宮城県東鳴子温泉

中野温泉 (東鳴子温泉) ★4.0

ナトリウム-炭酸水素塩泉
(中野温泉1号泉) 59.2度 / ph6.7
Na+ = 558.8 / K+ = 19.4 / MH4+ = 6 / Ca++ = 68.9
Mg++ = 31 / Fe++ = 3.1 / Fe+++ = 1.1 / Cl- =61.7
SO4– = 219.6 / HCO3- = 1393 / H2SiO3 = 207.3
HBO2 = 14 / CO2 = 301.9 / H2S = 0.1
溶存物質総量 = 2588.4mg

単純温泉
(中野温泉2号泉) 59.2度 / ph6.7
Na+ = 145.9 / K+ = 7.6 / Ca++ = 30.6 / Mg++ = 14.6
Cl- = 30.6 / SO4– = 86.2 / HCO3- = 364.1 / H2SiO3 = 155.5
HBO2 = 13.6 / CO2 = 16.5 / 溶存物質総量 = 849.4mg

宮城県大崎市鳴子温泉字中野70
電 話 0229-83-2027
混浴内湯
300円

前々から非常に気になっていた中野温泉です。
ただ、ネットや訪れた事のある友人の話などによると、なかなか日帰り入浴を受け付けてくれないとか、そもそも誰も居なくて断って入ろうにも断れないとか聞き、ずっと躊躇していました。
友人の「年末だからきっと大丈夫なんじゃない?」と言う、根拠があるんだか無いんだか分からないアドバイスを受けて、いざ突撃してきた次第です。

さて、その中野温泉。たどり着いてみると、結構大きな建物で驚きました。
もっと、小ぢんまりとしたものをイメージしていたのです。
とりあえず、玄関入って「ごめんくださーい」と叫ぶ。しかし、誰も出てきません。
暫く呼んでいると、中から人が出てきました。
どうやらお客さんのようで、「日帰りしたいんですけど・・・誰かいませんか?」と聞いたら、「受付はこの奥にある母屋だよ」と、親切に説明してくれました。
なんと、だから誰も出てこなかったんですね?

で、正面にある中野温泉の建物から一旦外に出て、母屋へ。こちらはどうやら完全に民家のようです。
ただ、看板はちゃんと立派に「中野温泉」と書かれています。昔はこちらが本館という位置づけだったのかな?
中に入ると、女将さんかな?がいらっしゃいました。立ち寄り入浴をお願いすると、快くOKをして下さり、ほっと一安心。
日帰り玉砕率が高いと聞いていたので、追い返されてしまうのではないかと、内心ヒヤヒヤしていたのです。
女将さん、とても対応が良く、わざわざ表まで出てきて下さり、「雪に気をつけて下さいね」と、浴室がある手前の建物へ向かう私たちの事を、建物の中に入るまで見送りをして下さいました。

さて、お風呂。男女別の内湯と混浴の内湯がありますが、男女別の方はお湯が張られておらず、利用不可。混浴大浴場を利用しました。
脱衣所が2箇所あり、恐らく男女別で使用される物と思われますが、どちらが男性とか特に無く、テキトウに利用する事に。薄暗くて脱衣カゴがあるだけです。
脱衣所から出ると中は繋がっており、結構広々としていました。
浴室も薄暗く、季節的に湯気でモウモウな状態でしたので、視界が悪いです。
ココだったら比較的混浴もしやすいかも知れませんね。

さて、その浴室。手前と奥の2箇所に湯船があります。
奥の湯船のその先は庭?だか、菜園のようになっています。面白い造りで、完成当時は斬新なデザインとして良い風情だったのかも知れませんが、今となっては鄙びを一層の事引き立てる良いワンポイントアレンジになっています。

まず手前側。結構広いもので、アメーバ状の形をしています。湯口はその中央にあり、熱い源泉が静かに注がれています。
お湯は、茶緑色に濁ったもので、透明度は50cm程でしょうか。湯底は完全に見えません。
適温のお湯で、ズッシリと重くなかなか力強い印象のものです。肌触りは、お湯の中ではちょっとペタペタする感じがありますが、お湯から上がると意外とサラリとした印象。
特徴的なのはお湯の臭いで、金気臭とアブラ臭が混ざる、なかなか複雑な臭いがしました。
同じく東鳴子の高友にあるお湯にも似ている気がしますが、ちょっと違う、オリジナルな感じがするものです。
ココでじっくり湯治をしたら、なんか、いろんな病気が治りそうな気がします・・・

続いて奥の湯船。こちらには透明度が高いお湯が張られていました。
打たせ湯でしょうか。高い所がお湯が2本ドボドボと注がれています。
結構熱いお湯で、そのまま打たせ湯をするにはちょっと辛い温度設定です。
こちらのお湯は手前の物とは違う別源泉です。成分表には単純温泉とありましたが、ほんの僅かに金気臭と臭素臭が混ざるもので、ちゃんと特徴を感じる事ができます。
これはこれで悪くありませんが、打たせ湯の水しぶきが顔に当たって居心地が悪く、主に手前側の湯船に浸かってマッタリと時間を過ごしました。

お湯も気に入りましたが、いつ来てもじっくりお湯に浸かる事が出来そうなのも良いです。
長逗留して静かに湯治したい人には向いているのではないでしょうか。
立ち寄る事が出来て良かった一湯です。

2007-12/31

コメント