秋田県

奥山旅館 (泥湯温泉) ★4.0

単純温泉
(新湯) 74度
Na+ = 5.1 / Ca++ = 7.5 Mg+ = 1.4
F- = 3.2 / SO4- = 17 / SCO3- = 16
H2SiO3 = 31.3 / CO2 = 39.1
成分総計 = 122.3mg

秋田県湯沢市高松字泥湯沢25
0183-79-3021
男女別内湯 ・ 露天 ・ 混浴露天
500円
10:00 – 17:00

念願だった泥湯温泉に遂に行くことが出来ました。
今回は秋田の湯巡り友達に案内して頂いたので、迷うこと無く無事到着。
途中、畑のど真ん中を走るような裏道も通り、予定よりも随分と早くたどりつけました。
もう一度同じ道通れと言われてもサッパリ分かりません。
ご案内下さった友人にこの場をお借りしてお礼!

さて、到着した泥湯温泉。周囲に温泉の噴気が立ち上り、硫黄の臭いがプンプンするとても素敵なところです。
ただ、年末に悲しい事故があったせいか、「硫化水素ガス危険!」と書かれた警告板が至る所に設置されており、ちょっと落ち着きません。
以前はもっとおおらかだったそうですけれどもね。
仕方が無いと言えば仕方が無いのですが・・・
さて、今回利用した奥山旅館ですが、泥湯温泉に3軒ある旅館のうちのひとつで、唯一通年営業している所です。
日本秘湯を守る会の会員宿で、3軒の中で一番賑わっています。

お風呂は旅館の離れに2箇所あり、共同浴場のような感じの簡単に入れる造りをしていますが、日帰り利用の場合、当然ですが勝手に入ってはいけません。
受付は屋台のような商店で行います。
ちなみに、今回は北東北の日帰り温泉本を利用したので、無料入浴出来ました。

まず最初に入ったのは男女別大露天風呂です。
東屋風の風情ある建物が脱衣所になっており、お風呂はその奥にあります。
洗い場は無く、広々とした岩風呂がどーんとひとつあるだけで、とても分かりやすい造りをしています。
お湯は灰色がかった白濁で、透明度は30cm程でしょうか。
湯底は砂利になっています。足元自噴かと少し期待しましたが、別にそういう訳ではないみたい。
ちゃんと湯口があり、どこからお湯がドバドバと掛け流されています。
肝心なお湯の感触はと言うと、粉っぽさを感じるようなサラリとした肌触りで、ごく微量に硫黄臭がする程度のものです。
旅館周辺には硫化水素臭が立ち込めており、さぞかし濃いお湯だろうと期待したのですが、完全に拍子抜け。
ただ、気持ちが良いお湯であることには変わりなく、まずまずと言った感じでした。
同じく秋田で、全然離れた所にあるのですが、蒸の湯と同じような印象です。

次に、混浴の露天に入りました。
こちらは大露天風呂の通り向かいにあるため、一度服を着なおして移動する必要があります。
日帰り受付をすれば両方とも利用可能。
鄙びた共同浴場のような造りをした建物に入ると、まずは脱衣所があります。
とても狭く、3人もいると窮屈で仕方がありません。
脱衣所から立てつけの悪い扉を開けると、こじんまりとした内湯があります。
洗い場数人分と、正方形の木製湯船が一つ。こちらにも灰色に濁るお湯が張られています。
ただ、お湯の量は妙に少なめ。どうも源泉投入量が少ないらしく、掛け湯などで減ったお湯の補充が間に合っていない様子です。
奥山旅館の母屋にはお風呂が無いのでしょうか。何故か皆さん体や頭を必死に洗っていて、床がシャンプーなどの泡だらけでした。
見た目の風情は非常に良い内湯なのですが、どうも落ち着きませんね。

内湯から外に出ると、混浴の露天があります。上段と下段の2箇所に浴槽があり、狭苦しい内湯にくらべると開放感あります。
上段の湯船からは渓流を見下ろす事が出来てなかなか良い感じです。
ただ、これはどこの混浴でも同じ光景を見かけるのですが、男ばっかりです。
混浴とは名ばかりです。
しかも、オヤジが女性内湯との出入り口を門番のようにずっと見張っており、たまに出て来ようと思った女性もすぐに退散してしまっています。
うーん、駄目だこりゃ。こういうオヤジはホントに困りますね。
余談ですが、紅鮭の話によると、女性用内湯には浴槽が2つあるみたいです。
混浴に出て行けない方の救済策でしょうか。
ちなみに門番のようなオヤジ、女湯で「あの人まだいた」と話題にされていたようです。
紅鮭も恐る恐る混浴を覗いてみたそうですが、ばっちり視線が合ったので逃げ帰ったのだとか・・・

あ、そうそう、肝心なお湯。混浴もあまり変わりません。
灰色白濁で硫黄臭殆ど無し、サラサラな肌触り。
下段の方が透明度高めでした。

やっと行けた事に大満足。
ただ、期待が大きすぎた分、お湯がちょっと物足りなさを感じてしまいます。
泥湯には他にも2箇所旅館があるので、次回は是非そちらにも立ち寄ってみたいと思いました。

2006-5/6

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