宮城県川渡温泉

越後屋旅館(川渡温泉) ★4.0

硫黄泉 / 単純泉

宮城県玉造郡鳴子町大口字川渡24-9
男女別内湯 ・ 露天 (日にち入れ替え制)
0229-84-7005
400円 (湯巡りシール 2枚)
10:00 – 17:00

川渡温泉のほぼ中心地に位置する老舗旅館です。
自家源泉が2本あるとの事で、是非とも入り比べてみたいと思って行って見ると、ちょうど女将さんが玄関先で宿泊客の見送りをしている最中。
見送りが終わったのを見届けてから日帰りをお願いすると、快くOKしてくれました。

川渡温泉と言うと、温泉街自体が結構鄙びた感じなのですが、旅館の中は結構清潔でいい感じにまとめられています。
入浴料は400円で、支払いを済ませると、「越後屋旅館」と名前の入ったタオル・歯ブラシセットを貰いました。
400円という金額自体安いのに、そのうえタオル付きとは、ちょっと驚きです。

玄関先には、看板娘(犬)のゴールデンレトリバーがいます。
なかなか懐っこく、暫く戯れてからお風呂へと向かいました。

お風呂は勿論男女別。ただ、2本ある源泉はそれぞれの浴槽で使われており、日替わりで男女の入れ替えを行っているとの事です。
つまり、日帰り入浴では、両方のお湯を一度に堪能出来ないと言う事。うーん、これは残念。
2本の源泉はそれぞれ硫黄泉と単純泉です。ここは是非とも硫黄泉に入りたいトコロ・・・
この日は、「越後の湯」と呼ばれる浴場が女性用で、「不動の湯」が男性用でした。
私は、その「不動の湯」が単純泉か硫黄泉か、全く分からないままに中に入る。
「どうか硫黄泉でありますように・・・」と、期待をこめながら。

さて、不動の湯の浴室内ですが、内湯が一つと、奥に露天があります。
内湯はタイル張りで、洗い場が数人分と、4-5人入れる浴槽が一つ。
さて、肝心のお湯はと言うと、少し黄味がかった白濁をしており、硫黄臭がプンプンと漂う、とても気持ちが良いものです。
「ヤッタ、硫黄泉に当たった!」と、喜び勇んで入る私。うーん、温泉は矢張りこうでなくっては。

肌触りなどはあまり特徴を感じるものではありませんでしたが、とても柔らかいお湯です。
温度も適温に調整されており、暫くの間ゆっくりまどろむ。

次に露天風呂ですが、こちらはどう見ても一人用という程度の、とても小さな浴槽が一つあるのみ。
こちらにも白濁したお湯が張られており、湯船に浸かると、浴槽が小さい分、物凄い勢いでお湯が湯船の外に溢れます。
勿体無い気もしますが、何とも贅沢な至福の瞬間です。

お湯の印象は内湯のものと同じですが、こちらは若干温めで、優しい硫黄臭に包まれながら、ゆっくりと寛ぐ事が出来ました。

さて、湯上り、越後の湯に入っていたツレに、「硫黄泉で良いお湯だったよー」と言うと、ツレ、「こっちも凄い硫黄臭がして気持ちよかったよー」とのお返事。
アレ?もう一つの源泉は単純泉の筈だけど・・・?

たまたま誰も利用していないからと言う事で、越後の湯を覗かせて頂くと、こちらにも白濁のお湯が張られており、浴室内は硫黄の臭いで充満していました。

後で調べると、どうやら硫黄泉は越後の湯の方に張られており、私が入った不動の湯のお湯は単純泉だったそう・・・って、えぇぇぇ・・・っ!?

あの、白濁して硫黄臭のするお湯が単純泉?アリエネー!!!
確かに、凄い濃いお湯という印象はありませんでしたが、あのお湯が単純泉だなんて、加水したうえで循環までして、それでも「効能豊かな硫酸塩泉で美肌の湯です!」とか言っちゃっている関東近郊にアリガチな温泉施設が、可哀相になってきますね。

色んな方のレポートを読んでいると、この「越後の湯」、かなり濃い硫黄泉らしく、これは是非とももう一度トライしたい所です。
川渡にはこれからも度々訪れる事になると思いますので、ちょくちょく確認に行こうと思います。

2005-10/2

2018年11月10日 - 何度目かの再訪

久しぶりの越後屋さんです。
ちなみに、過去に書いた自分のレポート読みながら、致命的な間違いを発見しました。
しきりに「単純泉なのに白濁で凄い!」って書いていますけど、よくよく確認してみると、単純泉ではなくて単純硫黄泉なんですよね・・・
硫黄泉なんだから白濁くらいはするでしょう。まぁ、どっちにしろ良いお湯である事自体に間違いは無いのですが、何を書いているんでしょうね・・・
再掲載するにあたって修正しないというポリシーに基づき、そのまま載せておきますがw

とまぁ、そんな小難しい話は置いておいて、とても良いお湯です。
この日はここで友人と待ち合わせをしていたのですが、想定していた合流時刻になっても友人がやってきません。
これが都内の駅前とかだと「遅い!何やってんだ!連絡くらい寄越せ!!!」ってなるんですけど、温泉だと不思議と「まだ来なくていいよw」くらいの気分になれるんですよね。

最初紅鮭と一緒に女湯に入っていた娘が移動してきたりして、ゆっくりと湯浴みを楽しむことが出来ました。

いつもこのフレーズで締めくくっているような気がしますが、いつか宿泊してみたい宿のひとつです。
(鳴子一帯にはそう思わせる宿が多すぎて困ったものです、嬉しい悲鳴ですけど)

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