ナトリウム-炭酸水素塩・塩化 物硫酸塩泉
(赤湯源泉) 74.6度 / ph8.0 / H3.12.26
Na+ = 454.3 / K+ = 31.5 / Nh4+ = 1.4 / Mg++ = 3.1
Ca++ = 17.4 / Cl- = 175.5 / SO4– = 214.1
H2PO4- = 1.1 / HCO3- = 714.5 / H2SiO3 = 198.4
HBO2 = 39.4 / CO2 = 22 / 溶存物質総量 = 1852.2mg
宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯40
0229-83-3062
男女別内湯 ・ 露天風呂
600円
10:30 – 21:00
東鳴子温泉の外れ、一番鳴子寄りにあるホテルです。別名、荒雄荘。
目の前を通過する事は何度もあり、いつか行こうと思っていましたが、ずっと先延ばしになっていました。
その理由は簡単、大きいから。
施設が大きいと言う事は、それに比例して湯船も大きくなります。私は小さな浴槽が大好きなのです。
ただ、既に訪れた事のある友人の話によると、そんなに悪くも無いとの事です。
東鳴子のめぼしい所は殆ど入ってしまっており、折角だからまだ行った事の無い所へ行こうと思い立ち寄ってみました。
中に入ると、券売機があり、そこで入浴券を買う仕組みです。ホテルなのに券売機?と、少し違和感を感じつつ、入浴代を見ると、600円とあります。
うひゃ、事前確認したより遥かに高いぞっ!?
一瞬引き返そうかと迷いましたが、ここまで来てと言う気が起こり、思い切って購入。
フロントで券を渡すと、オバちゃんに「男湯は清掃直後だからお湯が溜まっていないかも知れないよ?」と言われました。
駄目そうならばお金返して貰うと言う事にして、とりあえず中へ。
そのお風呂。内湯と露天があります。どれくらいお湯が溜まっているか確認してみると、内湯の湯船には8割がたといったところです。
露天はしっかり満たされており、オーバーフローしていました。
これならば問題ありません。むしろ、一番風呂で鮮度が良い状態で楽しめるので、願ったり叶ったりです。
早速その一番風呂のお湯。源泉は東鳴子の共有源泉、通称赤湯源泉です。
無色透明のお湯ですが、成分で湯船が赤黒く変色しており、少し黒ずんで見えます。
お湯の温度は43度くらいで、ほぼ適温です。湯口からはドバドバとお湯が注がれています。
湯船が満たされていないため、オーバーフローしていないのが少し寂しいですが、結構な湯量があります。
お湯の臭いは、フレッシュなアブラ臭です。東鳴子の赤湯源泉には幾度と無く入っており、別に目新しい物ではありませんが、張った直後のお湯は、鮮度が違います。
劣化臭が一切しない、若草のようなアブラ臭がします。この赤湯のアブラ臭、強すぎず弱すぎず、慣れたせいかも知れませんが、毎日入っても良いくらいに丁度良いのです。
広々とした湯船の一角には、ジャグジーが取り付けられており、ボコボコと音を立てていました。
これが、荒雄名物のアブラジャグジーです。普段はジャグジーなんて嫌いな私ですが、アブラ臭がする温泉においては、少し事情が異なります。
ジャグジーによって、アブラ臭が発散されて、臭いが倍増するのです。
早速ジャグジーの上に陣取ると・・・うひゃあ!私の尊敬する師匠、某熊谷温泉さんと言う人が、ご自身のレポートで「飛んで目に入るアブラ臭」とか表現していたのを思い出しました。
まさしくその言葉通り、目が沁みる程にアブラ臭が凄い事になっています。これは癖になってしまいそうです。
ただ、難点は、ジャグジーって体力を消耗するんですよね。あまり長時間居座ると、後が続かなくなりそうなので、露天へ移動してみました。
露天は、シンプルに湯船がひとつ。こちらはお湯がしっかりと溢れています。
落ち葉なども浮遊していたので、清掃していないのかも知れません。
露天のお湯も赤湯源泉です。外気に晒されている事もあってか、お湯は温めで40度くらいです。
どうしても劣化は否めず、アブラ臭も浴感も少し乏しいです。もう少しパンチがあった方が良いのですが、時間を気にせずにじっくり入りたいならば、少し温いくらいが良いのかも知れませんね。
私は早々に内湯へ引き返してしまいましたが、考えてみれば、東鳴子で露天はあまり多く無く、貴重です。温い赤湯と言うのも珍しいですからね。
これはこれで結構アリだと思いました。
タイミング良く張った直後のお湯を堪能出来た、ホテルニューあらお。
個人的には、他にも色々と選択肢がある鳴子ですので、再訪するかは微妙。
でも、アブラジャグジーと、露天で楽しむ温めの赤湯源泉と言う、東鳴子でも珍しい湯使いを楽しむ事が出来て、満足度は結構高いです。
何を重視するかによっては、かなりお勧め出来る一湯です。
2009-12/26
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