酸性・含硫黄-アルミニウム- 硫酸塩・塩化物温泉
(若松屋源泉)
山形県山形市蔵王温泉40
0236-94-9221
男女別内湯
350円
10:00 – 15:00
蔵王温泉の上湯共同浴場から少し裏手に入った所にあるこじんまりした旅館です。
湯巡り仲間うちで「お湯が良い」と言う話を聞き、日帰りで利用してまいりました。
ちなみに、湯巡りこけしを利用。このこけし、観光協会で1200円で売られており、3箇所のお風呂に入る事が出来ます。つまり、一箇所あたりの入浴コストは400円。
後で知った話ですが、なかむらや旅館は現金で入浴した場合は350円なのだそうです。
あらら、湯巡りこけし使うと損ぢゃんっ!
ま、50円程度の話ですので、別に気にしていませんけれども・・・^^;
さて、お風呂ですが、こちらには内湯があるのみです。
共同浴場よりも狭いこじんまりとしたもので、浴室には湯船が一つと洗い場が数人分あります。
源泉は若松屋から引いているそうで、残念ながら独自源泉ではありませんが、ここのウリは加水無しの源泉100%で入れる事!
加水しない事が宿の拘りだそうで、強い共感を覚えます。
薄っすら青白濁したお湯が並々と注がれた湯船は神々しくも見えました。
喜び勇んでいざ入浴しようと、お湯の温度を確認してみたところ・・・
アッチィーーーー!!!
悲鳴をあげそうな温度です。確実に50度は越えていると思われ、掛け湯すら苦痛の激熱です。幾ら源泉100%とはいえ、こんなのには入れません。
一瞬加水する事も考えましたが、源泉100%をウリにしているお風呂に水を加えるなど、私のプライドが許しません。
仕方が無いので、湯揉みで温度を下げる事にしました。
さて、いざ湯揉みをするにあたり、かき混ぜ棒なんて気が利くものはありません。
とりあえず桶を使う事にしたのですが、熱すぎてお湯に触る事が出来ず、暫くお湯の表面のみ揺らす作業が続く。
ガマンすれば腕を入れる事が出来そうな温度に下がった所で、徐々に浴槽深くに腕を入れてお湯を攪拌します。腕がちぎれそうな程に熱いけど我慢我慢。
必死な努力で遂に腕が湯底まで到達し、お湯を掻き出してみたところ、沈殿していた湯花が舞い上がりお湯が一気に真っ白に濁りました。
「オオオォォ・・・」と、少し感動。
その後も必死でお湯を揉み、開始から5分以上経って、ようやく入れそうな温度まで下がりました。勿論加水は一滴もしていません。
この時ばかりは自分で自分の事を褒めてあげたくなりました。
さて、入浴してみてのお湯の印象ですが、やっぱり物凄く熱いです。
48度以上あるのではないでしょうか。足先やふくらはぎがジンジン痺れ、お湯の様子を観察するのが非常に困難な状態です。
ただ、お湯自体は素晴らしいもので、湯花が沈殿していた事も手伝ってか、非常に濃く感じます。
湯花のせいか、肌触りがサラサラし、お湯から腕を持ち上げると腕に白い膜が薄っすらと浮かび上がるほどです。
熱さと戦いながら必死に入り、暫くして限界に達したので、逃げるようにして湯船から飛び出しました。
その後は掛け湯などをしつつ、お湯をかき回して冷ましてみたりもしたのですが・・・
流石にもう一度入る気にはなれませんでした。
それでも満足です。飛び切り良いお湯に入れたわけですから!
普通の人だったら「ナンダコリャあ!」となる熱さですので、お薦めしません。
ただ、マニアな方には是非オススメしたい一湯です。(笑)
折角源泉100%ですので、頑張ってお湯を冷まし、加水なしで入ってみましょう。
きっと素敵な世界が待ってます。(自己責任でお願いします)
勿論、いつもこんなに熱いとは限らないですけどね。^^;
2006-6/11
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