青森県

富士乃湯 (八戸市内銭湯) ★4.0

最終入湯日 : 2009-7/19

炭酸水素塩泉?

青森県八戸市一番町2丁目2-1
0178-27-0917 * (シズ美容室)
男女別内湯
2009年7月19日に、惜し まれながらも廃業しました

八戸市内には、数多くの銭湯があるそうです。
まぁ、温泉ではなくて銭湯ですので、殆どの温泉マニアは素通りし、脚光を浴びる事は殆ど無かった訳ですが・・・
八戸在住の温泉マニアな友人が、何を思ったのか、突然この地域の温泉を開拓しはじめてですね。えぇ、多分、暇していたか、一時的な気の迷いでもあったのでしょう。
で、何故か銭湯巡りをしていて見つけたのが、ここ、富士の湯さんだそうです。
表向きは銭湯。温泉とは一言も謳っていません。
でも、どう考えても、お湯が温泉だそうで、しかもそのお湯が良いのだとか。
その報告を受けて以来、いつの日か行ってみたいと思っていたのです。

そんな折、その友人から、この富士の湯さんが廃業すると言う連絡をを受けました。
ここ数年の原油価格高騰により、維持が大変になったのでしょうか・・・?
いてもたってもいられず、営業最終日に行って来ました。

場所は、JR八戸駅東口から徒歩1~2分らしいです。例によって友人の車に乗せて貰って来たので、良くわかりません。何となく、市街地の外れっぽい雰囲気の所です。
年季の入った建物に、大きく「富士の湯」と書かれた看板がありました。その下には「シズ美容室」なる看板もあります。
何ともレトロな外観に、これだけでも期待に胸が膨らみます。
入口はとても狭く、古い作りだなぁと言うのが良くわかります。入ってすぐに、アブラ臭にも似た臭いを感じました。「コレは!?」と期待してみましたが、すぐに美容室のパーマ液の匂いである事に気付きました。うーん、惜しい。(ナニガ?)

お風呂は、銭湯ですので、当然男女別です。
狭い入口の割には、普通に広い脱衣所があります。所謂銭湯って感じの脱衣所で、どこか郷愁を感じる良い造りです。

そして浴室は・・・
待っていましたとばかりに、渋い造りです!
全面タイル張りで、浴室中央に湯船が鎮座し、洗い場が3方向を囲んでいます。
浴室の壁正面には、屋号でもある富士の絵が描かれています。何とも昔ながらで良い感じです。しかし、営業最終日だと言うのに、先客の姿がありません。
桶が綺麗に並べられており、写真を撮るには好都合と言えるのですが、少し寂しいです。
正直、廃業を惜しむ人たちで賑わっていて欲しかった・・・

さて、そのお湯。
まず、見た目からして、水道水じゃ無い事が一目瞭然です。茶色が強めのウグイス色に濁っており、湯底は完全に見えません。
冷鉱泉ですので、沸かしており、かつ、循環もしていますが、塩素臭は一切しません。
それどころか、ピュアな金気臭と、僅かな土類系の臭いがします。浴室の雰囲気も素晴らしいですが、お湯もかなりのハイレベルです。

ざぶんと身を沈めると、湯底がかなり深くてビックリしました。最近の湯船はどこも浅いですからね。私は深い方が好きです。
湯船は2槽に分かれており、脱衣所から入って手前が適温、奥が熱めです。
その中央には武骨な湯口が鎮座しており、ザバザバとお湯が噴き出しています。
どうやらこれは、循環された物のようです。これが源泉で掛け流しだったらと思いましたが、それは望みすぎでしょうね。個人的に、変に造りこんである立派な湯口より、こう言う武骨な湯口って好きです。

その武骨な湯口の隣には、小さな湯口があります。こっちは源泉湯口。
普段は止まっていますが、好みで源泉を投入する事が出来ます。
何故か「宝」と書かれたコックを引くと、ザブザブと源泉が投入されました。
強い金気臭を感じる、かなり素性が良いお湯です。あくまで銭湯としての営業なので、成分分析はしていないのでしょうが、結構な鉄分含有量だと思います。
あまり出し過ぎると温くなってしまうので、自重気味に源泉を投入しましたが、それにしても良いお湯です。これが近所にあったら、毎日通うんだけどなぁ・・・

しかも、洗い場にあるカランから出るお湯も、源泉なのです!
暫く湯船に浸かって、体が火照って来たので、カランでシャワーを浴びたのですが、これが気持ち良い!!!
頭からお湯をザブザブとかぶり、源泉の特徴を全身で感じる事が出来ました。

うーん、こんな素晴らしい銭湯が廃業してしまうなんて、残念で仕方がありません。
こう言うレトロな銭湯って、今から造ろうと思って出来る物ではありませんからね。
最後に入る事が出来たのは、本当に良かったのですが、その半面、知らないままでいれば、廃業を悲しむ事もせずに済んだと思われ、少し複雑な気分でした。

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