アルカリ性単純温泉
(いずほ3号井) 50.4度 / ph9.3 / 420L / 動力 / S54.1.31
Na+ = 105 / K+ = 1 / Mg++ = 0.2 / Ca++ = 3.3
Al++ = 5.2 / Cl- = 92.6 / F- = 5 / HS- = 1.5
SO4– = 27.2 / HCO3- = 80.5 / CO3– = 9.3
BO2- = 8.8 / H2SiO3 = 33.9 / 成分総計 = 374mg
北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉396
0157-45-2552
貸切内湯
400円
8:00 – 20:00
昔はとても栄えた温泉地だったと聞く、温根湯温泉。今でも数軒の旅館やホテルがありますが、少し寂れてしまい、全体がひっそりと静まり返っている印象を受けます。
その中で、湯使いが良いと聞いていた一軒の旅館に立ち寄りをお願いしてみたところ、清掃中として断られてしまいました。
その旅館さんに、代わりにどうかと薦められたのが、ここ、ライブイン・ツーファイブと言うログハウスです。
場所はその宿から目と鼻の先で、数年前に閉鎖してしまった「いづほ公衆浴場」の目の前にありました。
とても分かりやすい所に浴舎があります。2箇所ありますが、男女別というわけではなく、貸し切りで利用する仕組みのようです。
本来であれば、立ち寄り入浴の受付を開始するのは、宿泊者がチェックアウトした10時からだそうで、私達は少し早く来てしまったのですが、お泊りだった方達が「私達はもう出発だからお風呂は使わないよ」と仰って下さり、10時前にも関わらず入れて頂く事が出来ました。
感謝感謝です。
さて、そのお風呂。貸し切り風呂と言うだけあり、とてもこぢんまりとした手狭な物でした。
入ってすぐの所に脱衣所があり、4人も同時に入ると身動きが取れなくなりそうな広さです。この時私達一行は6人いたのですが、2人ずつの交代で入浴する事にしました。
お風呂内部も脱衣所から想像出来る通りにと ても手狭です。洗い場に2人、湯船に2人が精一杯と言う感じの広さで、湯船は石とコンクリートを組んで作られた手作り感の溢れる造りをしたものです。
張られているお湯は無色透明で、無骨なパイプ湯口からお湯がざぶざぶと注がれています。
そういえば私の前に友人が2人入ったはずなのですが、既に何事も無かったかのように、お湯が湯船から溢れているではありませんか。
小さい湯船に盛大な掛け流し量。お湯に入る前から鮮度の良さが分かってしまいます。
少し熱めのお湯は、46度くらいありそうです。ゆっくり身を沈めると、体中にビリビリと熱が伝わってきて、芒硝泉のような刺激を味わう事が出来ます。
お湯からはほんのり温泉臭。湯口から素手でギリギリ触れる程度のお湯がざぶざぶと注がれており、そこで臭いをかぐと一層強く、潮臭を感じる事が出来ます。
長湯が出来る温度ではありませんが、鮮度抜群でとても気持ちが良く、一度入るとなかなか出たく無くなってしまいます。
肌触りにこれといった特徴は無く、ツルツルもしませんが、ベタベタする感じもありません。理想的な程に鮮度抜群の単純泉と言う印象です。
嬉しい事に、じっとしていると、僅かな気泡が体毛に付着しているのが分かりました。
浴後は不思議とサッパリさらさらの気持ちが良い肌触りです。
これは北海道の乾いた風に当たったからだと思いますが、それも含めて、とても良いお湯だと感じました。
恐らく温根湯温泉で一番良い湯使いをしていると思われる一湯でした。
余談ですが、目の前にある「いづほ公衆浴場」、もう入れないと分かってはいるものの、やっぱり気になるなぁ。
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