単純硫黄泉
Na+ = 130.2 / Ca+ = 22 / Cl- = 71.1 / HS- = 47.4
HCO3- = 67.1 / SO4- = 113.2 / H2SiO3 = 112 / H2S = 4.3
成分総量 = 586.4mg
秋田県仙北市田沢湖玉川字下滝沢国有林11林班
0187-49-2280
男女別内湯
300円
朝 – 日没
強酸性のお湯で有名な玉川温泉から少し南に下ったところ、国道341号線沿いにある一軒宿です。
国道沿いとは言え、周囲には何も無い山間の川沿いで、近くにミズバショウの群生地などがあるとても静かで穏やかなところです。
建物は通りから川向こうにあるため、車を停めてつり橋を渡る必要があります。
施設はいかにも湯治宿と言う雰囲気で、落ち着ける鄙びた雰囲気のものです。
渓流沿いで空気も良く、ゆっくり養生するには良さそうな所ですね。
日帰り入浴料金は300円です。お風呂は受付の向かいの建物にありました。
お風呂は男女別でそれぞれ内湯が一つあるのみです。
結構広々とした浴室には大きな湯船が一つあり、緑色をした透明のお湯が張られています。
僅かに黒湯花が舞うもので、浴室内に広がる優しい硫黄臭がなんとも心地良いです。
立派な浴室ですが、屋根を見るとなんだか仮設のような造りをしており、鄙びていて良い感じです。
天井が高く採光が良いので、内湯と言ってもとても広々見えて快適です。
お湯はちょっと熱めで、鮮度は抜群です。湯口からは手で触れる事が出来ないほどの熱湯がチョロチョロ掛け流されており、その付近を陣取って入ると硫黄臭が一段と増し、僅かながらアブラ臭もします。
イメージ的には月岡を少し薄くしたような印象ですね。
じっと浸かっていると、硫黄の成分が体の中に吸収されていくような感覚で、なかなか出る事が出来なくなってしまいます。
とても温まるお湯で、体中から汗をどっと掻いてしまったのですが、毒素が全部抜けていくような感じで、疲れるどころか、体が軽くなったような気がしてとても爽やかです。
湯口のお湯を口に含んでみたところ、硫黄の苦味と、僅かながら塩分を感じました。
濃すぎず、薄すぎず、ちょうど良い感じの優しいお湯。
ここは一日中入っていても良いなぁ。
時間を気にしながら入る立ち寄りでは勿体無い気がしますね。
機会があれば是非とも宿泊をしてみたいと思いました。
2006-5/5
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