宮城県川渡温泉

旅館ゆさ (川渡温泉) ★3.5

単純塩泉
(新町下源泉) 36.9度 / ph7.32
Na+ = 167.8 / K+ = 3.2 / Ca++ = 31.9 / Mg++ = 3.8
Fe++ = 0.7 / Cl- = 18.4 / SO4– = 8.6 / HCO3- = 532.4
CO3– = 0.6 / H2SiO3 = 76.1 / HBO2 = 2.8 / CO2 = 64
溶存物質総量 = 847.9mg

宮城県大崎市鳴子温泉字新町下52-1
229-84-7676
男女別内湯
400円
400円 (湯めぐりチケット2枚)

国道47号線沿い。川渡の共同浴場などがある温泉街中心から離れた、川向にポツンとあるお宿です。
以前立ち寄ろうと思って来たことがあるのですが、その時は日帰り入浴を受け付けておらず、引き返した事がありました。
今回やっと入ることが叶った次第です。

お風呂は内湯のみで、ちゃんと男女別に分かれています。
玄関先に温泉成分の案内が書かれており、単純温泉とありました。
きっと無色透明のお湯だろうと、浴室を覗いてみたら、なんと、美しい紅茶色をした透明なお湯が張られているではありませんか!
ここの直前に中鉢温泉に入っているのですが、その中鉢と比べると、若干色が薄いですが、誰がどう見ても、単純温泉には見えない、美しい紅茶色です。

お湯に浸かってみた印象は、とても柔らかくて肌に馴染む物です。
少しツルツルする感触があり、中鉢のような力強さは無い物の、お湯が優しく体を包み込んでくれるような印象です。
源泉温度が少し低いようで、多少加温をしているとの事ですが、それ以外ではしっかりと掛け流されており、とても清潔で新鮮なお湯と言う印象がします。
お湯からは僅かにモール臭とアブラ臭がしました。こちらも、中鉢を希釈したような感じの物です。
お湯にじっくり浸かり、洗い場でトドになっていると、無上の幸せを感じます。
あぁ、良いお湯だと、心安らぐ思いで湯浴みを楽しむ事が出来ました。

それにしても、鳴子は少し離れた場所で全く異なるお湯が沸いていてとても興味深いです。
川向こうの川渡温泉は鶯色の硫黄泉なんですけど、ここのお湯は紅茶色のモール泉とはこれいかに!?地下では一体どうなっているのでしょうか!?
馬場、中鉢、ゆさ。それぞれ離れた3軒ですが、馬場が一番濃く、順々に少しずつ薄くなっている事から、多分この3軒は同じ湯脈なのかな?
私が尊敬するとあるお方は、この鳴子に魅せられ、10年程前に虱潰しに各温泉施設を湯破したそうですが、その好奇心を掻き立てる何かが、鳴子にはあります。
湯めぐりって楽しいなぁと、今更ながら再認識することが出来た一湯でした。

2008-5/4

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