山形県

ヱビス屋旅館 (瀬見温泉) ★4.5

ナトリウム・カルシウム-塩化 物・硫酸塩温泉
(町営5号源泉) 67.3度 / ph7.6 / H15.10.31
Na+ = 466 / Mg++ = 0.4 / Ca++ = 173.4 / K+ = 24.4
Cl- = 537.1 / SO4– = 581.2 / HCO3- = 60.4 / Br- = 1.0
H2SiO3 = 95.4 / HBO3 = 47.1 / H2S = 0.2
溶存物質総量 = 1950mg

山形県最上郡最上町大字大堀999-2
0233-42-2410
男女別内湯
500円

山形と宮城を繋ぐ、国道47号線。瀬見温泉はちょうどその国道沿いにある、静かな温泉街です。
今まで何度も往復してきたこの道ですが、瀬見には一度、喜至楼と共同浴場に入る為に来ただけでいました。

で、久しぶりに訪れた瀬見。最近の私は、無色透明のお湯が大好きなので、なんだかとてもワクワクします。
最初に訪れたのは、ここヱビス屋さん。以前訪れた友人の評価がとても良く、気になっていた所だったのです。
で、中に入るも、呼べど叫べど、誰もいません。うーん、残念。一旦ヱビス屋さんを後にし、辺りをウロウロとしてみる事に。
しかし、どこも、清掃中や、お湯が貯まりきっていないとの事で、玉砕続き。
とても感じが良いお宿さんばかりで、嫌な断られ方は一度も無かったのですが、正直ちょっと凹みます。
行き場所を失った私たちは、一縷の望みを託し、再びヱビス屋さんへ。すると、先ほどまで誰も出てこなかったのですが、中からご主人が出てこられ、立ち寄り入浴を快くOKして下さいました!
とりあえずホッと一安心です。

さて、念願かなって入ることが出来たお風呂。男女別で、それぞれに内湯があるだけの、とてもシンプルな物です。
中に入って、息を呑んでしまいました。広々とした円い湯船で、湯底が鮮やかな青色をしています。無色透明のお湯が掛け流されていて、洗い場にお湯が溢れていました。
こう言う造りのお風呂を待っていました!素晴らしいの一言に尽きます。

早速体をお湯に沈めてみると、お湯が円い浴槽からザバーっと溢れます。
最初少しビリビリと熱いような感触がありましたが、芒硝成分によるものなのでしょうか、暫くすると、ビリビリ感が無くなり、肌に馴染む丁度良い温度になります。
暫くの間誰も入っていなかったのでしょうか、お湯は新鮮そのもの。うっすら芒硝臭と石膏臭のような潮臭のような、心地の良いお湯の香りが鼻先をくすぐります。
お湯から上がると、ベタつきが一切残りません。洗い場にペタンと座っていると、少し汗をかくのですが、この汗を豪快にかけ湯で流すと、サラサラとした感触だけが残り、なんとも気持ちが良いのです。

浴室窓には青いすだれ状の目隠しがされており、外は隙間からしか見ることが出来ませんが、通りなれた国道47号線を見ることが出来ます。
折りしも良い天気!ぼーっと道行く車を眺めながら、かけ湯をしてお湯の香りを楽しんだり、気が向いた時にお湯に浸かったりして、まったりとした時間を過ごす事が出来ました。

ココは大変に気に入りました!
浴後、玄関先で涼んでいると、お宿のご主人がお土産を下さいました。中を見ると、薬草茶の袋が入っているではありませんか!
冷たいお茶を頂く事は良くありますが、お茶そのものと言うのは初めてです。
でも、とても嬉しいご配慮で、妙に心安らぎました。
出来れば宿泊して、時間も体力も気にせず、ぼーっとお湯に浸かっていたい一湯です。

2008-5/6

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