青森県

カワヨグリーン牧場 (向山温泉) ★2.5

最終入湯日 : 2007-5/1

アルカリ性単純温泉
(向山温泉) 27.5度 / ph9.07 / 250L / 動力 / H15.8.20
Na+ = 36 / K+ = 1.1 / Cl- = 4.8 / SO4– = 6.5
HCO3- = 41 / CO3– = 18.6 / H2SiO3 = 100.3
成分総計 = 211mg

青森県上北郡おいらせ町向山3331
0178-56-4111
男女別露天風呂
日帰り入浴不可

三沢、上北周辺には、あまり特徴的なお湯がありません。
勿論、特徴的で無いイコール駄目って事は無く、姉戸川など個人的に大好きなお湯も一部にありますが、個性的なお湯が散在する青森県にあって、東京からはるばるやってきた身にとっては少し物足りない一帯です。

さて、そんな上北に、何だかよさげなお湯があると言うではありませんか。それがこのカワヨグリーン牧場。正直、聞いたこともありません。
話によると、立ち寄り入浴が出来ないところだそうで、近くに住む温泉仲間達も入った事が無くて詳細は不明だとの事。
一緒に泊まろうと言う話になり、他の人に先駆けて良いお湯に入り自慢出来るかも知れないと言う魂胆でノコノコついていってみました。

施設はとても広々したもので、牧場やレスト ランなどがあります。
私達が泊まったのはユースホステル部のコテージ。子供連れに喜ばれそうな感じで、実際家族連れをチラホラ見かけました。
温泉だけを目的に来る人はかなり珍しいと思われます。
宿泊の受付けをしていると、受付け脇に温泉の成分表が目に飛び込んできました。


ナニナニ・・・ おぉ、これは凄い!? 全国的に見ればそれほど珍しくはありませんが、この一帯にしては突出した濃い食塩泉です。
塩分の他にも、色々な成分が混じり、かなり力強そうなお湯である事が伺えます。
これは期待出来る! お風呂は露天風呂だそうで、受付けからは結構歩いた所にあるみたいです。
まずはコテージに荷物を置き、期待に胸を膨らませて露天へと向かいました。

露天は宿泊棟からだいぶ離れた所にあります。
ちなみに、お湯は少し温いようで、沸かしているそうです。途中にボイラーがありました。
お風呂は男女別に分かれており、湯小屋のような脱衣所があり、その先が露天です。
さて、期待のお湯。10人以上ゆったりと浸かることが出来る広々とした円形の湯船に、暗くてよく見えませんが、どうやら透明のお湯が張られています。
入った感触はと言うと・・・!?

ん~・・・ なんだろ。正直、全然特徴を感じません。
無色透明無味無臭で、少し温めのもので、肌触りも特筆すべき事がありません。
湯口はパイプが直接浴槽内に刺さっており、ゴボゴボとお湯が注がれています。
一応掛け流しになっており、塩素臭もせず、利用者が少ないこともあってか、鮮度が悪いような印象も受けませんが、受付けにあった塩化物泉とは程遠いもので、あれは一体なんだったのかと言う印象。
お湯をほんの少し舐めてみましたが、塩分は一切感じられません。

ん~・・・ こんなはずでは・・・?
暫く入ったあと、脱衣所に掲げられた成分表を確認してみたところ、
単純温泉とありました。
あれ? 受付け脇にあった、とても濃い塩化物泉はどこに行ったのでしょう?
脱衣所にはドリフの替え歌と思われるカワヨの歌が張られており、そこにはしょっぱいお湯である事を伺わせる内容があります。
元々こんな単純泉ではなかったようで・・・
泉質が変わってしまったのでしょうか。はたまた、元々あった食塩泉はどこか別のお風呂で利用されているのでしょうか。
諦めきれない私たちは、真相を確かめるべく、受付けに向かいました。

受付けに行って見ると、時間が遅かったせいか、先ほど対応してくれた男性はいません。その奥、食堂のような所に行くと、女性がいました。

その女性に、
「露天の温泉の泉質が受付け脇にある成分表とは違うのですが・・・?」
「他にも温泉を使っているお風呂あるのですか?」
と聞くが、
「奥に温泉ありますよ。ロテンフロ!」
と、期待していない回答が帰ってきます。
「いや、お湯がね、もっとショッパイ筈だけど・・・?」
「他に温泉使っているお風呂ありますか?」
と聞くと、
「ムカシはもうチョット、今は少し薄くナッタ!」
だそうで・・・
チョットどころの薄さではありません。
「泉質が変わってしまったのですか? 別源泉を掘ったのですか?」
と聞いてみましたが、
「ん~・・・ ヨクワカラナイ。 露天は温泉ですヨ!」
と・・・

一生懸命対応して下さり、とても親切な方なのですが、どうやら日本の方では無いようで、なかなか話が噛み合いません。
でも、あまり温泉の事はお詳しくない様子で、これ以上の質問を断念。

それにしても、参りました。
以前は濃い塩化物泉だったようですが、泉質が変わったのか別源泉を掘ったのか、今ではまるで特徴の無いお湯になってしまっていました。

うーん、撃沈。(涙)

正直、温泉を目当てに宿泊する必要は微塵も感じない一湯です。
ただ、家族連れが楽しむ分には、悪く無さそうです。
繰り返しますが、温泉自体には魅力ありませんので・・・

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