
ひっきりなしに人が出入りする湯舟ではありませんので、鮮度はとても良いです。
目を引くのは湯口の隣にいるペンギン君です。
湯口そのものはパイプですので味も素っ気もありませんが、その脇に佇むペンギン君が良い味を出していました。
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ちなみに、浴後にチラっと覗いた延壽湯の方にはペンギン君がいません。
小さな湯舟ですので、もしかしたら違った浴感を味わえたかも知れませんが、ペンギン君がいないのは少し寂しい。
改めて不二の湯で良かったと確認した次第でした。
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大浴場だけだと少し物足りなさも感じた二階堂旅館さんですが、今回貸切風呂を利用させて頂いた事で、印象がぐっと良くなりました!
次は11年も歳月を置かず、もう少し早く再訪してみたいと思います。
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